figma ボンドルド 明星へ登る(ギャングウェイ)ver. レビュー。発売日2022年3月 価格 12,000円
劇場版『メイドインアビス 深き魂の黎明』より、物語の中心となったキャラクター『ボンドルド』がついにフィギュア貸されました。
通常版を含めた2種類が発売。
明星へ登るver.では電飾頭部パーツが付属している上、グッドスマイルオンラインで購入すると特典「蓋の開いたカートリッジ」が付属する通常のfigmaシリーズと比べても豪華な内容となっています。
それではさっそくレビューしていきましょう。
目次
シリーズ屈指の重厚な箱。『figma ボンドルド』の立体化は素晴らしい。
『figma メイドインアビス 深き魂の黎明 ボンドルド 明星へ登る[ギャングウェイ]ver.』は通常バージョンと違い、箱が二重になっています。
開封する前から、特有の不気味さと危険な感じがします。
さすがR15+指定をくらった男…。
他のfigmaと比べても、同じシリーズなのか一瞬わからなくなるほど異様な雰囲気をまとっています。(雰囲気はモンスターアーツに近い…)
リコやレグ、ナナチなどの主要キャラクターを抑え、メイドインアビスの中で唯一figma化されました。
メイドインアビスはフィギュアが少ないので、ボンドルドがフィギュア化されただけでも嬉しいです。
ただ、ねんどろいどなどのシリーズとは、サイズが異なるので並べても映えないのが残念です。
『深き魂の黎明』劇中そのまま。メーカーの“愛”を感じる『figma ボンドルド』の造形。
(※通常バージョンは頭部パーツが元から着いているものしかありません。ギャングウェイバージョンのみ発光ギミックのついた頭部パーツが付属します。)
内容物はこんな感じです。
最近のフィギュアは余分なエフェクトパーツがついていて正直いらないと感じる時が多いので、figmaは必要最低限かつ造形やギミックにこっていて好印象です。
背中には5mm穴が空いていてカートリッジを背負っていない状態でも飾ることができます。
CV森川智之が脳内再生される。スパラグモス・予約特典のギャングウェイなど完璧な武装再現。
『枢機へ還す光(スパラグモス)』
謎めいた光の刀剣を発生させる遺物。
劇中では、レグの火葬砲と同じように奈落のルールを書き換える程の力を持つと語られており、強力な原生生物であるカッショウガシラを瞬殺したシーンは絶望感がありました。
光の刀剣と言ってもライトセーバーとは違い、ビームサーベルのようなものです。
ビームの発射口に近い部分は、青色で遠くなるほどオレンジになっているのがSF好きの心をくすぐります。
フィギュアにしても、ただ派手なエフェクトにしないところがメーカーの愛を感じますね。
肘関節は二重関節になっており、干渉する飾りもないのでしっかり180度ちかく折り曲げることができます。
『呪い針(シェイカー)』
『呪い鋼』と呼ばれる触れた質量に合わせてアビスの呪いが発現する遺物の加工品。
ただし、アビスの生き物のほとんどに呪いは効かず、これは主に対人用武装と考えられるそうです。
ナナチのワンポイントでは「ヤロウの人付き合いがうかがい知れる。」と言われてましたね。笑
残念ながら、フィギュアに呪い針は着いていませんが、発射口はしっかり空洞になっていて雰囲気はバッチリです。
『白笛』
ボンドルドが探窟家の最高位『白笛』であることを示す白い笛。
彼は、名誉が欲しくて白笛をつけているわけではなく、遺物の真の役割を引き出す力欲しさにこの笛をつけています。
二級遺物『命を響く石(ユアワース)』の加工品であり、 一般探掘家の笛と違い、笛の持ち主にしか扱うことができません。
『命を響く石』の素材はなんと人間であり、「使用者に全てを捧げる確固たる意思」を供物にすることで手に入ります。
白笛の供物にされる人間が強く想いながら死ぬことで、その想われた相手が白笛を扱うことができるのです。
ボンドルドの白笛は、骸骨の手が祈っているような異様な形をした白笛です。
この白笛の正体はボンドルド自身であり、彼は自分を想い死ぬ事で白笛を作り出したのです。
ボンドルドは、アビスの遺物で自分のクローンを作り出しているので、本人は気にしていないようですが、やはり白笛は普通の人の感覚とずれています。
フィギュアではその禍々しさが見事に再現されており、造形も劇中そのままでデフォルメもされていません。
取り外せないのが少し残念ですが、紛失を考慮すると取り外せなくてもいいかもしれません。
『明星へ登る(ギャングウェイ)』
この商品の目玉でありボンドルドのトレードマークの仮面から出る怪しい光。
遺物『光の階段』の加工品で劇中でも印象的なボンドルの武装のひとつです。
頭の中にボタン電池を入れて発行させているので、首は可動しなくなってしまいます。(角度をつけてニュアンスをつけるくらいなら可能。)
そして、要注意なのが、コンビニや家電屋で売っているような一般的なボタン電池ではないということです。
無理に規格が違うものを入れようとすると、破損の原因になるので注意です。
電池はこちら
『カートリッジ』
『ターキリ トーレイテア』
ボンドルドが生み出した世紀の大発明。そして、映画をR15にした狂気装備。
アビスの呪い、上昇負荷を克服する探掘家にとって夢のアイテムです。
しかし、実は中身は生きた人間の子供で、彼らに呪いを肩代わりさせることで、ボンドルドはアビス内を自由自在に動くことができます。
子供たちは、数日間生きれるだけの最低限の臓器のみ残されているため箱詰めされてなお、生きているし意識もあります。
呪いの負荷が限界に達すると、背負子から排出されその役目を終えます。
ボンドルドの切り札であるとともに、劇中では思わぬ形でリコ達の助けとなりました。
これを背負子の中からアイテムとして取り出せる仕様になっているのがまさに制作陣の愛を感じます。
劇中でボンドルドは5人…5つのカートリッジを装備していましたが、フィギュアに付属していたのは4つでした。
レシーマ ターキリ トーレイテア ノベロしっかり名前と将来の夢を覚えてあげましょう。
『尻尾』
遺物らしいですが、その正式名称は不明です。そしてこのフィギュアの唯一と言っていい残念ポイントです。
尻尾は一応パーツが複数に分けられていて可動するようになっていますが、曲がる向きが固定されているせいか縦方向に曲げたり伸ばすのが限界で、自由自在に動かすことはできません。
フィギュアを自立させるために支えににしたり、攻撃しているようなニュアンスをとらせる分には問題ありませんが、中には気になるという人はいるかもしれません。
総評『figma ボンドルド』は劇中を再現できている数少ないフィギュア
私もそれなりにフィギュアを集めてきましたが、ここまで、劇中のキャラクターを再現できているフィギュアは中々ありません。
もちろん、人間の顔を造形しないで済んでいる分、完成度が高いように見えるだけかもしれませんが、付属しているアイテムも造形が細かいです。
各パーツの可動域も充分、ポロリもありません。
肩パーツは腕が引き出しやすいように二重に関節がわかれていたり、足の付け根も横ロールがついていて、自然なポーズで飾ることができます。
唯一の残念なポイントのしっぽも人によってはそこまできにならないので、可動も造形もどちらも高水準で買って良かったと心から思える商品だと思います。
子どもの夢を背負って戦う男ボンドルド。みなさんもぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。