第1話から最高に盛り上がった『SSSS.DYNAZENON 』ですが、今回は第2話について書いていこうと思います。
ただ、その前にエンディングが最高だという話をさせてください。
『SSSS.DYNAZENON 』公式サイトにあるポニーキャニオンのYouTubeサイトから聴くことができます。
『SSSS.DYNAZENON 』エンディング曲「ストロボメモリー」は、人気声優であり女優と歌手もこなす内田真礼さんが歌っています。
歌詞は大切な人にそっと寄り添い、共に歩んでいく姿が思い浮かぶようなものとなっており、『SSSS.DYNAZENON 』の、これからを楽しみにさせてくれるものです。
そして、放送が終了したがあとでも、歌詞を聴けばきっと今を思い出せるものになっています。
いいアニメはエンディングの余韻が格別です。最近だと呪術廻戦の1期もエンディングがよかったです。『SSSS.DYNAZENON 』が覇権を握る日も近いのではないでしょうか。
※下記より第2話「戦う理由って、なに?」の話になります。
この世界は現実か虚構か。
『SSSS.GRIDMAN』の世界は、怪獣を生み出す元凶であった女の子、「アカネ」によって作られた理想の世界でした。
そこがアカネがもっている電子機器の中の世界なのか、アカネの考えた妄想のような世界なのか、最終的な判断は視聴者に委ねられました。(おそらくアカネのPC内の話。)
しかし、『SSSS.GRIDMAN』と違い『SSSS.DYNAZENON 』には、現実のような描写があります。
第2話では、蓬と夢芽が怪獣と戦った街へ訪れ、その惨状を目の当たりにするところが描かれます。
これは『SSSS.GRIDMAN』と大きく異なる部分です。
『SSSS.GRIDMAN』では怪獣が倒されると、街は元に戻り、まるで怪獣など初めからいなかったかのように、主人公勢以外の記憶改変が起こります。
しかし、『SSSS.DYNAZENON 』では、当たり前ですが怪獣とロボットの戦闘後でも街は元に戻りません。
街はボロボロで、各所に住民が被害を受けたことがわかるようなアイテムが描かれています。
救助隊が派遣されている姿や、電柱のかなり高い位置にランドセルが引っかかっているという、凄惨な光景が描かれました。
この『SSSS.GRIDMAN』との戦闘後の描写の違いから、『SSSS.DYNAZENON 』の世界は現実の世界なのではないかと考えられます。
巨大ロボットに乗ることに前向きなヒロインと後ろ向きな主人公。
ロボットアニメで、主人公がロボットに乗ることに後ろ向きで、ヒロインが前向きなのはよくある設定です。
ただ、『SSSS.DYNAZENON 』のヒロイン「南 夢芽」に関しては意外でした。
第1話からなんとなく「無気力感」が漂っており、ダイナゼノンに乗ることもガウマに強制されて仕方なくという感じでした。
しかし、ダイナゼノンの操縦訓練にはちゃんと参加しており、ダイナゼノンに乗る意味を自分なりに考えているようです。
このギャップにグッときたファンも多いでしょう。
怪獣とダイナゼノンが戦った後の街の様子を見た後からは、より強くダイナゼノンに乗ることの意味を考えているようです。
「戦わなければもっと酷いことになっていた」「守れるものは守るべきだ」
と、夢芽は蓬に話します。
しかし、蓬は被災地を見ても不安な気持ちになるだけで、操縦訓練もバイトを理由にサボっていました。
蓬は、ダイナゼノンを警察や自衛隊に任せようとします。真っ当な意見に聴こえますが、単に人任せにしているようにもみえます。
ダイナゼノンのパイロットになったことの覚悟が決められないまま、とうとう怪獣が現れてしまいます。
今回の怪獣との戦闘は、1話のようにダイナゼノンが圧倒することができず、素早くテレポートする怪獣の動きに対応するため、分離して戦うことになってしまいました。
当然、操縦訓練をサボっていた蓬は、1人でロボットを上手く動かせません。
戦うどころか、ダイナソルジャーを歩くかせることすらできませんでした。
しかし、夢芽とたまたまやったことがあった合体技を駆使することで、たまたま今回の敵は倒すことができました。
戦闘の後、蓬は自分が足を引っ張ったことを皆に謝罪します。
そして、今回も戦うことで守れるものがあったことを再認識した蓬は、ダイナゼノンに乗る覚悟をやっと決めることができたのでした。
悩んでいた割には、結構簡単にふんぎりがつくと思わなくもないですが、あまりだらだらと主人公の心理描写をやってもくどくなってしまうので、このくらいで覚悟を決めるのがさっぱりしていていいと思います。
特にダイナゼノンのパイロットは他にも3人いるので、他キャラクターの引き下げもあることを考えると、2話の時点ではこのぐらいがちょうどいいのかもしれません。
インスタン・ドミネーション。怪獣を支配する力とは?
第2話から「怪獣優生思想」の実態がわかりはじめました。
- 怪獣の思想によって動いている
- 「インスタンス・ドミネーション」という言葉で怪獣を操る。
- ガウマともともと仲間だった。
まず、怪獣の思想で活動しているという彼らですが、インスタンス・ドミネーションというセリフで怪獣を操ります。
直訳は「実体支配」です。
怪獣の思想と言いながら、自身の思想でうごいているようにみえます。
もしかすると、彼らが指す「怪獣」の意味は、いくつかあるのかもしれません。
怪獣をインスタンス・ドミネーションする時、怪獣使いである彼らは、中指と薬指をあけるポーズ、いわゆるバルタン星人の手のポーズをします。
これは前作『SSSS.GRIDMAN』でアカネもやっていましたが、第1話でガウマもやっていました。
2人とも「インスタンス・ドミネーション」というセリフは言っていませんでしたが、怪獣使いという共通点があります。
第2話終盤では、ガウマはもともと怪獣優生思想のメンツと仲間だったことが明かされました。
「怪獣使い」には、まだ明かされていない共通点があるのかもしれません。
第3話からは怪獣優生思想が毎週登場するっぽいので、これからの活躍が楽しみです。