今回は『チェンソーマン』第1部に登場した“チェンソーマンの眷属”について解説&考察していきます。
『チェンソーマン』第1部最大の謎ともいえる“チェンソーマンの眷属”。
83話にて急に登場し、人気投票にも食い込むほど注目を集めた割りには、そのあと全く登場しない眷属達(一部を除く)について深堀していきましょう。
※真チェンソーマンであるポチタについての正体や謎についてはこちらの記事で!
目次
チェンソーマンの眷属とは。信者もファンも信仰の違いはあれど、想いは同じ。
登場作品 | 『チェンソーマン』 |
---|---|
名前 | セラフィム ビーム ガルガリ ドミニオン ヴァーチェ パワー プリンシ エンジェル マキマ(?) |
所属 | 公安 |
初登場 | 83話(個ではなく団体としての登場) |
目的 | デンジではなくポチタがチェンソーマンとして復活すること |
印象的なセリフ | 「私と信仰の違いこそありましたがあなたを守る為命を賭けて戦ってくれました。」 |
チェンソーマンの眷属とは、漫画『チェンソーマン』1部83話から登場した重要なキャラクターで、公安対魔課に所属し悪魔ですがデビルハンターとして働いていました。
暴力の魔人であるガルガリ、鮫の魔人であるビームなど物語の中盤から登場していたキャラクターもいますが、多くは83話が初登場の為、多くの読者に驚きを与えてくれました。
信仰の仕方や度合いに違いはありますが、皆がチェンソーマンに対して尊敬や畏敬の念を抱いており、ただの人間の友達になってしまったポチタから、強く恐ろしく、めちゃくちゃな地獄のヒーロー“チェンソーマン”に復活することを望んでいます。
マキマの能力だと思われていた眷属の能力。
マキマの能力は当初マキマ本人のものだと思われていましたが、実は支配の能力で能力を“借りているだけ”と判明しました。
- 対象を圧死させる→罰の悪魔
- 死なない→総理大臣との契約(支配かも?)
- 殺害対象の腹部に穴を開ける→銃の悪魔
などなど、マキマ本人には「格下だと思った相手を支配する」能力しかなく、 「動物を操って盗聴や監視をする能力」は、ドミニオンというチェンソーマンの眷属の能力でした。
なぜドミニオンの能力だったのかわかるかというと、チェンソーマン人気投票にて作者藤本タツキ先生に「すごく聞いたり見たりするのができそうな頭」というコメントをもらっているからです。
ほかにも「 睨んだ相手を流血させる」能力なんかも眷属の能力かもしれませんね。
眷属の元ネタは天使。欠番はアキか銃の魔人か?
眷属達の達の元ネタはキリスト教の天使の階級です。
セラフィム | 熾天使・セラフィム |
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ビーム | 智天使・ケルビム |
ガルガリ | 座天使・ガルガリン |
ドミニオン | 主天使・ドミニオン |
ヴァーチェ | 力天使・ヴァーチェ |
パワー | 能天使・パワー |
プリンシ | 権天使・プリンシパリティ |
エンジェル | 天使・エンジェル |
大天使・アークエンジェルのみ当てはまる魔人がいませんが、これにはアキが当てはまるのではないかと言われています。
理由としては、アークとアキは語感が似てることや、銃の悪魔がポチタに執着することも、歪んだ信仰心によるものと考えることができるからです。
現に信者のマキマもチェンソーマン本人の意思よりも、自分に都合のいい存在としてのあり方を求めていました。
眷属の目的。チェンソーマンに食べられること?
彼らの信仰はチェンソーマンの無茶苦茶なヒーロー活動と、「食べられたものは存在が消える」という神がかり的な能力に、感銘を受けたからだと考えられます。
マキマの目的は“世界をより良くする”という崇高なものにみせかけた独善的なものでした。
結果、デンジはアキとパワーを失ってトラウマを残し、2部になっても心の傷は癒えていません。
一方、他の眷属達の目的はチェンソーマンを復活させることですが、復活の後に望むものはあるのでしょうか。
ビームなんかはデンジの変身するチェンソーマンで喜んでいましたし、ガルガリはチェンソーマンへの感情も薄かったです。蜘蛛の悪魔など、マキマに協力的な眷属もおり彼らのチェンソーマン復活後の目的は正直謎です。
考えられる目的としては
・チェンソーマンが生きてさえいればいい
・食われること→輪廻転生からの解放
マキマはチェンソーマンの能力を私的に利用することを目論んでいましたが、チェンソーマンに食べられることもまた願望の一つと語っていました。
チェンソーマンに食べられるということは、輪廻転生の輪からはずれていなくなることができます。それは永遠に本当の意味で死ぬことができない悪魔達にとって、ある意味自由になれる手段なのかもしれません
まとめ。「食べられたものは存在が消える」という設定から再登場に期待。
#チェンソーマン
#ファイアパンチ
マキマもサンも信仰心が似てる— アリスケ (@walking_planets) February 27, 2023
『チェンソーマン』作者藤本タツキ先生は「食べられたものは存在が消える」という設定は2部で深堀して描いていくと語っており、これからの再登場には期待できます。
チェンソーマンも消えたわけでもなく、眷属達の再登場や欠番のアークエンジェルの登場もありえるかもしれませんね。
以上まとめると
- 「チェンソーマンの眷属」はチェンソーマン第1部の最終盤に登場した。
- 個々の魔人は中盤から登場していたが、83話にて勢ぞろいした。
- 眷属は人気投票にも食い込むほど注目を集めている。
- 公安対魔課に所属しており、悪魔や魔人ですがデビルハンターとして働いている。
- 信仰の仕方や度合いに違いはありますが、尊敬や畏敬の念をチェンソーマン抱いている。
- チェンソーマン側が眷属を認知しているかは不明。
- 眷属達の達の元ネタはキリスト教の天使の階級。
- 目的はチェンソーマンに食べられることかもしれない。
チェンソーマンの地獄での活躍は未だ描かれていませんが、マキマ達との戦いだけでもチェンソーマンがめちゃくちゃなのはよくわかります。
“眷属”とまではいかずとも憧れている悪魔は他にもいそうですよね。関係ないかもしれませんが、デンジの変身するチェンソーマンも人気を集めており、カリスマを集める別の理由があるのか考察してみるのも面白いかもしれませんね。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。