ライザというラスボス候補【メイドインアビス】考察&解説:生存していても死亡していても厄介な存在。
お母さんが伝説の存在で、死んでいるとみせかけて実は生きていてまだ夢を追っているという、まるで『HUNTER×HUNTER』のジンとゴンの関係のような設定がある『メイドインアビス』。
今回は『メイドインアビス』において最大の謎でもありながら、ラスボス候補にも上がっている“白笛:殲滅卿ライザ”について考察&解説していきます。
目次
ライザとは。主人公の母親であり伝説の白笛。
名前 | ライザ |
---|---|
関係 | 主人公リコの母親 |
称号 | 白笛(最高位の探窟家) |
特徴 | 金色の長髪、小柄な体、喧嘩っ早い、いたずら好き |
家族 | 夫:トーカ(故人)、娘:リコ |
生死 | 不明(物語開始時点で帰還不能の六層に突入、地上では死亡扱い) |
異名 | 殲滅卿、殲滅のライザ |
戦闘能力 | 高い(白笛の称号を持つ、レグと同等かそれ以上の実力) |
使用武器 | 無尽槌(叩くと爆発するツルハシ) |
師匠 | オーゼン(白笛の探窟家、伝説的な存在) |
特級遺物の探索 | ”時を止める鐘(アンハードベル)”の回収任務 |
リコの誕生 | アビスの深層での探索中にリコを身ごもる。トーカの死後、リコは死産として生まれるが、遺物の力で復活 |
最深部への挑戦 | アビスの最深部への探索を決意。リコを孤児院に預けてアビスの深層へ。彼女の目的や発見は物語の中で最大の謎となっている |
ライザは、アニメ・漫画『メイドインアビス』の中で非常に重要な役割を持つキャラクターです。彼女は主人公リコの母親であり、最高位の探窟家の称号である“白笛”の一人です。金色の長髪と小柄な体、喧嘩っ早くそしていたずら好きな性格で、少ない登場シーンながらもすでに多くのファンがいます。
白笛となった後に探検隊のメンバーであるトーカと結婚し、彼との間にリコを産みましたがすぐにトーカは亡くなってしまいます。
ライザの生死は明かされてはいません。物語開始時点で、帰還不能の六層に突入する行為『絶界行(ラストダイブ)』を決行しているため、地上では死亡扱いになっていますが、彼女に近しい人物は“ライザは生きている”と確信しているようです。
ライザが最後に届けたアビスの秘密が描かれている封書と、ライザの白笛が地上に届けられたのをきっかけに、リコはアビスの底を目指すことになるため、物語の始まりと終わりはライザに関わる物語になるのではないかと言われています。
結婚してからは落ち着いた性格になり、母親らしい一面を持っていたそうですが、ライザの異名である「殲滅卿」や「殲滅のライザ」は、彼女の探窟家としての生き様を物語っています。
ライザの強さ。国家の軍隊と対等の戦力
ライザの戦闘シーンは作中ではいまだ描かれていません。しかし、“白笛”という時点で少なくとも奈落の秘宝であるレグと同等かそれ以上の実力を持っていることが想像できます。
また、オーゼン曰く「レグの戦い方はライザに似ている」との事で、もしボンドルド戦における本来の力を取り戻しているときのレグの動きを考慮すると戦闘スタイルは人間とは思えないような、まさに嵐そのもののような戦い方です。
さらにライザが使っていた武器は無尽槌という叩くと爆発するツルハシであり、また師匠のオーゼンからも戦闘面での手ほどきを受けているとなると、どうしてもパワー系の戦い方を想像してしまいますね。
ライザの異名「殲滅卿」の由来。お礼参りが日常。
「殲滅卿」という異名は、ライザの探窟家としての実力を示すものであり、彼女がアビスの深層での探索や、戦闘での実績を持つことから名付けられました。
この異名は、彼女の勇敢さや技術を象徴するものであるとともに、恐ろしい一面を表す異名でもあります。
無差別に暴力を振るうような荒くれ物ではなかったようですが、オーゼンが何者かの襲撃を受けた際には激怒して「連中を根絶やしにしてやる」と宣言し実際に全滅させてしまっています。
探窟途中を襲撃されればかならずお礼参りに出向いていたようで“売られた喧嘩は買う”がライザにとっての日常だったようです。また、地上へ上がってきた危険生物や他国の襲撃者も幾度となく撃退しているそう…。
ライザの冒険。探窟家としての人生。
ライザの探窟家としてのキャリアは若い頃から始まりました。彼女は幼い時からアビスの魅力に取り憑かれ、その未知の深淵を探ることに人生を捧げているといえます。はじめは緑笛としての活動を開始し、その後、青笛、黒笛と昇進していき、若くして白笛に到達します。
しかし、その偉業はライザ一人で成し遂げたものではありませんでした。
オーゼンとの出会い。「あんた私の師匠にならないか」
オーゼンは、白笛の探窟家であり地上では伝説的な存在です。経歴も戦闘力も他の白笛と比べても遜色はありません。しかし、性格の異常さも他の白笛と比べて遜色はなく、“怒らせたら何をするかわかりません”。
そんなオーゼンに対してライザは「あんた私の師匠にならないか」と氣志團のようなノリで誘いをかけます。
こうしてオーゼンに弟子入りしますが、さすがのライザも幼いころは実力が伴わずオーゼンに叩かれて泣きだす場面もあったそうです。
成長していくにつれ、ライザとオーゼンの中は深まっていき、大人になってからは飲み比べをしたり一緒に数多くの遺物を探索していきました。
またオーゼンは、ライザに対して“師弟愛以上の感情”も抱いているような節があり、ライザが結婚した時は絶望の表情を浮かべており、子供であるリコにも思うところがあるようです。
特級遺物の探索とリコの出産。
ライザは、オーゼンに鍛えられアビスの深層に存在する多くの遺物の探索にも挑戦しました。その中でも、特級遺物”時を止める鐘(アンハードベル)”の回収任務は彼女の人生において大きな転機となりました。
この任務中、ライザは師匠のオーゼン、夫のトーカと共に深層を探索しましたが、ここで事件が起こります。アンハードベルを発見することはできたものの、いざ帰還というときには隊はライザとオーゼンを残して全滅していました。
なぜ、ライザやオーゼンのような実力者が率いる隊が全滅まで追い詰められてしまったのか。。困難だったとごまかされていますが、いつか真相が明かされるのでしょうか。
リコの誕生とトーカの死。
ライザがアビスの深層での探索を続ける中、彼女はリコを身ごもっていました。しかし、アンハードベル探索時にトーカは命を落とすこととなります。
さらにアビスの深層で誕生したリコは死産であり、この時ばかりはいつも気丈にふるまっているライザも落ち込んでしまいます。
この後リコは遺物の力で奇跡的に復活しますが、この時のライザは何かを決心したようにもみえます。
リコの出生の秘密はこちら
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最深部への挑戦。アビスの底で待つ。
ライザは、アビスの最深部への挑戦を決意します。彼女は折角生き返ったリコを孤児院に預け、再びアビスの深層へと足を踏み入れました。彼女が何を目指していたのか、どのような発見をしたのかは明らかにされていませんが、彼女の冒険は「メイドインアビス」の物語の中で、アビスの正体に並ぶ最大の謎となりました。
ライザは生きているのか?それとも成れ果てのような姿になっている?
ライザは死亡説のほか生存説、生きているけど“成れ果て”のような別の姿になっている説が存在します。
アビスの生物に対する興味は非常に強いらしく、記述は常に楽しげで詳細、味まで書いてあるときもあります。
見るからにグロテスクであったり、毒がありそうな危険な生物であっても念入りに観察し、安全な生物であれば飼育を試みることもあるようで、まだ見ぬアビスの生物を探し続けているかもしれません。
ライザは死んでいるという考察
深界四層の墓
深界四層にはライザの墓が存在します。この墓には彼女の持ち物や武器が収められており、これは一見彼女が死亡しているように思えます。しかし、遺体自体は発見されていないため、確定的な証拠とは言えません。
オーゼンの発言
オーゼンはリコに対して、ライザが死んでいると伝えています。しかし、肝心のオーゼン本人はライザが死んでいるとは思っておらず、意地悪で言っただけの可能性が高いです。
アビスの深層の危険性
アビスの深層は非常に危険な場所であり、多くの探窟家が命を落としています。いくらライザが強くてもこの危険に晒され続けているということは死亡している可能性は低いとは言えません。
メタ的な視点でいえば、ライザがただ原生生物に襲われて死んだという可能性は低いですが、“水もどき”など初見殺しな特殊な原生生物にやられているという可能性はあると思います。
生きているという考察
「奈落の底で待つ」というメッセージ
リコのもとに届いた「奈落の底で待つ」というメッセージは、ライザがアビスの最深部で何かを発見し、単純に考えれば“ゴールでリコ”を待っている。このメッセージが真実であれば、ライザはまだ生きていると考えられます。
遺体がない
深界四層の墓にはライザの遺体が存在しないため、まだ生きている可能性があります。
アビス特有の時の流れ
アビスの深層には時間の流れが異なる場所も存在します。深く潜るほど時の流れが地上より遅くなるとされており、ライザがそういった場所で生き延びている可能性も考えられます。
物語のテーマと展開
「メイドインアビス」は、探求と冒険がテーマにあります。リコ本人も言っていますが、すでにリコにとって“ライザに会う”ことはただの冒険の動機になっており、ライザに会ってから何をするかまで描かれると思います。
しかし、これはライザが死んでいても言えることなので決定的な考察要素ではないですね。
ライザの遺したメッセージの謎 – 「奈落の底で待つ」とは?
「メイドインアビス」の中で、ライザが遺した「奈落の底で待つ」というメッセージは、リコのもとに届けられた手紙の中に記されており、ライザからの最後のメッセージとされています。
アビスの正体にも通じる謎であり、リコの冒険の動機にもなった重要なメッセージです。
メッセージの背景と真意。メッセージを書いたのは誰?
ライザはアビスの深層を探索する中で、多くの遺物や未知の生物と接触してきました。彼女がこのメッセージを残した背景には、アビスの最深部での発見や経験が関わっている可能性が高いです。
アビスの深層は、未知の領域、そこには数々の謎や危険が潜んでいることが容易に考えられます。
ライザが「奈落の底で待つ」という言葉を選んだのは、彼女自身がアビスの最深部で何か重要なものを見つけ、それをリコに伝えたいという意思があったのかもしれません。
しかし、「奈落の底で待つ」という言葉は、文字通りライザがアビスの最深部でリコを待っているという意味に取れます。
しかし、オーゼンはこのメッセージの文字はライザのものではないと言っています。このことから、メッセージの背後には第三者の関与がある可能性も考えられます。
奈落の底で待つのはレグの同族?
「奈落の底で待つ」というメッセージは誰が書いたのか果て亜m
レグとも何らかの接触があったことは間違いなく、「度し難い」という言葉がレグの口癖になる程度の期間は行動を共にしていようです。
メッセージをレグが書いたとはいいませんが、レグの同族やアビスの先住民族がライザから言葉を習ってかいたかもしれません。
レグの起源が明かされるとき、ライザへの道も開かれるかもしれません。
まとめ:ライザ登場の伏線「ドニ」。登場はまだ遠いかな…。
リコに託されたライザの笛が人間だった時の名前は「ドニ」ということが、ファプタが笛の声を聞くことで判明しました。
どんな人物だったのかは性別も性格も容姿もなにも判明していません。
リコは今、白笛であるスラージョの元で過ごしていますが、あと一人白笛の先導卿/選ばれしワクナとはまだ出会っておらず、ワクナとドニの話がまだあると思うとライザとの出会いはまだすこし遠いのかもしれません。
以上まとめると。
- アニメ「メイドインアビス」でラスボス候補にも上がっている白笛ライザ。
- ライザは主人公リコの母親であり、最高位の探窟家の称号である白笛の一人。
- ライザは帰還不能の6層に突入する行為を決行し、地上では死亡扱いになっている。
- ライザの強さや技術を象徴する「殲滅卿」という異名。
- 無差別に暴力を振るうような荒くれ物ではなかったようだが、売られた喧嘩は買う性格で敵は多かったよう。
- ライザは死亡説があるが遺体自体は発見されていないため、確定的な証拠とは言えない。
- 母からの最後のメッセージ「奈落の底で待つ」の背景には、最深部での発見や経験が関わっている可能性が高い。
もし仮にアビスが底抜けレベルに広大だとして、時間の流れも外よりゆっくりなら、人間並みの精神構造の複雑さをもったアビスの原生生物もいそうです。
それこそレグのような高性能なロボットを造れるような知能が高い生物がいれば、ライザはその探求心から人間よりそっちに興味を示しそうですね。
リコとライザと出会った時、ライザの外見が一番気になりますね。果たしてサイボーグ化しているのか、成れ果て化しているのか…。早くみたい一方、永遠にメイドインアビスの物語が続いてほしい気もします。
以上最後までご覧いただきありがとうございました。