最近、ソニーとディズニーの仲違いの記事をあげたばかりですが、一部メディアが、スパイダーマンの映像化権を持つソニーが、ディズニーとの最交渉を行ったとの報道がありましたので、今回はその件について記事を書いていこうと思います。
新たに提示された条件。ヴェノムのMCU参加?
海外メディア『WE GOT THIS COVERED』はソニーがディズニーとのスパイダーマン映画制作について、新たな条件の下、再交渉を行ったと報道しました。
これまでの『ソニーとディズニーによるスパイダーマン交渉』の記事はこちら
今回条件を提示したのはソニー側。今までディズニーの強気な態度に対して、道は閉ざされたと言われていましたが、ここでまさかのソニー側がディズニーに歩み寄る事に。
Sony’s Offered Disney New Deal For 30% Of Spider-Man And Venom In MCU
「スパイダーマン映画の収益30%をディズニーとマーベルに分配する」「ヴェノムのMCU参戦」
上記の内容が新たにソニーから提示されたディズニーへの条件です。
『スパイダーマンファーフロムホーム』等の映画については、ソニーの出資があり、その資金からマーベルスタジオ社長ケヴィン・ファイギのプロデュースの元で作品を作るという仕組みになっていました。
これまでのスパイダーマンの収益に関しては、ソニー側が興行収入。ディズニーは興行収入5%+商品化権
だったものをディズニーが「これからは興行収入50/50をにしよう」と交渉した結果。交渉は決裂した訳です。
今回の交渉(収益割合ディズニー30%+ヴェノムのMCU参加)が上手くいけば、スパイダーマンのMCU離脱という最悪の結末は避けられた上に『ヴェノム』のMCU参戦という、ファンが1番と言っても過言でないほど、期待していたストーリーになります。
その際は、エディ・ブロック役のトム・ハーディが『ヴェノム』の主演を務めるかまでは分かりませんが、トム・ハーディは『ヴェノム』の次作の主演契約をしているため期待はしていいと思います。
ソニーに譲歩されたディズニー
私は『利益は70/30 で分けてヴェノムを映画に出したい』という文を見て、ディズニー側が『利益50/50とは言わないから70/30にして欲しい。その代わりヴェノムを映画に出させて!』という意味合いで言ったのかと思いました。
しかし、実際に条件を出したのはソニー側。ここからは個人的な推論なのですが、いくらディズニーとはいえ、ここまでソニー側に譲歩されたら文句は無いのではないでしょうか?
ソニーが『サムライミ監督版スパイダーマン』でアメコミヒーローの認知度を一気に広め、『アイアンはじめ、マーベルヒーロー映画』がアメコミヒーロー人気をここまで育て上げたと言っても過言ではありません。
収益50/50から70/30にされたとあれば不服かもしれませんが、条件を勝手に5%から50%に引き上げたのはディズニーです。
いくら『アベンジャーズ』のヒットがあったにせよ、過去に『スパイダーマン』の権利を売ったのは他でもない『マーベル』なのですから。
肝心なのは『ヴェノム』の参加?
この話で肝心なのが『ヴェノム』の参加です。『ヴェノム』は『スパイダーマン』シリーズに出てくるヴィラン(悪役)なのですが、かなり人気のあるキャラクターです。
サムライミ監督版の『スパイダーマン3』にもヴェノムが登場しましたが、監督が原作のヴェノムが好みと違ったため、原作とは性格や戦い方が異なる箇所が多々ありました。
しかし、2018年公開ソニー・ピクチャーズの『ヴェノム』は、かなり原作が意識されており、ファンの期待に応えるものでした。
全世界での収益総額は5億820万ドルを記録しました。
この2018年版の『ヴェノム』とアベンジャーズ『スパイダーマン』の共演は、ファンが待ち望んでいます。
アベンジャーズ『スパイダーマン』とソニー『ヴェノム』がクロスオーバーすれば、興行収入も間違いなく5億ドルは超えるでしょう。
この「契約すれば『ヴェノム』参戦は決定」という事実は、ディズニーの重い腰を上げるのではないでしょうか?
次の記事ではこの『ヴェノム』についてなぜここまで人気が出たのか?ディズニーが欲しい決定的な理由も書いていこうと思いますので、ぜひご期待ください!
それでは次の記事で!