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ウォーキングプラネット - アニメ・漫画考察置き場

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【メイドインアビス】これぞ日本の秘境探検物語。少年漫画の逆を行く最高に面白いアニメ。

Last Updated on 2020-02-18 By arisuke

メイドインアビス
引用:公式「メイドインアビス」より

※引用:公式「メイドインアビス」より

現在Amazonプライムビデオにおいて配信中の『メイドインアビス』。

全13話のアニメーションですが、これがまた面白い。

以前から、漫画は読んでいましたが、

正直、個人的には数少ない「漫画をアニメが超えた作品」だと思います。

基本的にアニメーションが、原作を超えることはないと思っています。(異論は認めます)

漫画は漫画で、良いところがたくさんありますが、『メイドインアビス』という作風が、絶妙にアニメーションとマッチしています。

そんなアニメ『メイドインアビス』の素晴らしいところを順に語っていこうと思います。

まずは簡単なあらすじから説明したいと思います。

その後に魅力的な点を紹介していきます。

目次

  • メイドインアビスあらすじ。正統派な秘境探検物。
  • 魅力その1:少年漫画の逆をいく面白さ。
    • 魅力その2:リアルだからこそ『生きている素晴らしさ』を感じる。『食事』『傷』『性』
    • 魅力その3:『アビス』は人生そのもの。
    • 最後に。漫画ではできないアニメの表現。

メイドインアビスあらすじ。正統派な秘境探検物。

みなさん秘境探検物というジャンルを知っていますか?

簡単に説明すると「人類の未開の地を探検する。」というものです。

アクション、ロマンス、お宝、サバイバル、オカルト、友情。男の子の好きな物が全て詰まったような作品が多いです。

『地底旅行(センターオブジアース)』をはじめ、『インディージョーンズ』や『天空の城ラピュタ』も広い意味では、秘境探検物に含まれるかもしれません。

地底や洞窟、ジャングルの奥地にはオーパーツや未知の生物が潜んでいるのが定番です。

ドキドキやワクワクだけでなく、人類の根幹に関わる部分の謎が隠されていたりと、個人的にはかなり好きなジャンルです。

しかし、現代の日本のアニメ作品では『怪物(現実にはいない生物)』や『魔法』、『非科学的な物』が溢れています。

視聴者を驚かせたいのか、「どんどん他とは違うものを」を突き詰めようとする作品が多いと思います。

設定やワンシーンが面白いものがあっても、浅くしか設定を掘り下げなかったり、途中から設定を蔑ろにしたりと、あまりにも無責任な作品ばかりです。

そんな作品が、面白い設定に唾をつけていくものですから、中途半端な作品だと面白くありません。

しかし、『メイドインアビス』は違います。歴史ある「秘境探検探検物」というジャンルをやっておきながら、全然古臭く感じません。

さらに、過去に見ない面白い設定があるのはもちろん、さんざん捏ね繰り返されたような設定まで新しくみえてきます。

『メイドインアビス』の世界観

人類最大にして最後の秘境『アビス』。

アビスは直径1000メートル、深さ20000メートルにもおよび、いまだに奥底に何が存在するのか明かされていない。

数千メートル事に階層が分かれており、第1層から第7層まで存在する。

アビスには、『遺物』と呼ばれる不思議な力を持つ人工物(?)が存在し、探掘家達はそれを発掘することで生計を立てている。

アビスの攻略がいまだに6層までで止まっている理由は、未知の生物(人間に明らかに敵対的)の邪魔や『呪い』が関係している。

『呪い』は『上昇負荷』と呼ばれていて、『アビス』を降るぶんには何も起こらないが、登っていこうとすると体に異常をきたす。

第1層や第2層では吐き気や頭痛等で済むが、

第3層では平衡感覚の消失や幻
第4層では全身からの流血
第5層では意識混濁や自傷行為
第6層では人間性の喪失もしくは死に至る。

それより下は、確実な死。

探掘家が第6層以下に降る時は、『ラストダイブ』と呼ばれ「二度と生きて帰らない覚悟」を持つものだけが下る。

まさに行きは良い良い帰りは怖い。

こんなハードな世界を少年少女(見た目幼稚園児)が冒険するのだからまた面白いです。

むしろ少年少女の見た目だからこそ、独特の死生観を感じることができるのです。

魅力その1:少年漫画の逆をいく面白さ。

主人公はリコという女の子と、アビスで発見され、記憶喪失したロボットのレグという男の子。

2人が『アビス』を探検する理由は、リコは自分が幼い頃に「ラストダイブ」を決行した、伝説的な探掘家の母親と会うために、そして、レグは自分の生まれてきた意味を知るため。

一見、王道の少年少女が旅する少年漫画のストーリーに見えますが、似ているようで真逆なのです。

少年漫画といえば、「冒険の始まりは1人2人で、のちのち色んな仲間達と出会っていく」というものですが、『メイドインアビス』は全くの逆です。

今まで生活を共にしてきた仲間達と涙のお別れをして、ひたすら自分の目的の為に突き進んでいきます。

深く行けば行くほど、仲間達には会うことはできないし、もとより今生の別れを覚悟して『アビス』に入ったのです。

もう普通の人間の暮らしはできません。

死ぬまで外の世界には出られないし、目的が果たせるかもわからないのです。

そんな2人が命懸けで旅する『アビス』は、確かに『呪い』や『危険な生き物』は多いけれど、美しく雄大で、大地が生きているように感じます。

深く行けば行くほど『死』が近づいていて、普通の人の生活には戻れません。

お互いの目的の為にパートナーを巻き込んで、それをお互い理解した上で進んでいく。まさに心中。

だからこそ、2人が出会う世界が美しく、1人の命がとても重く感じます。

また、苦手な人もいるかもしれませんが、「食事」や「傷」、「排泄」がとてもリアルに描かれています。

魅力その2:リアルだからこそ『生きている素晴らしさ』を感じる。『食事』『傷』『性』

リアルといっても傷や排泄をリアルに描いているのではなく、「それに対する主人公達の反応」がリアルに描かれています。

こういった内容が苦手…という人もいるかもしれませんが、魅力の1つなので説明させていただきます。

『食事』について

食事を美味しそうに食べている姿はとても魅力的です。

『食欲』はそのまま『生きること』に直結している行動で、『食欲』は『生きることへの欲求』です。

食べ物を「美味しく」かつ「ありがたく頂く」というのは、当たり前ですがとても大事なことです。

次に『傷』について

漫画やアニメでは、余程の大ケガをしない限り、「次の回では治ってる」なんてことがよくありますが、『メイドインアビス』は違います。

劇中でリコが獣に腕を毒針に刺され、切除しかける事件が起こります。

なんとか腕を切らずにすみましたが、傷は一生残るものになりました。

だからといって、それにリコはめげません。

命があるだけまし、ちょっとでも動くだけマシだと言います。切除する時も、肘より先を切るように指示します。

なぜなら、肘より先だけでも残っていれば、片腕まるまる無くなるよりも、やれる事が何倍にも増えるからです。

「少しでも足でまといにならないように」
「まだ死ねない」
「これからも生きていく」

という強い思いを感じます。

そして、腕の治りかけた傷と少しだけ動く指を見て喜びます。

(これ「この世界の片隅に」でもやってたことじゃん!もう私は『メイドインアビス』をただのアニメとして見れません。)

五体満足なことや、健康体であることが、どれだけ恵まれているか伝わってきます。

最後に『性』について

リコは恐怖や痛みでおもらししたり、レグはリコの裸をみて興奮してしまうなど、『メイドインアビス』には「下の部分」の表現が少なからずあります。

「作者の性癖丸出し(愛をこめて)」と読者からは言われていますが、これも大事な表現の1つだと思います。

人間の最大欲求の1つが『性欲』。『排泄欲』だと言う人もいます。

「アイドルはトイレに行かない」という言葉が世の中にはあったりと、色んな作品がなあなあにしている部分しっかり描いています。

『メイドインアビス』は徹底的に『生きる』というものを描いています。

大人でも帰って来れないような『アビス』という死の底に向かっているのに、「生きている素晴らしさ」、「生きていくのに、しょうがないこと」をしっかり描くからこそ、『命』というものを感じることができます。

魅力その3:『アビス』は人生そのもの。

人生といっても、クリエイティブな道を選んだ人の人生に近いかもしれません。

音楽家、映画監督、小説家、役者、芸人、そして漫画家。

考えや目的、夢が違う人と別れていき、同じ夢を目指す人達と進んでいく。

「自分には向いていない」

と、傷が浅いうちに引き返す人もいれば、夢自身に囚われて死んでしまう人もいる。

進めば進むほど、普通の人達と生き方は違っていく。夢で食っていけること、目標を乗り越えることがどんなに素晴らしいことか。

そんなメタファーが込められていると感じます。

物語には『ボンドルド』という、「アビスが15禁な理由の9割がこいつのせい」と言われるようなキャラクターが登場します。

子どもを利用して、非人道的な実験を繰り返す狂気的なキャラクターですが、『アビス』への探究心は本物です。

実験では『アビス』攻略のために多くの人が犠牲になっていて、『ボンドルド』は一般人から、英雄扱いされています。

狂気の世界に身をやつしているからこそ、革新的で、みんなを驚かせられる物が生まれるのです。

そして、このキャラクターは『リコ』のifのキャラクターだと思います。

『母親』という箍があり、めぐまれた仲間がいるからこそ『リコ』はあの姿でいられるのです。

もし、リコが仲間や周りの人間に恵まれず、「好奇心」や「探究心」だけが暴走していった姿こそ『ボンドルド』だと思います。

だからこそ主人公達は、ボンドルドを心の底から軽蔑することができないのだと思います。

最後に。漫画ではできないアニメの表現。

アニメではできない漫画だけの表現はもちろんあって、それも魅力の1つです。

ですが、『メイドインアビス』は『アニメ』が本当に素晴らしいです。

『生』を感じている時、主人公達は『アビス』の世界を美しく感じています。

景色に感心して賞賛するには、ある程度の「余裕」と「新鮮さ」が必要です。

『アビス』の中で、『死』を感じている時の主人公達は、どんどん視野が狭くなっていきます。

そばにいる人の顔が見えるのがやっとなくらいです。

そんな苦しさから、回復した時にこそ、日常的になっていた風景に美しさやありがたさを感じます。

そういった表現はアニメが適しています。

日常的なものを美しく描くのは、ジブリの食べ物だったり、新海誠監督の都会や草木だったりと、やはり漫画よりアニメの方に分があると思います。

ぜひアニメ『メイドインアビス』を観てはいかがでしょうか?ゴア表現(グロ、猟奇的な表現)がちょっとだけ含まれているので、苦手な方はご注意ください。

それでは次の記事で!

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