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【ペニーワイズの本当の正体】『IT』のペニーワイズにおける怖さの正体。人はなぜ『人型』が怖いのか?【類感呪術】

2019-11-27

皆さん『IT TheEND』はもうご覧になりましたか?

『IT』と言えば、ピエロのメイクで子供達を襲う『ペニーワイズ』が有名ですよね。

そこで今回は、『ペニーワイズ』の正体は一体なんなのか、なぜ人は『ペニーワイズ』怖いと思うのか?について考察していきたいと思います。

その前に、そもそもの『IT』の映画の構造や、レビューも挙げていますので、前知識として過去記事を読んでいただければと思います。

【解説】『IT/イット』は最高の二重構造映画。「怖さ・恐怖」だけで評価するのはもったいない!【IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。 】

まずは、『ペニーワイズ』の正体について、おさらいしていこうと思います。

『ペニーワイズ』の正体は宇宙から来た生物。

『IT TheEND』を観に行った方は、既に知っていることかもしれませんが、わかりにくかったという人も多いと思いますので、解説します。

『ペニーワイズ』とは宇宙起源生物。ということしか、わかっていません。

ペニーワイズは、田舎町デリーに住む、子供達の『恐怖』という感情を贄として生きています。

27年周期に姿を現し、『ペニーワイズ』は相手の最も恐怖を誘う姿になる能力を持ち、感情の起伏が激しい子供を脅かすことで恐怖を増幅させ、それを食べる。

大人達は『ペニーワイズ』の能力によって、『ペニーワイズ』を認識することが出来ず、子供達が助けを求めても対応してくれることはない。

しかし、本当に『ペニーワイズ』が見えていないのかは怪しく、面倒事に巻き込まれたくない、自分が危険な目に会いたくないという『心の闇』が無意識に目を逸らしている可能性があり、ある意味いじめにも似た構図が『IT』では描かれています。

ただ、これはあくまで『IT』というお話の怖さであり、今回は『ペニーワイズ』がなぜ、あの姿で子供達を怖がらせるのか?に焦点を当てて、考察していきたいと思います。

ペニーワイズは人を怖がらせる為に人型を選んだ。

『ペニーワイズ』と言えば、ピエロの姿を思い浮かべる方が多いと思います。『ペニーワイズ』は子供達を怖がらせる為に『ピエロ』のメイクをしているのでしょうか?

その可能性はかなり低いと思います。なぜなら『ペニーワイズ』は子供をおびき寄せるためにも『ピエロ』のメイクを使っているからです。

子供達が全員、道化恐怖症なら話は別ですが、『ペニーワイズ』はあくまで、表情を隠すために『ピエロ』のメイクをしているのです。

裂けかけた口や、牙。血走った目を隠すために『ピエロ』のメイクをしているのです

ではなぜ『ペニーワイズ』はあの姿なのか?それは『人は一番、人が怖いから』です。より正確に言うのなら、人は一番、人型が怖いのです。

先ほども説明したとおり、『ペニーワイズ』は相手の怖がるものに姿を変えることができます。ではなぜ『モンスター』や『虫』等の姿を取らずに、人型を選んだのか?

人間は元々『人』という形に力が宿ると信じてきました。人の形をしたものに力があると考えるからこそ、人の形が怖いのです。

そういった性質を『類感呪術』と呼びます。

類感呪術の例:藁人形に釘を刺す

類感呪術とは、類似したものはお互いに影響するという考え方です。

日本人が一番わかりやすい例は、『丑の刻参り』の『藁人形』でしょうか?人型の藁に釘を刺すことで、人に呪いをかける。

こんな呪いが成立すると思うのも、人間は『人型』には力が宿ると考えているからです。(てるてる坊主も類感呪術ですが、てるてる坊主をどこか怖く感じるのも、類感呪術の影響かも知れません)

人の形は恐怖を連想しやすいのです。人間離れしたクリーチャーより、人間のパーツ(手の形や歯並び)を持っているモンスターの方が、人は怖がりやすいのです。(例:エイリアン、進撃の巨人の巨人、使徒)

類感呪術は何も怖いものだけではありません。色んなものを例に出していくと、まず『ガンダム』等のロボット物。

戦争や闘争。殺戮を目的とするなら『人型』にこだわる理由は何もありません。もっと効率的な形があるはずでしょう。しかし、なぜ『人型』にこだわるのか?それは『人は、人の形をしたものが一番力がある』と思っているからに他ないのです。

中でもアメコミヒーローの『アイアンマン』はいい例かも知れません。テロリストのミサイルに勝つためなら、テロリストより強いミサイルを使えばいい。ただそれだけのことですが、トニースタークはあえて『アイアンマン』を造りました。

そこには、やはり『人型』というものに力を感じるからなのです。兵器である事は変わらないのに、『人型』だからこそ、そこに人間は『正義』や『ヒーロー』を感じてしまうのです。

『ゴジラ』もそうです。キングギドラ(三つ首の怪獣)やラドン(翼竜の怪獣)、モスラ(蛾の怪獣)よりなぜ『ゴジラ』が強いのか?

体格や大きさを見れば見るほど、『ゴジラ』の方が弱そうなのに、『ゴジラ』が勝つことに納得してしまうのは『ゴジラ』が一番、人型に近いからなのです。

『ドラゴンボール』や『ワンピース』どんなアニメや漫画を見てもそこは変わらないのです。敵がどんなに大きくて異形でも、『人型』に一番近い主人公が勝つことを望んでいるし、話が多少強引でも納得してしまうのです。

人間は『神様』でさえ『人型』だと思っています。それは傲慢かも知れませんが、また種全体を尊重する大切な概念でもあるのです。

だからこそ『未知の存在』や『自分達の敵』、『宇宙生物』や『モンスター』が、『人型』であることに恐怖を感じてしまうのかも知れません。

『ペニーワイズ』が類感呪術という、人間の性質を知ってピエロの姿をしているかわかりませんが、いじめや虐待経験者のルーザーズの、心の奥にある『大人』や『人間』への恐怖を『ペニーワイズ』は感じ取っているのだと思います。

余談:人型=力を感じる

ホラー作品には『脅かし役』は必ず出てくるもので、なぜ『脅かし役』を怖く感じるのかいつか記事にしたいと思っていたので、『ペニーワイズ』を利用させてもらいました。

『人型』のキャラクターに関しては、日本と海外でかなり認識のズレがありますが、そこに関してはまた記事にしたいと思いますので、今後ともぜひこのブログをよろしくお願いします。

それでは次の記事で!

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