こんにちは!アリスケです。
今回は『チェンソーマン』に登場するクズなのにかっこいいキャラクター『サムライソード』について解説・考察していきます。
『チェンソーマン』1部に登場した敵キャラクター『サムライソード』は2部登場の可能性はあるのか?まずは武器人間の特性や人間関係をおさらいしていきましょう。
目次
サムライソードとは。クズなのに人気?ヤクザとデンジの因縁。
名前 | サムライソード(本名は不明、公安からはサムライソードと呼ばれ、ヤクザからは若と呼ばれている) |
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契約悪魔 | 刀の悪魔 |
代償 | 心臓を悪魔に捧げる(デンジと同じだが、デンジは悪魔側からの申し出なのに対し、サムライソードは強制的に移植している。) |
見た目 | 黒のロングコートを羽織っており、変身姿はドイツ軍将校の軍服姿にもみえる。 |
所属 | ヤクザ |
初登場 | 第23話“銃声” |
サムライソードとは『チェンソーマン』1部のサムライソード編にて登場する敵キャラクターです。
個人的なデンジへの恨みと銃の悪魔との契約で、主人公デンジの心臓・ポチタを狙います。
サムライソードは、あくまで公安やファンからの通称で本名は不明です。
もみあげが特徴的な男性で、周りのヤクザからは”若”と呼ばれています。
デンジに祖父を殺された(すでにゾンビになっていた)ことで逆恨みしており、自己中心的な性格が垣間見れます。
デンジら公安メンバーとの邂逅時には、ヤクザである自分の祖父がいかに尊敬できる人物だったか語っています。
しかし、その内容は「ヤクザだったけど女子供はたまにしか殺さなかったし、必要悪的な存在だからセーフ。」「薬を売った金で何でも買ってくれた」といった自分ら以外のことを全く考えていない思考が溢れ出ており、その精神性の正体は自分が常識人だと思っている勘違いゲス野郎です。
殺人に躊躇がなかったり、自分の部下でも容赦なく見捨てるクズさと、変身姿がかっこいいことから、読者からも人気があるようです。
変身するとかっこいい。武器人間サムライソードの能力とは。
見た目だけで言ったらダントツでサムライソード(刀の悪魔)が好きなんだけどかっこよくない?
チェンソーマンのゾクゾクするくらいの異形感たまらんし、
僕の癖(ヘキ)にぶっ刺さる。
魔人になりたいよ、僕も。 pic.twitter.com/Ew5BWFoN36— 神代ロゼ🥀【ジエメイ】 (@jiemei_rose) October 5, 2022
サムライソードは変身すると日本刀が頭と腕から飛び出し、将校のような見た目になります。
変身トリガーは左手を外すことで、変身するとデンジ達武器人間と同様に傷が回復する不死身状態になります。
体制を低く構え、高速ですれ違いざまに相手を切断する”居合切り”のような攻撃方法を得意としています。
この攻撃はデンジや戦闘経験豊富なアキも翻弄されてしまいます。
しかし、修業を積んだデンジに居合切りを見切られるとあっさりやられてしまったことから、奇想天外な攻撃を得意とするデンジと対照的に攻撃方法の少なさや応用力のなさが目立ちます。
サムライソードは二度死ぬ。不死身がゆえにかわいそう。
チェンソーマンのアニメ、サムライソード倒すまでかな?
サムライソードの金玉蹴りあうシーンが一番好きやから楽しみ😁 pic.twitter.com/SRihrXmb61— もーもん (@miz96n) October 7, 2022
デンジに討伐されたあとのサムライソードは人間状態のまま後続され、デンジとアキに復讐されてしまいます。この回は『ハンター×ハンター』のオマージュがあったり、デンジが初めてアキを敬意をこめて先輩と呼んだりと胸アツなポイントが満載なので、アニメ化が楽しみなファンも多いようです。
『チェンソーマン』1部の物語終盤ではマキマに支配された状態でファン待望の再登場を果たしました。
しかし、将校のようなかっこいい見た目がただのスーツ姿になっていたり、得意な居合切りも真チェンソーマンに一瞬で見切られて、返り討ちにされてしまいなんだか残念な活躍でした。
マキマが倒され、支配が解けた今、不死身の彼はどこにいるのでしょうか…。
サムライソードの正体?元ネタ“クロエネン”とは。
有名な話ですが、サムライソードの元ネタは『ヘルボーイ』に登場するクロエネンだと言われています。
藤本タツキは生粋の映画好きであり、サムライソードの立ち姿や決めポーズが明らかにクロエネンのカットを意識している上、クロエネンが元ネタだとすると、サムライソードがヤクザなのにドイツ軍将校のような見た目なのかなんとなくわかります。
クロエネンは、元ナチス軍人でナチス親衛隊の軍服にコートを羽織った姿で登場します。
両手に刃を装着し、ガスマスクを付けていて戦闘時に素顔をみせないところもサムライソードに似ていますが、手術によってそのような姿になった経緯まで似ています。
サムライソードと似ていないのは、クロエネンはその不気味な姿に反して、意外にも劇中ではコミカルな扱いをされているところくらいです。
サムライソードの人間関係。人工的に武器人間を生み出す技術とは!?
サムライソードは、武器人間になった理由が明かされている数少ない作中に登場している武器人間です。
クァンシやレゼなど、他の武器人間と違ってサムライソードは沢渡アカネという人物に心臓をいじられて武器人間になったそうです。
デンジはチェンソーの悪魔であるポチタが、心臓になることでチェンソーの武器人間になりましたが、やはり武器人間と心臓は切っても切れない関係があるようです。
もし人工的に武器人間をつくる技術があるとしたら、不死身で最強の肉体と武器を持つ武器人間を量産する技術もでてきそうで、このあたりの設定も2部で掘り下げられると嬉しいですね。
サムライソードと沢渡アカネの関係は?
サムライソードは沢渡アカネによって武器人間になりました。サムライソード編では沢渡アカネの目的はハッキリとは明かされませんでしたが、サムライソードの口ぶりだと銃の悪魔が関わっているようでした。
サムライソード率いるヤクザと沢渡アカネは、目的が一致しただけで完全な仲間という訳ではなく、サムライソード以外のヤクザは沢渡アカネに辛辣な態度をとっています。
サムライソードはデンジへの恨み半分、銃の悪魔がデンジの心臓を欲しがっているという理由半分でデンジを襲ってきました。
ヤクザ達は公安メンバーを殺すために大勢が銃で武装しており、それは銃の悪魔から力を借りたと語っていました。
しかし、物語後半になると銃の悪魔と契約しなくても銃はつくれるし、規制が強い国でも銃の悪魔と契約したことにして銃が流通していることが明かされます。
こうなるとヤクザが銃の悪魔と契約したといっていたのはただの言い訳で、別の依頼主がいたかも知れません。
沢渡アカネは口を割る前に自殺してしまいましたが、この一連の事件を裏から糸を引いていたのはマキマではないか?という説もあります。
そもそも銃の悪魔の肉片は列強諸国が管理しており、僅かな破片も悪魔たちが持っています。たかだか日本のヤクザが銃の悪魔と契約できるとは考えられません。
さらに公安メンバーの中には、この一連の出来事でマキマに不信感をもったキャラクターもいて、マキマは問い詰められると話を煙に巻いてしまいました。
マキマはサムライソードヤクザ達を利用して、デンジの心身の成長を促し、さらには武器人間を配下に入れるために事件を起こしたのかもしれません。
岸辺もこの事件でマキマに対して不信感を強めている場面もあり、本当にマキマが裏から糸を引いていたら姫野先輩ファンは大激怒でしょう…。
復讐に始まり復讐に終わる。サムライソードの最期。最強の大会とその後。
最強の大会とは、サムライソードがデンジに敗北したあと、サムライソードに対するデンジとアキの復讐のために開かれたサムライソードの股間を蹴って、一番大きな悲鳴を上げさせたほうが勝ちというルールの大会です
「コイツは姫野先輩を弾で撃った。だからコイツもタマを撃たれるべきだろ」というデンジの発言からわかるように、姫野先輩を殺した男(死ぬ原因を作った)が刑務所に入るだけじゃ許せないという思いから大会は開かれました。
「サムライソードの金玉を互いに蹴り飛ばし、最も大きな悲鳴を上げさせた者が勝ち」というとんでもないルールにアキも一瞬諫めようとしますが、遺品をみて姫野先輩の性格と好きそうなことを思い出したのか乗る気になって参加します。
姫野は、サムライソードの身勝手な復讐に巻き込まれて死亡しました。
復讐は何も生まないとは言いませんが、少なくともサムライソードは皮肉にも復讐を復讐されてみじめに退場していきました。
サムライソード編から退場した後はマキマと真チェンソーマンとの戦いの際に登場しますが、その時にはマキマに身も心も支配されており、デンジへの復讐なんて忘れてマキマへの忠誠心だけになっていました。
「オレ達からアンタへの鎮魂歌(レクイエム)だ」と元ネタ『HUNTER×HUNTER』との繋がり。
最強の大会中、サムライソードは股間をけり上げられて盛大に悲鳴を上げます。
その際アキが天国の姫野に対して「オレ達からアンタへの鎮魂歌(レクイエム)だ」というセリフを言います。(心の中で)
このセリフの元ネタは『HUNTER×HUNTER』のクロロのセリフのオマージュかと思います。
セリフもそうですが、“ヤクザ”が登場したり、ヤクザを圧倒する”人間離れした本物の悪”が登場したりサムライソード編自体のの流れが、『HUNTER×HUNTER』で上記のセリフがあるヨークシンシティ編に似ています。
まとめ:サムライソードの2部登場の可能性は?とある組織との関係。
最初にクズだけど見た目がかっこいいから人気だと書いていますが、ストーリー全体の流れや皮肉なやられ方も含めてサムライソードは人気なのかもしれません。
人気投票では作者本人から最強の大会のその後を心配されていたり(おまいう)、1部だけで大きな見せ場が2度もあったりなんだかんだサムライソードは優遇されています。正直筆者も大好きなキャラクターです。
以上、まとめると
- サムライソードはもみあげが特徴的な男性で、ヤクザの「若」。
- 精神性の正体は自分が常識人だと思っている勘違いゲス野郎
- 変身姿がかっこいい
- サムライソードの元ネタは「ヘルボーイ」に登場するクロエネン
- 「オレ達からアンタへの鎮魂歌(レクイエム)だ」というセリフの元ネタは「HUNTER×HUNTER」のヨークシンシティ編クロロのセリフ。
サムライソードは作中人気の高いキャラクターで、変身状態がかっこいい為に再登場を期待されています。
変身してない人間状態も特徴的なもみあげや、クズはクズで好きだというファンも少なくありません。
もし再登場の可能性があるとしたら、公安の戦力としてか、岸辺と吉田ヒロフミが所属している“とある組織”の戦力として登場しそうです。
不死身のサムライソードは岸辺に力を貸すことで生かされているなら、いずれデンジとの共闘も有り得るかもしれません。
もしデンジとサムライソードが同じ敵と戦うことがあれば、1部の敵が2部では仲間になるという熱い展開がみられるかも…。
デンジをいやいやながらも助けるサムライソード!これはかっこいいです。
まだまだ2部は始まったばかりなのでこれからの展開に期待です。
最後までご覧頂きありがとうございました。