
『スパイダーマン ファーフロムホーム』見てきました。公開から2、3日しか経ってないのもあり、映画館は大混雑。どこが最後尾か分からないくらい発券機の前に人が居ました。30分前に発券したにも関わらず、空いてる席は1番前のみ! いやースパイダーマン人気ですねぇ。
それではさっそく『スパイダーマン ファーフロムホーム』のレビューをしていきたいと思います。
目次
まずは『スパイダーマン ファーフロムホーム』軽いあらすじ
なるべくネタバレなしで(※エンドゲームのネタバレはあります。)
今作『スパイダーマン ファーフロムホーム』は『アベンジャーズ エンドゲーム』の後日譚。そして『スパイダーマン ホームカミング』の続編。
本作は『アベンジャーズ エンドゲーム』についての出来事に冒頭でちょっとだけ触れるが、基本的には『スパイダーマン』の話。
物語のあらすじ
『スパイダーマン ファーフロムホーム』は、『アベンジャーズ エンドゲーム』の後の世界を描いた作品です。民衆はがトニー・スターク(アイアンマン)や他のアベンジャーズメンバーの死を受け入れざるを得ない状況。スパイダーマンには多くの期待がのしかかっていた。「これからのアベンジャーズはどうなるのか?」「次のアイアンマンになるのは誰か?」。
ピーター・パーカー(スパイダーマン)自身もトニー・スターク(アイアンマン)の死を受け入れることが出来ていないのに、民衆やニック・フューリーからの期待に悩んでいた。「スパイダーマン」は「親愛なる隣人」で行くのか、「アベンジャーズ」のリーダーになるのか。
そうした中、夏休みにおなじみの学力コンテストのチームメイト達とヨーロッパへ修学旅行に行く事に。重圧から逃げるようにピーターは修学旅行へ。
ピーターは旅行中にMJ(想い人)に告白する計画を立てていた。
しかし、旅行中、謎の水のモンスターがピーター達を襲った。
ピーターはスパイダースーツなしでの戦闘を強いられ、なかなか上手く戦えない。
そこへ突然、マントをつけた謎の男(ミステリオ)が駆けつけ、モンスターを倒す。
しかし、事件はそれで終わらなかった。
宿に帰ったピーターとニック・フューリーが接触。ピーターはニック・フューリーに連れられ、アベンジャーズの秘密基地へ。
そこにいたのは水のモンスターを倒したクエンティン・ベック(ミステリオ)だった。ミステリオの話によると、モンスターの襲撃はまだ終わらないと告げられた。しかし、ピーターは修学旅行を楽しみ、MJに告白したい気持ちも高まる。
それでも『スパイダーマン』の責任として、修学旅行をこなしながら、ミステリオとともにモンスターと戦うことになっていきます。
MJへの告白の計画を立てるシーンや、女の子の前だと話し下手になるシーンは、サム・ライミ監督の『スパイダーマンシリーズ』3作に登場するトビーマグワイア演じるスパイダーマンを思い出す童貞感がありました。笑
そしてあのキャラクターの出番多め。
ジェイコブ・バタロン演じるネッド・リーズ。ピーターのルームメイトでオタク仲間。前作『スパイダーマン ホームカミング』で彼のキャラクターを好きになった人も多いと思います。そんなネッド・リーズの出番が思ったより多い。それに美人の彼女まで。やっぱりジェイコブの演技は人に応援される何かがあります。
戦闘シーンはCGの迫力慣れしてきている人達にも楽しめる、また新しいCGの見せ方だったと思います。
そしてまだ見てない人にはエンドクレジットまでちゃんと観ることをオススメします。
それでは少しネタバレをはさんだレビューへ。
ミステリオはやっぱり敵だった。
今作 『スパイダーマン ファーフロムホーム』の予告公開当時から話題になっていた新たな登場人物『ミステリオ』こいつの存在が『スパイダーマン ファーフロムホーム』の物語のカギになってきました。
謎の男だからミステリオ。こいつの原作コミックでどういう立場だったかを知っている人は最初から疑っていた事でしょう。
ミステリオの原作コミックでの設定を知りたい方はこちらを
映画の中盤、ピーターを助け、ピーターを慰め、ちゃんとヒーローしてるミステリオ。疑って見てましたが、ミステリオ役のジェイク・ジレンホールがあまりにいい男なので本当に味方なのかと思ってしまいました。ミステリオというキャラが「スパイダーマン」に登場するヴィランでかなり好きだったので、味方になったときは嬉しいような、残念なような。
そんなふうに思っていた矢先。やっぱり裏切ってきました。
今まで戦ってきた敵は全て、ミステリオの見せた幻覚!(ドローンを使って嘘の映像を空間に貼り付けていた) やっぱりミステリオは悪役じゃなくちゃ。
しかし今回のミステリオは原作コミック設定を引き継いでいるところはあるにせよ、異なる点もあります。
ミステリオ、原作設定との違い
まず本作のミステリオがヒーローを演じた理由。ただ目立ちたくてスパイダーマンやアベンジャーズのようなスーパーヒーローを目指したのではなく、民衆を扇動出来るような力が欲しかった模様。
あの世界でそれが出来るのはヒーロー。ミステリオの言葉「民衆はマントをつけたスーパーヒーローの言葉しか信じない」はいい皮肉になってました。どんな理想があってスーパーヒーローになりたかったのでしょうか?
原作ではミステリオは容姿には恵まれず、スターにはなれず、良くてスタントマン。しかし今作ではイケメンミステリオ。動機の変更はやむを得なかったようです。
そして緑の酸性のガスもコミックでは本物でも、本作では全部映像。本体の戦闘力はかなり低いものの、ドローンを上手く使ってそこら辺を補うのが現代風。
特殊メイクや特撮で誤魔化していたものを、本作では全部ドローンで誤魔化していました。
ミステリオの今風アレンジはかなりいい感じでした。あの金魚鉢頭も今風にアレンジされてましたね。笑
細かい変更はあってもシルエットやスパイダーマンが嫌いな所は変わらず。サム・ライミ監督版『スパイダーマン3』に登場したエディ・ブロックを匂わせるような、スパイダーマンに対しての逆恨みはないが、ヒーローを小馬鹿にしてる感じがミステリオらしく、本作のミステリオも結構好きになれました。
最後にはスパイダーマンにやられたものの、そのシーンをスパイダーマンが悪役かのよう写した映像をデイリービューグル社に送って出番終了。
ん?デイリービューグル社?
デイリービューグル社がついに登場
デイリービューグル社とは、『空想の中にこそ真実を伝える存在が必要』というコンセプトに作られた、架空の報道メディア。
バットマンやスーパーマン、キャプテンアメリカなどMARVEL、DC問わず登場する報道メディアですが、新聞会社・ラジオ局・テレビ局・etc…。今回の『スパイダーマン ファーフロムホーム』では、テレビにあの『J ジョナ・ジェイムソン』が登場していました。
『J ジョナ・ジェイムソン』 サム・ライミ監督版スパイダーマン三部作に登場した彼の姿を多く人が思い浮かべるのではないかと思います。もしくはPS4用ゲーム「スパイダーマン」にでてきたジェイムソン。
小さい頃見てた時は、この『J ジョナ ・ジェイムソン』というヒーローに難癖つけるおっさんが嫌いでした。
しかし『スパイダーマン ファーフロムホーム』に登場して嬉しくなってる自分がいました。『アメイジング・スパイダーマン』には出てこず、せいせいしていた自分はなんだったのか。笑
しかも J・K・シモンズが演じていました。
アベンジャーズにスパイダーマンが加わって、街のヒーローというよりアベンジャーズの一員というイメージになりつつあったスパイダーマン。
コミックや前監督達の『スパイダーマン』のイメージがより強くなった今作でのジェイムソンの参加次回作がどうなるか楽しみです。
しかし今更スパイダーマンが悪者だと報道した所で、正体を知っている人だらけの今作。そんなに痛手ではなさそう。
まとめ:今作はファン映画に近いものがあった
『スパイダーマン ファーフロムホーム』超傑作とまでは言えないものの、上げられまくったハードルはしっかり超えて行った作品でした。
『スパイダーマン・スパイダーバース』が大成功を収め、でスパイダーマンシリーズに対しての期待が高まる中、ファンへのサービス、初めてシリーズに触れる人への配慮。そして次回作への期待感。ちゃんとやってのけたジョン・ワッツ監督は凄い。(でも監督自身スパイダーバースを結構意識してしまったらしい。)
スタンリーのカメオ出演がなかったのはしょうがない事でしたが、名前だけでも出てたら嬉しかったな。(スタンの店とか)
梅雨で気がめいっている人はぜひ劇場へ足を運んで、ヒーローを見て元気になりましょう。
それでは次回の記事で。