白笛も、成れ果ても、見慣れてきたメイドインアビス最新話。
スラージョの登場により、アビスの呪いや祝福、成れ果てなどの生まれ変わりが深堀されそうです。
今回は『メイドインアビス』において作中屈指の謎なのに、長らく放置されている「リコ出生の秘密」や呪い除けの籠、遺物特級遺物『時を止める鐘(アンハードベル)』について考察&解説していきます。
目次
呪い除けの籠とは。アビスの呪いをはねのける力。
登場作品 | メイドインアビス |
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名称 | 呪い除けの籠 |
形状 | 真っ白な大理石のキューブ型。中は赤い筋のない筋肉のような物質で構成。 |
サイズ | 1~2m |
特性 | アビスの呪いから中の物を守るとされていたが、実際は生物を蘇生させる効果がある。 |
初出 | リコがアビスからこの籠の中で持ち上げられた。 |
リコとの関係 | リコの遺体を籠に入れたところ、蘇生し産声を上げた。 |
オーゼンの見解 | 生き返った生物は「いつまで動くか分からない」との見解。死体を動かす効果か? |
蘇生に関する考察 | アビスの祝福を抽出するものではないかとの推測。 |
命名の由来 | 「呪い除けの籠」の名は、遺物発見当時の勘違いから。 |
呪い除けの籠とは、アニメ・漫画『メイドインアビス』に登場するアイテムの一つです。
大きさは1~2mくらいで、一見真っ白な大理石でできたキューブ型の石のような形をしていますが、開閉が可能で中は赤い筋のない筋肉のような物質で構成されています。
『メイドインアビス』主人公のリコはアビスの中で生まれ、この籠の中に入ってアビスを出てきました。
呪い除けの籠中に入れたもののをアビスの呪いにさらさずに済むという特性を持っているとされています。
しかし、中は小動物か人間の赤子がやっと入れるくらいのスペースしかなく、その効能とは逆に運搬にはかなり不向きな遺物です。
アビスの呪い、上昇負荷について詳しい考察はこちら
『メイドインアビス』上昇負荷とは。正体は呪いではなく祝福?カートリッジやなれ果て化による回避する方法。解説、考察、紹介。
しかも“呪い除け”の籠というのも、効果も名付け親の勘違いだったのでした。
呪い除けの籠の正体。蘇生装置か?
呪い除けの籠とは、発見当時「負荷に耐えきれず、アビスの階層を移動できない生物を中に入れて運んだら、死ななかった」ということから名づけられた遺物です。
しかし、後になって箱の中に入れた生物は「普通に呪いで死んでる」ということがわかります。
入れられた生物は負荷に耐えきれず死んでしまうのに、箱を開けるとまた動きだすというのが呪い除けの籠のからくりの真実でした。
リコの出生の秘密。呪い除けの籠のエピソード。
リコの母親ライザは生ける伝説“白笛”です。ライザはリコを身ごもっていた時でさえ国からの任務で、特級遺物『時を止める鐘』回収をするためアビスにダイブしていました。
その途上でライザの隊は壊滅し、ライザの夫でありリコの父親であるトーカを含む多くの隊員が死にます。『時を止める鐘』でさえ深層から持ち帰れるかどうかという最悪の時にリコは生まれてしまいます。
しかし、出産に立ち会ったオーゼンが取り上げた時点で、リコは“死産”でした。
リコは本来探掘隊の遺体共々アビス深層に置き去りにされるはずでしたが、オーゼンが“邪魔だからとりあえずしまうために”遺物「呪い除けの籠」にリコの遺体を入れたところ、リコは蘇生し産声を上げました。
そこでオーゼンとライザは『時を止める鐘』を諦め、「呪い除けの籠」とその中に入ったリコを地上まで運びました。
呪い除けの籠の真の効果は祝福か?
呪い除けの方法は作中でもいくつかあるので、呪い除けの籠の能力が“呪い除け”だけだとすると、レア度は低いかもしれませんが、“蘇生ができる”遺物となるとまた話が変わってきます。
「呪い除けの籠」が「アビスの呪い(上昇負荷)」を避ける道具ではなく、骸に命を吹き込む効果を持った遺物であるとしたら、かなりレア度は一気に上がりますよね。
しかし、籠の中に入れられるのはそれこそ赤子でいっぱいいっぱいだし、生き返った生物もオーゼン曰く「いつまで動くか分からない」らしく、生き返らせるというより、死体を動かす効果ではないか?とオーゼンは考えています。
もし、オーゼンのいう通りだとすると、リコは動く死体も同然です。リコはこの真実に一度は心が揺らぎますが、それだけの命の犠牲があって今の自分があると前向きです。
リコが生き返ったのは“呪い”か“祝福”か。
リコはアビスの中で生まれ、遺物の力で蘇ったからといってアビスの呪いに耐性があるわけでも特別強いわけでもありませんが、不思議な“力”を持っているのは事実です。
不思議ポイント①上昇負荷の後遺症が軽い?
リコは、何度かアビス深部の上昇負荷を浴びていますが、他の探掘家のような“巻き髪”や“肉体の変質”が起きていません。
作中では、ベテランのオーゼンや、呪いを数回しか受けていないプルシュカでさえ上昇負荷の後遺症が残っていますが、リコには上昇負荷の後遺症が見当たりません。
不思議ポイント②人外との意思疎通。
また、成れ果てと化して自我を失ったはずのミーティと夢の世界で出会ったり、白笛となってしまったプルシュカの声を聞くこともできます。
アビスに深い関係を持つ他者と、精神的な領域で意思疎通できると思われる描写が、作中には何度もあります。これについてリコを一番近くで見てきたレグが、遺物の力で蘇ったことで、魂がアビスと深い部分で繋がっているのでは?と考察しています。
また、赤子の時に籠から出された途端アビスの中心に向かおうとしたこともあり、この点はオーゼンも呪い除けの籠で蘇った死体の共通点として挙げていますが、逆に言えばアビス内で死んだものと繋がり強いとも言えます。
作中では、“アビスで生まれたものはアビスに還る”というセリフがありますが、リコもアビスに還ろうとしているということは、逆にいえば“アビスから何かしらの恩恵を受けている”のではないかとも考えることができます。
呪い除けの籠とは「呪いを防ぐもの」でも「死体を動かす」ものでもなく「アビスの祝福を抽出するもの」だったのかもしれません。
『時を止める鐘』の行方は?再登場の伏線あり。
『時を止める鐘』は国際情勢を左右するほどの強力な遺物であり、リコの出生にも関わっている為、再登場の可能性は高いと思います。
アビスには「アビスは深部に潜るほど地上と時間の流れが遅い」という現象があります。
また過去の人物で墓もあるライザは“いまだ現役でアビスの底で生きている”という情報もあり、ライザが『時を止める鐘』を持っている可能性は高いと思います。
まとめ。リコの出生にはまだ秘密がある。
獣相とか供物とか期限、不穏なワードがいっぱい。 https://t.co/cv9ZV2tSro
— アリスケ (@walking_planets) March 9, 2023
ここまでレグの強化イベント、ナナチの強化イベントときましたので“獣相編”ではリコの強化が期待されます。
獣相やスラージョの探窟隊からは“生き返り”や“呪い”などアビスの死生観に迫るお話となりそうなので、ここらでリコの不思議な力の説明と更なる強化イベントがほしいですね。
以上まとめると
- 呪い除けの籠とはアニメ「メイドインアビス」に登場するアイテムの一つ。
- 大きさは1〜2mくらいで、開閉が可能で中は赤い筋のない筋肉のような物質で構成されている。
- 主人公のリコはアビスの中で生まれ、この籠の中に入ってアビスを出てきた。
- “呪い除け”とは負荷に耐えきれず、アビスの階層を移動できない生物を階層をまたいで運搬できたことから名づけられた。
- 後に箱の中に入れた生物は「普通に呪いで死んでる」「死んだあと蘇っている」ということがわかる。
- リコは何度かアビス深部の上昇負荷を浴びているが、巻き髪や肉体の変質が起きていない。
- リコはアビス内で死んだものや人外になった“アビスと繋がりが強い”ものと繋がり強いとも言える。
- ライザが「時を止める鐘」を持っている可能性は高い。
- 獣相編ではリコの強化が期待される。
リコの出生についてはリコが前向きすぎてなあなあになっていますが、もっと掘り下げられてもいいと思います。
リコはレグやナナチ、プルシュカなどいろんな人に手を差し伸べてきましたが、そろそろリコが助けられる側のイベントがあってもいい気がします。…ですがリコが落ち込んでいたり戦えない姿というのも、なんか想像できませんね。
最後までご覧いただきありがとうございました。