今回は漫画・アニメ『チェンソーマン』に登場する【呪いの悪魔(カース)】について考察・解説をしていこうと思います。
”呪い”という超越者にも匹敵するような凶悪な名前を冠していながら、イマイチ作中では活躍しきれなかった呪いの悪魔、一部界隈からは作中屈指の”無能キャラ”扱いをされてしまっています。
マキとか、狐の悪魔と呪い?だっけの悪魔とかいう無能で銃の悪魔倒そうとしていたの健気すぎて泣けるんだよな😭
チェンソーマン まともな奴は生き残れない😢
生存組はみんなイカれてるから吉田も多分やばい奴コベニはどう考えてもまともじゃない笑笑
— 田中花子 (@katudon1206) July 25, 2022
名前も登場シーンもかっこいいのに、そんなに人気がない呪いの悪魔の魅力や能力、契約者や“2部に登場する可能性”についても考察・解説していきます。
目次
呪いの悪魔(カース)とは。人間と山羊を合わせたような異形の骸骨。
呪いの悪魔(カース)とは漫画・アニメ『チェンソーマン』第1部“サムライソード編”より登場した悪魔です。
悪魔の中では珍しくカースという呼び名があり、契約者の早川アキからは名前で呼ばれています。(カースは英語で呪いを意味するので名前を読んでいるというより単に呼びやすいだけかもしれません。)
人と山木の骨を合わせた骸骨のような姿をしており、悪魔と聞いたら似たような姿を思い浮かべる人も多いかもしれません。
能力の使用時には受肉している“指”や“唇”が登場しており、もしかすると呪いの悪魔(カース)の本体は人間のような見た目をしているかもしれません。
呪いの悪魔(カース)の能力は?無能といわれてしまう理由がここに。
呪いの悪魔(カース)の能力は、契約者が釘を模した呪具で、相手を決められた回数刺すことで相手を呪殺します。
漫画のコマの外から人間の指が釘を押し込むような描写や、釘を刺すごとに回数をカウントダウンする唇が登場します。
カウントダウンが0に達すると、呪殺対象者の背後から骸骨姿の異形が現れ、相手を磔にしたのち噛殺すします。
しかし、作中では必殺技のように扱われていますが、あくまで噛みつく過程で相手を殺すのであって、命や魂を吸い取るような攻撃ではない様です。
現に作中では能力の発動が二回ありましたが、相手がトリガーを引けば何度でも復活できる武器人間だったため、相手を殺すことはできませんでした。
呪いの悪魔(カース)が“無能”だと言われてしまうのは、この能力に対する代償が重すぎることに起因します。
呪いの悪魔(カース)の契約代償は、人によってさまざまですが寿命や重要な感覚器官を奪っていきます。
しかし、その割には相手を殺しきれなくても、ほったらかして契約代償だけ貰っていきます。
(あの銃の悪魔でさえ律儀に一回殺したマキマが復活しても追加報酬なしで戦ってたぞ…!)
そもそも「釘状の呪具を数回刺す」という能力の発動条件が微妙で、相手が人間や雑魚悪魔であればすでに致命傷になっているし、逆に超越者や銃の悪魔のような強力な悪魔相手には、近づくまでの難易度が高すぎます。
これで復活無効、即死効果でもついていればいいですが、ただ噛みつくだけでは割に合いません。
呪いの悪魔(カース)の契約者は?2人の被害者。
呪殺できなかったのにどや顔で余命宣告する呪いの悪魔(カース)さん。
不運にも呪いの悪魔(カース)は数名いるようです。契約が明確に確定しているのは二人だけです。
契約者①早川アキ
早川アキは釘型の剣で対象を3回刺すと、寿命と引き換えに呪いの悪魔(カース)が対象を呪殺します。
公安の職員である早川アキと契約していたことや、契約代償が重すぎることから、最初は未来の悪魔や狐の悪魔のような公安お抱えの悪魔かと思いきや、海外のデビルハンターとも契約する尻軽悪魔でした。
契約者②トーリカの師匠
トーリカの師匠は原寸大の釘を対象に4回刺すことで、寿命や感覚と引き換えに呪いの悪魔(カース)が対象を呪殺します。
作中ではトーリカの師匠が3回、トーリカが1回刺すことで能力が発動していました。
トーリカはサンタクロースに地獄に落とされて闇の悪魔と契約させられて、呪いの悪魔とも契約させられた挙句使い捨てられたかわいそうなキャラクターです。
呪いの悪魔(カース)に関わると本当にろくなことがない…。
呪いの悪魔(カース)が公安お抱えの悪魔でないとわかった以上、被害しy…契約者は他にもいそうです。
呪いの悪魔の活躍(?)永遠の悪魔編
呪いの悪魔(カース)の能力がはじめてつかわれたのはサムライソード編ですが、存在自体は“永遠の悪魔編”から示唆されていました。
永遠の悪魔の能力は、人間をホテルの8階に閉じ込めて精神的、肉体的に追い詰めていく悪魔でした。
さらに、永遠の悪魔の心臓は8階には無く、ダメージは与えられても倒すことができないという厄介な相手でした。
こういったタイプの悪魔相手には呪いの悪魔の能力は便利です。
本体の場所がわからずとも、とりあえず釘を刺してさえしまえば、あとは呪いの悪魔(カース)がかってに相手を呪殺してくれます。
実際、アキも呪いの悪魔(カース)を使って永遠の悪魔を倒そうとしてました。
しかし、ここでネックになってくるのが代償の重さです。
アキには永遠の悪魔を倒した後にもやることがいっぱいありますし、アキのことを想っている姫野は簡単にアキに寿命を減らしてほしくはありません。
さらに、永遠の悪魔相手にも呪いの悪魔(カース)が適当な仕事をする可能性もあります。
呪いの悪魔(カース)の能力と契約代償の重さのせいで、いらないもめ事が起こってしまった回でした。(そのおかげでデンジとアキの関係が深まったとも言えるのでなんとも言えませんが…。)
活躍②サムライソード編 初登場なのにがっかり。
呪いの悪魔(カース)はサムライソード編にて初登場しました。
突如、デンジ一行を襲撃したサムライソード相手に、アキはとうとう釘型の剣でサムライソードを3回刺して呪殺します。
はじめてあらわれたデンジのような武器の悪魔になれる人間で、いかにも強敵な相手を、瞬殺した呪いの悪魔(カース)に読者は歓喜…と思いきや、サムライソードはあっさり復活しました。
復活した後は、呪いの悪魔(カース)は姿を見せませんでした。
しかし、戦闘がいったん落ち着いた後は、アキの前にのこのこ現れて寿命宣告だけしていきました。
相手不死身の武器人間だったことや、アキにはすでに契約で使える寿命がなかったことはかわいそうですが、それはわかっていても期待していた分、読者はがっかりしてしまいました。
活躍③刺客編 不死身相手はかわいそう。
デンジ「体が磔になっていくよ〜!?」
上記のセリフはチェンソーマン構文として有名です。
状況としてはデンジが敵に呪いの悪魔(カース)の能力を使われたシーンなのですが、デンジの間の抜けたリアクションや、それを見ていたビームの素直なセリフも相まって、シュールなギャグシーンのようになっています。
本当なら主人公が回避不可能の必殺技を敵にくらってしまったヤバいシーンですが、“主人公が不死身”という『チェンソーマン』ならではの設定が生きている名場面です。
先ほどから呪いの悪魔(カース)の弱さばかり強調していますが、一応サムライソードやデンジにも全身の骨をバキバキに砕いて大量出血させることで、行動不能に追い込んでいます。
全く仕事をしていないというわけではありません。
ただ、寿命を犠牲にして相手をスタン状態にさせるだけというのは、やっぱりコスパが悪い気がします。
呪いの悪魔が2部に登場する可能性。正義の悪魔のように契約者は複数いる様子。
上記でも触れましたが、呪いの悪魔(カース)にはアキとトーリカの師匠以外にも契約者が複数いるかもしれません。
呪いの悪魔(カース)はいまだ能力使用時しか登場しておらず、あの異形の骸骨姿が本体なのかわかりません。
もしかしたら、あの姿はただの攻撃形態だったり、契約者に貸し与えてるだけの分身のようなものかもしれません。
釘を打ち込むときの枠外から飛び出てくる指や、カウントする唇は明らかに受肉している人間のものです。
『チェンソーマン』世界の悪魔には“姿が人間に似ている悪魔ほど人間に友好的”という設定があります。
もし、異形の骸骨姿は契約者が能力を使っているときだけの仮の姿で、呪いの悪魔(カース)の本体は人間に似ているなら、いつか本体が本編に登場するかもしれませんね。
『チェンソーマン』の世界では、一応“悪魔と契約できるのはデビルハンターだけ”というルールがありますが、2部には正義の悪魔のような一般人を誘惑して契約させる悪魔も登場しているので、呪いの悪魔も一般人と契約しているかもしれません。
寿命を気にしない自暴自棄な殺人鬼や自爆型のテロリストと契約されたら、呪いの悪魔の能力は恐ろしく強いものになります。
正直、ビジュアルも能力もかっこよすぎて大好きなので、再登場を大いに期待しています。
まとめ 呪いの悪魔は代償が重すぎるのが最大の欠点。
はやく呪いの悪魔の表現が見たい。
漫画のコマ外から指が釘打つ感じとか、カースの声とか気になる。
— アリスケ (@walking_planets) November 20, 2022
今回は一部界隈から無能扱いされている呪いの悪魔について解説・考察していきました。
能力や契約者をあらためて見るとやっぱり“呪い”という名前を冠している割には、活躍が微妙な気がします。
たた、そんな強そうなのに無能なところも魅力のひとつなのかもしれん。
- 呪いの悪魔は一部読者から“無能”と囁かれている。
- 能力は契約者が釘を模した呪具で相手を決められた回数刺すことで背後から骸骨姿の異形が現れ対象を呪殺する。
- 契約代償は寿命や五感。
- 代償が激重割には、敵を倒せないことも。
- 呪いの悪魔の本体は人間のような見た目をしているかもしれない。
以上、最後までご覧頂きありがとうございました。
呪いの悪魔は活躍こそパッとしませんでしたが、そのかっこよすぎる見た目とデンジが磔になるシーンのシュールさから多くのファンがいます。
いまだ本体がちゃんと登場していない悪魔なので今後の再登場に期待です!