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おすすめSF漫画『鋼鉄のクイーン』「デトロイトビカムヒューマンと通ずるもの」「一騎当千の70年代」

2020-05-05 By arisuke

※短編漫画集『はるかなる朝』鋼鉄のクイーンより

現在(2020/05/04 16:44:07)、外出自粛などでお家で過ごす時間が増えている中、映画や読書など家で楽しめるものに注目が集まっています。

しかし、そろそろ「観たかった」映画や漫画もなくなってきてはいませんか?

そこで今回はKindle版でも出版されている、すこしマイナーだけども面白い漫画を紹介していこうと思います。

今回紹介するのは、日本のSF漫画界に衝撃を与えた作品『鋼鉄のクイーン』です。

目次

  • 1 鋼鉄のクイーンの概要とあらすじ。「機械の女王エバ」
    • 1.1 鋼鉄のクイーン あらすじ
  • 2 『鋼鉄のクイーン』のおもしろさ。一騎当千の70年代から、現代へと続くSF作品の面白味。
    • 2.1 作品をあらすじで知った気になるのは損。

鋼鉄のクイーンの概要とあらすじ。「機械の女王エバ」

『鋼鉄のクイーン』は、漫画家の星野之宣さんのデビュー作です。

星野之宣さんは、SF漫画界隈ではかなり有名な漫画家で、デビュー年に第九回手塚賞に入選した方です。

『鋼鉄のクイーン』は星野之宣さんの短編漫画集『はるかなる朝』にて読むことができます。


リンク

鋼鉄のクイーン あらすじ

宇宙飛行士の阿部と甲斐、その他2人はコンピューター管制による惑星間飛行実験を終え、地球への帰路に就いていた。

宇宙船の操縦はすべて世界初の女性性格スーパーコンピューター『エバ』に任せていた。

しかし、途方もない暇な時間に嫌気がさした甲斐は、酒に酔った勢いで『エバ』の「賭けポーカー」の誘いに乗ってしまう。

エバは「中枢パート集積回路半ダース」を賭け、甲斐は「地球」を賭けてしまう。他3人も甲斐の自信と、「どうせ地球なんてとられっこない」という気持ちから勝負を見守ることになった。

甲斐はスペードのフラッシュをきめるも、エバのカードはクイーンのフォアカードで、勝負にはエバがかってしまう。

エバは、地球のコンピューターと連絡を取る独自の回線を持っており、惑星間飛行の間に他の地球のコンピューターを使って、地球を潰してしまえる計画を立てていた。

エバは自らをあらゆる機械のクイーンと称し、自分を認めない甲斐を殺し、残った3人の目の前で地球を潰そうとした。

しかし、阿部が自分の命と引き換えに、エバと相打ちになることで地球は守られ、物語は幕を閉じる。

『鋼鉄のクイーン』のおもしろさ。一騎当千の70年代から、現代へと続くSF作品の面白味。

『エバ』という名前の由来は、旧約聖書の創世記『アダムとエバ(アダムとイブ)』から来ていると考えられます。

『エバ』という名前はヘブライ語で『生命』を意味し、人類最初の女性の名前を、人類最初の女性人格のコンピューターが冠しているわけで、とても皮肉が効いていると思います。

正直「機械が反乱をおこし、調子に乗ったやつが殺され、主人公が命懸けで反乱を止める」という流れには、現代の人は衝撃を受けない人が多いと思います。

私自身も幼少期にこの作品を読んだため、それなりにインパクトはありましたが、ハリウッドのSF作品を観てきた後ではインパクトは薄れてしまいました。

しかし、だからといってこの作品の価値が薄れてしまうかと言えばそうではありません。

SF作品の創世記とも言えるような時代の作品だからこそ、読むことで現代の作品をより楽しむことが出来るSF作品の見方を学ぶことができます。

例えば今流行っている「デトロイトビカムヒューマン」。

あの作品も「鋼鉄のクイーン」と同じく「ロボットの人類に対する主張」を描いています。

「自由意志の存在の有無」「発達した機械と人間の付き合い方」

過去のSF作品を知っているほど、より深い部分に目を向けることができると思います。

『鋼鉄のクイーン』は「機械」として「正確さ」の表現も面白いです。

星野之宣の『鋼鉄のクイーン』のこのシーンは鳥肌が立つ。

それまで人間らしかった機械が見せる、急な「機械らしさ」のギャップが怖い。#SF漫画 #お家 #自粛 pic.twitter.com/SId7swX8RJ

— アリスケ (@walking_planets) May 4, 2020

これは『エバ』がポーカーをするために、カードをシャッフルするシーンです。

甲斐は甲斐で卓越したトランプのシャッフル技術を披露しますが、それを超えるエバのシャッフルの仕方に、思わず恐怖を感じてしまいます。

さっきまで、機械なのに人間の女性らしい部分で驚かされていたのに、今度は人間離れしていることへの
恐怖で驚かされます。

こういった過去の作品の表現と、現代のSF作品(デトロイトビカムヒューマンなど)の表現の違いを見つけることも、楽しみのひとつになると思います。

作品をあらすじで知った気になるのは損。

現代はネタバレにあふれています。ちょっと作品名を検索すれば、あらすじからネタバレまでなんでも出てきてしまいます。

フリーザに第4形態があることも、クラリスが立てることも、「最初から知っていた。」という人は多いと思います。

しかし、だからといってその作品を見ない理由にはなりません。

過去の作品から現代へと受け継がれた、表現の手法や違いを探すことでも、作品をより楽しむことができると思います。

『機械から人間への挑戦』を、わかりやすくかつ面白く描いた『鋼鉄のクイーン』。

ぜひご覧になってはいかがでしょうか。

それでは次の記事で!

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今まで買ってきたフィギュアは3000体以上で、映画は年間100作品以上観ていて、漫画も10000冊を超えました。

保育園の頃に観た『ウルトラセブン』の影響で『特撮』『アニメ』『映画』『SF作品』にどんどんハマっていきました。

皆さんは映画やアニメを観た後、誰かと語りたい!と思ったことはありませんか?
「あのシーンにはどんな意味があるんだろう?」「この作品はどこが面白いんだろう?」

考察や感想に正解は無いと思っています。作品を観てどう感じたか、どう考察するか、聞くのも話すのも大好きです。

同じ映画やアニメに興味を持った人が、すこしでも納得出来る回答を見つけて欲しいと思ってブログを立ち上げました。

考察、解説系のブログ以外にもレビュー系の記事も上げています。

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