【チェンソーマン】未来の悪魔の“元ネタ”は案山子?キリスト?契約者や能力について徹底考察・解説。についての記事をご覧いただきありがとうございます。
この記事では漫画・アニメ『チェンソーマン』の考察として、『未来の悪魔』の能力について考察・解説・紹介をしていきます。
待望の『チェーンソーマン』アニメOPにおいて一番はっちゃけていて存在感があったとも言える未来の悪魔…。
今回は彼の契約者や能力、はたまた元ネタに関しても迫っていこうと思います!
目次
未来の悪魔とは?一見友好的でテンションが高いけど一番悪魔らしい悪魔。
名前 | 未来の悪魔 |
---|---|
契約者 | 早川アキ 他公安職員 |
代償 | 五感、寿命など(気に入られれば軽減) |
見た目 | 体は藁や樹木ようなもので更生されており、筋肉質の成人男性のような体型。 |
所属 | 公安 |
初登場 | 第31話“未来最高” |
印象的なセリフ | 「未来最高!」「早川アキ…お前は最悪な死に方をしただろう チェンソーの少年にとってね」 |
未来の悪魔とは漫画・アニメ『チェンソーマン』に登場する架空の悪魔です。日本政府の公安によって地下施設に収容されています。
悪魔の中では比較的友好的で、契約することで”未来を視る力”を使うことができます。
一本足に両手を広げた大柄の成人男性のような体格で、体は樹木や藁のようなものでできているように見えます。
頭部に三対の目(六個の目)を持つ他、胸に大きな一つ目を持っており、契約者はそこに顔を突っ込むことで未来の悪魔に未来を視てもらいます。
アキに対して友好的かと思いきや…。未来の悪魔の性格。
未来の悪魔は一見、友好的な性格です。
「イェイイェイ」「未来最高 未来最高」「オマエも未来最高と叫びなさい!!」と叫んだり、高位の悪魔なので契約の代償は余命半分、五感の内3つを失ったりと重めですが、契約者の未来によっては契約内容を軽減してくれる友好的とも思える態度を示します。
公安デビルハンターの中で3人目の契約者早川アキに対しては”過去最悪な態度”をとられたにもかかわらず、右目に住まわせるだけで五体満足のまま力を貸しています。
しかし、軽いノリで友好的にみえても悪魔は悪魔。未来の悪魔がアキに対して力を貸しているのはアキが迎えるであろう絶対に逆らえない”最悪な未来を自分の目で視たい”からであり、アキの命日が近づく度に嘲笑う姿はまさに悪魔そのものです。
「過去最悪な態度だぞオマエ!」アキが未来の悪魔と契約を結んだ経緯とは?
アキが未来の悪魔と契約することになったのは、アキが狐の悪魔に嫌われてしまったからです。
狐の悪魔はアキのことを気に入っていましたが、無茶な扱いにより一方的に契約を破棄してしまいました。
アキは姫野の敵も取れず、奥の手の一つである狐との契約も破棄された状態で未来の悪魔と契約することになったのですから、不機嫌で当然です。
普段から真面目なアキの一番真面目な時に、アキは未来の悪魔と契約することになりました。
未来の悪魔のハイテンションぶりに読者目線でもちょっと引いてしまっていましたが、同じ人間同士でこれが社会人だったとしたら、初対面でいきなり契約を結ぶ相手に「お前」「言え」という言葉使いのアキのほうがよっぽど嫌な感じです。
そりゃ「過去最悪な態度だぞオマエ!」といわれてもしょうがないですよね。
結果的にアキが悪魔好みの不幸な未来を迎えるからよかったものの、これで普通にアキが生存ルートだったら、未来の悪魔の強力な能力を借りれず姫野の仇を打討てなかったかもしれないですからね。
ちょっと先の未来を視る未来の悪魔の能力。視た未来は回避できるのか?
未来の悪魔は未来を予知する能力を持っています。契約者を腹に突っ込むことで遠くの未来も見通すことができるようで、契約者はたどる未来によって契約に払う代償を決められます。
つまり、逆に言えば五感や余命半分を撮られた人はこの先少なくともアキのような最期は迎えないし、むしろ幸福な未来が待っているのかもしれません。
残りの未来の悪魔契約者二人も第2部に登場するかも?
未来の悪魔と契約することで、契約者は少し先の未来を視ることができ、敵の素早い攻撃をあらかじめ観測して回避したり、不意打ちや初見殺しの罠にも気が付くことができます。まるでニュータイプ…。
戦闘においてきわめて強力な能力ですが、敵の動きをあらかじめ観測したとしても、その動きをよける身体能力や状況判断力が必要になるので契約者の結局のところ契約者の腕次第になるのは他の
さらに未来の悪魔の気分次第では、絶対に回避不可能な契約者の最期を強制的にみせることもできるようです。
早川アキに関しては最悪な未来を中途半端にみせられたことで、その未来を回避しようとして足掻いたせいで最悪な結末を辿ったようにも思えますが、何もしなくてもマキマによって本編とほぼ同じような結末を強制的に迎えさせられたと思います。
よく未来の悪魔のみせる未来は回避不可能なのか議論になりますが、未来の悪魔がお腹の目(つまり本気)で視た未来は回避不可能で、契約者が視ることができるちょっと先の未来は回避可能なのだと思います。
未来の悪魔の能力① 回復不可能。早川アキとデンジが体験した最悪な未来とは。
未来の悪魔に対する読者の反応の中で一番面白かったのは「未来の悪魔はアキ推しかと思ったらデンジ推しだった」というコメントです。
未来の悪魔はアキが迎える”回避不可能の最悪な未来”を自分の目で観たいが故に、アキに対して破格の契約代償で力を貸していました。しかし、未来の悪魔が本当に観たかったのは、早川アキの最悪な最期を目の前で見届ける事になってしまった絶望するデンジです。
早川アキの解説記事についてはこちらにて
アキはマキマの策略によって、生涯心血を注いで打倒を目指してきた家族の仇である”銃の悪魔”に体を乗っ取られて銃の魔人になってしまいます。
銃の魔人になってしまったアキは、現実を知覚することができなくなりデンジとは雪合戦で遊んでいるような気分で殺しあってしまいます。
銃の悪魔に殺された亡き弟との思い出と重なるように、弟のように思って育ててきたデンジと殺し合いをした上でデンジの手によって殺されてしまう。
このシーンは確かに死生観が芸術的で読んでいて引き込まれるようでした。これには未来の悪魔の自分の目で観たかったという気持ちもわかります。
未来の悪魔の能力② 回避可能。第2部でも登場する可能性がある能力No.1
ノリノリの未来の悪魔めっちゃ好きなんやけどwww#チェンソーマン #chainsawman pic.twitter.com/nozRGdE7H6
— とうま🐉🏴☠️ (@CjkIq) October 11, 2022
上記でも描きましたが、未来の悪魔の能力である「契約者に少し先の未来をみせる」というのは非常に強力でありながら、使用者の技量も大きく関係するいい能力だと思います。
未来の悪魔は読者から大人気で、『チェンソーマン』第1部人気投票でも最終的に闇の悪魔を超える21位の大健闘を果たしました。アニメ・第2部ともに未来の悪魔は登場を待ち望まれています。
未来の悪魔の能力は未来の悪魔本人を出しても、2部キャラクターを契約者にしてもどちらも面白い展開になりそうです。
未来の悪魔は、今も公安によって地下施設に収容されていて、今後お話に公安が絡んでくるようなことがあればチェンソーマン2部登場もあり得るかもしれません。
未来の悪魔の元ネタは?外見、性格、活躍、契約者がどれも魅力的すぎる。
未来の悪魔は外見、性格、活躍、契約者どこをとっても面白くて魅力的です。そんな未来の悪魔に元ネタはあるのでしょうか?藤本タツキ先生はホラー系をはじめ、いろんな映画や小説が好きなことで有名です。
『チェンソーマン』の映画ネタをまとめるとこんな感じか pic.twitter.com/p5dw193zCl
— ラブレス (@cl3zt) October 11, 2022
『チェンソーマン』のアニメオープニングにもふんだんに映画のパロディが盛り込まれていたり、作品内にも有名な漫画や小説、映画のキャラクターのオマージュや画角、構図のリスペクトが随所に見られます。
もしかすると未来の悪魔にも元ネタがあるのかもしれません。
未来の悪魔の元ネタ?説①キリスト説。tのポーズは十字架を表していた?
未来の悪魔の元ネタについて、一番読者の中で囁かれているのがキリスト説です。
未来の悪魔は登場時に手を広げる姿はキリスト教のシンボルである十字架を表しており、体が樹木のような物質でできているのは知恵の樹やヤドリギを表しているのではないでしょうか。
また宗派によって様々な見解がありますがキリストは預言者としての一面を持ちます。未来を視ることができる未来の悪魔はある意味で契約者の救世主になるわけです。
また『チェンソーマン』には宗教画が多数引用されていたりするので、「未来の悪魔の元ネタはキリスト説」は十分有り得ると思います。
未来の悪魔の元ネタは?説②ラプラスの悪魔説。面白いけど未来の悪魔の元ネタとしての根拠は薄目。
ラプラスの悪魔とは物理学用語で「未来を完璧に予想することができる存在」とされています。
物理学の世界でこの世の物質すべての運動について完璧に把握できる存在または技術や機械があれば、この世の過去も未来も同時に観測することが可能であるという仮説の元作られたピエール=シモン・ラプラス著『確率の解析的理論』に出てくるお話です。
ラプラスの悪魔はその哲学的な面白さを含んだ魅力から、時折風刺話やアニメ・漫画などの創作物にも登場します。藤本タツキ先生も好きそうです。
しかし、ラプラスの悪魔は現在、不確定性原理の観点から否定されている上、未来の悪魔とのつながりもあまりないようにみえるのでこのラプラスの悪魔元ネタ説はキリスト説と比べると違うような気もします。
未来の悪魔の元ネタは?説②『オーデュボンの祈り』に登場する”案山子”説。
『オーデュボンの祈り』とは、伊坂幸太郎によるサスペンス・ホラー小説です。内容は、江戸時代から鎖国しているという島にたどり着いた犯罪者の主人公が奇妙で恐ろしい体験をするお話です。
島の住人から殺人を許された男や嘘しか言わない画家、人語を喋り未来を視ることができる案山子など奇妙な存在が登場するのがお話の魅力であり、中でも人語をしゃべり未来を視ることができる案山子が殺されてしまったことで「なぜ未来を視ることができる案山子は自分の死を回避できなかったのか?」という謎が物語のカギになっていきます。
個人的にはこの『オーデュボンの祈り』に登場する案山子こそ未来の悪魔の元ネタであると思います。
一本足で両腕を広げた未来の悪魔の外見は十字架というより案山子に似ており、体が藁と木で構成されています。人語を喋り、未来を予測して登場人物に未来の回避法について悩ませます。
他のTwitterや考察ブログ、サイトでも見かけない説ですが、藤本タツキ先生は無類のホラー好き。『チェンソーマン』に登場する未来の悪魔の元ネタは『オーデュボンの祈り』に登場する”未来を予知する案山子”で間違いないと思います。
まとめ:未来の悪魔の元ネタが『オーデュボンの祈り』なら2部登場もありえる?
未来の悪魔の能力や活躍、元ネタについて考察&解説してきましたが、もし元ネタが『オーデュボンの祈り』だとしたら凄く凝っていると思いますし、キャラクターの魅力により深みが出てくると思います。
ここまで凝ったキャラクターなら第2部登場も十分ありえそうですよね。
2部では公安に所属していた悪魔と深く関係しそうな組織もでてきているので、人間と比較的友好的な未来の悪魔の再登場には期待できます。
未来の悪魔再登場となると、注目なのはデンジとの絡みです。未来の悪魔は直接的には手を下していないにせよ、デンジにとって兄のような存在であったアキの死に深く関わった悪魔です。
1部では復讐は嫌いと言っていたデンジですが、アキのことを思い出したらさすがにくるものがあるかもしれませんね。その時の未来の悪魔とデンジの会話が早くみてみたいです。
以上、まとめると
- 未来の悪魔は日本政府の公安によって地下施設に収容されている。
- 悪魔の中では比較的友好的。
- 契約することで「未来を視る力」を使うことができる。
- 契約者の未来によっては、契約内容を軽減してくれる。
- 契約者が視ることができるちょっと先の未来だけ。
- 未来の悪魔の元ネタについて、多い意見はキリスト説だが筆者は「オーデュボンの祈」に登場する“未来を予知する案山子”説を推す。
- 第2部登場する際は“とある組織”に所属してるかも?
最後まで読んでいただきありがとうございました。
個人的にも未来の悪魔は大好きなのでアニメ・第2部の登場が待ち遠しいです。