今回は『チェンソーマン』第1部のラスボスであったマキマこと“支配の悪魔”の目的や2部に残されたマキマの影響について解説&考察していきます。
序盤から伏線が張られていたマキマの野望。デンジやアキのみならず、公安や日本国、世界中にも影響が及ぶ大迷惑なマキマの目的を深堀していきます。
※マキマの最期についてはこちら
目次
公安対魔特異4課のリーダーであり、内閣官房長官直属のデビルハンターのマキマ
登場作品 | 『チェンソーマン』 |
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名前 | マキマ |
所属 | 公安、公安対魔特異5課 |
能力 | 自分より格下だと思った相手を支配する。 |
初登場 | 1部1話 |
目的 | デンジとポチタの間に結ばれた契約を破棄させること |
印象的なセリフ | 「そんな人間が普通の生活なんて望んでいいはずがないよね。」 |
マキマとは、漫画『チェンソーマン』1部1話から登場する重要キャラクターで、公安対魔特異4課のリーダー、内閣官房長官直属のデビルハンターです。
美人でスタイルも良く、デンジやアキなど彼女に憧れや恋慕の気持ちを寄せているものは多いですが、一部には「他の記憶はないけどマキマに命を助けられた」など、不自然にマキマを慕っているようなキャラクターもいます。
一見“ちょっと怖いけど美人で頼りになるお姉さん”といった感じですが、姫野や岸辺には警戒され、パワーや一部の魔人からは畏怖の念を抱かれています。かつて世界中で大惨事を引き起こした“銃の悪魔”を探しているとされていましたが、真の目的は“デンジとポチタの間に結ばれた契約を破棄させること”でした。
マキマは何がしたかったのか。マキマの目的はチェンソーマンの占有!?
マキマの目的、マキマが何をしたかったのか…それはデンジとポチタの間に結ばれた契約を破棄させることでした。
デンジとポチタの間に結ばれた契約とは「ポチタがデンジの心臓になって力を貸すかわりにかわりに普通の生活をさせること。」です
しかし、当時のデンジは借金まみれで生活水準も最低ライン、ポチタ以外には何も持たない少年でした。そこでマキマは「幸福の全てを奪い去ることで絶望を与える」という悪辣な手段を取ることに決めます。
デンジに仕事を与え、アキとパワーという「手のかかる妹」「面倒見のみのいいお兄ちゃん」という疑似家族を用意しました。本物の兄妹同然のような関係になり始めたところでマキマはデンジの手によって二人を殺させました。
「パワーちゃんを殺し、早川君も殺して、そんな人間が普通の生活なんて望んでいいはずがないよね?」
大切な二人を失い、マキマに更にこれからも大切な人間ができても殺すといわれたデンジは、放心状態となり普通の生活を望むのをやめてしまいます。
マキマがポチタをほしい理由。消したいものがあるといっているけど。
マキマの目的はチェンソーマンの「食べた悪魔の冠する名前の存在をこのから消す」という能力を利用して、世の中をよくすることでした。例えば「死」や「戦争」、「飢餓」などは消えてしまえばいいと言っています。
マキマの個人的な私怨は置いておいて、たしかに人類にとって有益になりそうではあります。実際マキマの力が増長した時には、アメリカ以外の国は戦おうとせず許容してしまいました。
ヤバそうだということはわかりますが、なんとなくいい世界になりそうな感じもする微妙なラインの野望です。それらが消えたところで争いは消えないし、新たな問題が人類を襲うだけだと思いますが…。
しかし、真にヤバいのはそれらの恐怖の対象がなくなっても、『支配』だけは決してなくならないことでしょう。
結局、人間が「死」や「戦争」から逃れられたとしても、そこにはマキマに支配され、犬として生きる未来しかなく、生きるも死ぬも、幸福になるか不幸になるかも、全てマキマに管理される地獄のような未来が待っています。
また、マキマはチェンソーマンのファン・信者であることを公言しており、マキマの目的は単純にチェンソーマンであるポチタを独占することだったかもしれません。
まとめ。マキマは良くも悪くも“チェンソーマン”を生んだ張本人。
#チェンソーマン
#ファイアパンチ
マキマもサンも信仰心が似てる— アリスケ (@walking_planets) February 27, 2023
マキマの目的は“世界をより良くする”という崇高なものにみせかけた独善的なものでした。結果、デンジはアキとパワーを失ってトラウマを残し、2部になっても心の傷は癒えていません。
しかし、マキマの野望があったからこそ、デンジはチェンソーマンになることができたし、借金まみれの“クソみたい”な生活から抜け出せたと思うとなんだか複雑ですね。
以上まとめると
- チェンソーマン第1部のラスボス、マキマこと「支配の悪魔」は公安や日本国、世界中にも影響が及ぶ大迷惑なマキマの目的を持っていた。
- 美人でスタイルも良く、デンジやアキなど彼女に憧れや恋慕の気持ちを寄せているが、姫野や岸辺には警戒され、パワーや一部の魔人からは畏怖の念を抱かれている。
- 序盤の目的は「銃の悪魔」を倒すこと。
- 真の目的は「デンジとポチタの間に結ばれた契約を破棄させること」だった。
- マキマの目的を達するための方法は、デンジの幸福の全てを奪い去ることで絶望を与え、放心状態にして普通の生活を送れなくするというものだった。
- マキマがポチタをほしい理由はチェンソーマンの「食べた悪魔の冠する名前の存在をこのから消す」という能力を自分の意のままに使うこと。
- マキマはチェンソーマンのファン、信者であることを公言おり、単にポチタがほしかっただけかも?
『チェンソーマン』は絶賛2部連載中ですが、マキマがデンジに残した傷跡が時折見え隠れしています。まだ描かれていないだけでマキマが世界に与えた影響はまだまだいっぱいありそうです。
マキマの狂信者っぽい感じはチェンソーマン作者の藤本タツキ先生の前作『ファイアパンチ』に登場したラスボス“サン”に似ていて、大まかに区分すれば“相手を自分の物にする”という目的も持っていて、読み比べると面白い発見があります。
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以上、最後までお読みいただきありがとうございました。