【水星の魔女】ノレア・デュノクを徹底考察・解説。5号との関係、命の軽い者同士。【機動戦士ガンダム】についての記事をご覧いただきありがとうございます。
この記事では『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の考察として、地球の魔女、死ぬのが予定されていた第2のキャラクター“ノレア・デュノク”について考察・解説していきます。
目次
ノレア・デュノクとは。スペーシアン大っ嫌い、地球からきた魔女。
キャラクター名 | ノレア・デュノク |
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登場作品 | 機動戦士ガンダム 水星の魔女 |
搭乗機 | ガンダム・ルブリス・ソーン |
登場回 | 第10話 |
死亡回 | 第20話 |
印象的なセリフ | 「ガンダムの呪いで死なない貴方は、何者なんです?」 |
ノレア・デュノクとは、アニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に登場するガンダムパイロットの一人です。深緑の髪のボブヘアが特徴のアーシアンの少女。
社交的で笑顔が絶えないソフィと比べると物静かで冷静…のようにみえますが、一度感情が爆発すると、手が付けられない激情家の一面も持っています。
地球の日本を拠点としているアーシアン武装勢力、“フォルドの夜明け”に所属しており、地球の選ばれしエージェント…もしくはガンダムを動かすための捨て駒パイロットと考えられます。(5号の口ぶりからおそらく後者)
宇宙を舞台とする物語で、地球出身者であり宇宙を拠点として、ガンダム技術推進に励む主人公達とは真っ向から対立する立場にあります。宇宙出身者には地球出身者の苦しみがわからないという考えがあるようで、スペーシアンに対してはかなりあたりが強めです。
しかし、生活環境や教育環境を見るとこれまでの悲惨な生い立ちは容易に想像ができ、主人公達に対立しているのも、同じ被差別者なのに希望を持って頑張っているのに対する妬みや恨み、憧れの感情からくるものだと考えられます。
また、ノレアは“アーシアンの差別うんぬん”よりも“美しい地球がないがしろにされている”、“自分たちの育ての親や恩人が差別を受けている”ことに怒りを感じているようで、パイロットに前向きなソフィと違い、本当は地球で静かに暮らしていたかったのだろうなと感じる場面がいくつかあります。
ガンダム・ルブリス・ソーン。
『ガンダム・ルブリス・ソーン』とは地球の日本を拠点としている、アーシアン武装勢力フォルドの夜明けが所有するガンダム・ルブリスの派生機体です。
現実の軍用機のようなカーキ色、曲面を多用したオリジナルやエアリアルと違い、戦車や戦闘機を思わせるような角ばった装甲板に覆われた攻撃的な外観をしており、より“兵器”としての印象が強いです。人相も悪い。
ガンダム・ルブリス・ウルは短期決戦のために装甲や出力が強化されていたのに対し、ガンダム・ルブリス・ソーンは人間離れした異形な体型、軽量化による機動性能、ビームディフューズガンによる射撃性能の高さを生かした、味方機のバックアップに長けた機体となっています。
背部にはウルと同じくフェーズドアレイキャノンが装備されており、パーメットスコアが3以上の時に三叉に展開し赤く発光します。
デザイン元がガンダムなだけあってなかなかヒロイックな見た目をしていますが、劇中ではテロリストの残忍なモビルスーツとしての印象が強いです。
ノレアの最期。唯一の理解者強化人士5号の言葉、死亡する前に見た希望。
ノレアは『機動戦士ガンダム 水星の魔女』1期の終盤いきなり新たな勢力として現れ、ソフィ退場から3話後に死んでしまいました。
長らくシャディクの情報漏洩防止のため拘束されていましたが『機動戦士ガンダム 水星の魔女』20話にて、戦闘のどさくさに軟禁部屋を脱出、愛機ガンダム・ルブリス・ソーンにのって暴れ、憎きスペーシアンの蔓延るアスティカシア学園を戦場に変えます。
この時ガンヴォルヴァを操るためにパーメットスコアを3まで引き上げたため、ノレアの命もあとわずか、最後のあがきだと視聴者も思ったその時、強化人士5号がノレアを止めにガンダム・ルブリス・ウルに乗って現れます。
同じガンダムパイロットで同じく消費物として生きてきた5号の言葉はノレアに響き、ノレアは戦闘行為をやめます。
しかし、残念ながらノレアは魔女狩り部隊であるドミニコス隊のベギルペンデに狙撃され、コックピットをビームライフルで撃ち抜かれ、そのままノレアは焼死しました。
5号とノレアは、軟禁部屋にて“死ぬまでペイル社に飼われて命を浪費するなんて滑稽。”、“自分で生きるも死ぬも決められなかった可哀想なヤツ”など、煽り合いを繰り広げ、お互いに嫌悪感を露わにしていました。
しかし、そんなやり取りも感情をおもてに出さないノレアにとってはストレスを吐き出すきっかけになっていたのかもしれません。
上記でも書きましたが、5号はノレアにとっては“スペーシアンやアーシアンなんてものは本当はどうでもいい”、“からっぽで自分には何もないのを隠すためにスペーシアンを憎むフリをしている”と見抜いていました。
人の心の恥部に土足で入り込むような5号に対してノレアは嫌がっていましたが、ソフィですら気が付かなかったノレアの本心を見抜いた5号は本当に天性の女たらしかもしれませんね。
またノレアは気丈なフリ、スペーシアン憎しの感情で覆うことで隠していましたが、ソフィを失って動揺していました。「ソフィ…どうして死んじゃうの…待ってよ。…置いてかないでよ…一人はやだよ…死ぬのは…怖いよ…。」と本音を漏らす場面もあります。
ソフィの明るく社交的でいつも笑顔なところがノレアにとって癒しになっていたのでしょう。かくいう5号もビジネスかもしれませんが、明るく社交的でいつも笑顔です。もし二人とも生き残っていたら本当に相性の良いペアになっていたかもしれませんね。
ノレアは死亡していない?再登場の可能性。
作中でノレアは死亡扱いされています。…がそれはあくまで肉体の話で、一部ではエリクト・サマヤ同様に精神が情報化され、エアリアルの中に取り込まれているのでは?という説もあります。
ガンド技術の真骨頂が「死者に会える」という技術なら、まさに世の中をひっくり返すことができる驚異の技術です。
魂を情報化して肉体を捨てるというのは、なんだか人類補完計画に似たきな臭さを感じますが、ガンド技術の研究者たちは身体に障害を持っている人たちなのでそういった技術を模索していた可能性はあります。
※データストームとエアリアルの謎について詳しくはこちら
いい感じに感動的な最期を迎えておいて、再登場するのは感動が薄れてしまいそうですが、傷心のファンの心を癒すためにも、魂だけとかでいいので最終回にちらっと登場してほしいです。
『Zガンダム』の最終回のような、ガンダムシリーズによくある死者が魂だけで登場するようなオカルトパワーに、新しく論理的・SF的な理由付けをしようとしているのかなと考えると面白いと思います。
まとめ。ノレアが残したモノ。5号の行方は?
パシフィック・リムみたいに2人乗りすることでデータストームに耐えるガンダム出てこないかな。
— アリスケ (@walking_planets) December 30, 2022
ノレアはお気に入りのキャラクターだっただけに、死んでしまったのは残念です。しかし、5号との絡みが素晴らしく、死んでしまったからこそ5号がこれからどう物語にかかわってくるか気になります。
以上まとめると
- ノレア・デュノクとはスペーシアンが大っ嫌いの地球からきた魔女。
- ノレアはガンダムパイロット、で深緑の髪のボブヘアが特徴のアーシアンの少女。
- 社交的で笑顔が絶えないソフィと比べると物静かで冷静のようにみえる。しかし、一度感情が爆発すると手が付けられない激情家の一面も持っている。
- アーシアン武装勢力フォルドの夜明けに所属しており、「ガンダム・ルブリス・ソーン」を駆る。
- 「機動戦士ガンダム 水星の魔女」20話で死亡。
- 強化人士5号とは煽り合いを繰り広げ、お互いに嫌悪感を露わにしていたが、ソフィを除くと一番心を通わせていたといえる。
- ソフィが死んで、スレッタとは同調していたノレアは生き残ると思っていましたが、やっぱりガンダムの呪縛は予想以上の重さです。
残された5号は敵討ちを目指すのか、和解の道を模索するのか、今後の展開に注目です。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。