あの『進撃の巨人』の作者である諫山創氏も、作品の世界観を構築するにあたって参考にしたという伝説ゲーム『マブラヴ』が、アニメ、PCゲーム、アプリになって登場します。
『マブラヴ オルタネイティヴ』は2006年に発売されたゲームであり、約15年の歳月を経てのアニメ化となります。
令和の時代に、新しいマブラヴの世界を楽しめることが、個人的にも嬉しいです。
しかし、ファン期待とは裏腹にそこまで盛り上がってないようにもうかがえます。
ロボットのデザインや衝撃的な設定、熱い主題歌が有名なだけに、シリーズの存在自体は知っているという方もいるかと思います。
しかし、アニメやゲームを機に『マブラヴ』の世界に触れていこうとしても、作品数が多いだけに、アニメやゲームの立ち位置がよくわからず、近寄り難いという方が多い様です。
そこで今回は、『マブラヴ』という作品の世界観と、新しい放送・リリースが開始される“アニメ”、“PCゲーム”、“アプリ”について、それぞれ解説していこうと思います。
目次
- 『マブラヴ』とは?もともとはアダルトゲーム。
- 令和公開のアニメ『マブラヴ オルタネイティヴ』は初心者にちょっと厳しい。
- 本格的な戦闘・絶望が体験ができる『Project MIKHAIL: A Muv-Luv War Story(プロジェクト ミハイル)』
- グロなし。簡単操作で世界観を体験できるアプリ『イモータルズ:マブラヴ オルタネイティヴ』
目次
『マブラヴ』とは?もともとはアダルトゲーム。
『マブラヴ オルタネイティヴ』を解説する前に、まずは『マブラヴ』を解説していきます。
『マブラヴ』はゲームメーカー「アージュ」製作のアダルトゲームであり、もともとはロボットも化け物も出てこない超王道学園恋愛ADVでした。
ロボットが化け物と戦うストーリーは、『UNLIMITED編』と呼ばれ、学園恋愛が中心の『EXTRA編』と区別されています。
アニメ『マブラヴ オルタネイティヴ』は『UNLIMITED編』に含まれます。
『UNLIMITED編』はアダルトシーンはあるものの、加えて人によってはトラウマになってしまうほどのグロシーンもあるので、プレイする際は注意が必要です。
『マブラヴ』はあの『スーパーロボット対戦』にも参戦していたり、色んなクリエーターにも影響を与えるほど、知れば知るほど奥深い作品です。
グロ耐性があり、令和公開のアニメをもっと楽しみたいという方には、ぜひ実際にプレイしてみることをおすすめします。
令和公開のアニメ『マブラヴ オルタネイティヴ』は『UNLIMITED編』を観てからの方が入り込みやすい
※注意 ゲーム『マブラヴ オルタネイティヴ』のネタバレを含みます。
『UNLIMITED編』である『マブラヴ オルタネイティヴ』は、“BETA”と呼ばれる侵略生物と人類のドロ沼の戦いを描いた作品です。
『マブラヴ オルタネイティヴ』は、2006年発売のゲーム版をアニメ化したもので、ゲーム版のストーリーと大筋は同じですが、アニメオリジナルの要素や省略されている部分があります。
『UNLIMITED編』にて、圧倒的物量を用いて人類を追い込んでくるBETAに対し、主人公達の努力は虚しく、人類は敗北。地球はBETAのものとなってしまいます。
『オルタネイティヴ』では、主人公が『UNLIMITED編』の記憶を保持したまま、BETA侵攻開始前の世界をやり直すというストーリーです。
主人公はループ前の記憶を活かし『UNLIMITED編』で辿った、悲惨な人類敗北の結末を繰り返すまいと奮闘する姿が描かれます。
進撃の巨人の作者である諫山創氏が絶賛するほど、緻密な設定と、“絶望”や“希望”の描き方が上手く、「進撃の巨人」や「All You Need Is Kill」などのループものが好きという方は特にハマる作品だと思います。
しかし、1つだけ懸念があるとすれば『マブラヴ』初心者にちょっとだけ“厳しい”ということです。
アニメになったことで、ゲーム版と違ってグロシーンはある程度緩和されており、そこはいい点なのですが、説明不足な点が少々気になります。
『UNLIMITED編』を知っているファンならばともかく、アニメ『マブラヴ オルタネイティヴ』からマブラヴの世界に入るという方には、イマイチ主人公達の気持ちや、置かれている立場に共感できないと思いました。
第1話はアニメオリジナルとあって、かなり初心者の方でもわかりやすく、世界観を説明できていたと思いますが、2話以降の本格的に『マブラヴ オルタネイティヴ』の話に入っていくと、途端に距離を感じるかもしれません。
『UNLIMITED編』での主人公の努力と苦悩を知っているからこそ、共感できるようなシーンが少なからずあり、マブラヴ初心者の方はちょっとだけ下調べしてから観た方がより楽しめると思います。
本格的な戦闘・絶望が体験ができる『Project MIKHAIL: A Muv-Luv War Story(プロジェクト ミハイル)』
2021年11月2日よりSteamにて早期アクセス版のリリースが開始された「Project MIKHAIL: A Muv-Luv War Story」。
価格わずか1,980円(税込)で,マブラヴ世界の対BETA戦闘を体験できます。
マブラヴ世界で、BETAを倒すために開発されたロボット、“戦術機”を操るアクションゲームで臨場感は抜群です。
もともと『マブラヴ』はあくまで“恋愛”アドベンチャーゲームであり、BETAとの戦闘はざっくり言うと紙芝居形式で描かれていました。
ファンであれば誰もが体験したかったリアルなBETAとの戦闘を3Dで体験できます。
令和公開アニメ『マブラヴ オルタネイティヴ』の主人公の白銀武の物語を体験するストーリーモードに加えて、対戦モードや、全プレイヤー総出でBETAの地球侵攻を食い止めるフロンティアモードを遊ぶことができます。
特に、フロンティアモードは一人一人の行動が重要になってくるため、『マブラヴ オルタネイティヴ』の世界にハマってしまった人にはたまりません。
ストーリーモードも、ただ白銀武の物語を追体験するだけではありません。
死んでしまったり上手くいかなかったミッションを、前の分岐からやり直すことがてき、さながらプレイヤーが『オルタネイティヴ』の主人公になった気分になることができます。
また、『マブラヴ』に登場する多彩な戦術機を使用可能のため、このゲームを機会に気に入った戦術機が登場する、ほかの派生作品に触れてみるのもいいかもしません。
Nintendo Switchでもリリース予定ということで、購入の様子をみている方はよく吟味してどちらのバージョンを買うか決めましょう。
簡単操作で世界観を体験できるアプリ『イモータルズ:マブラヴ オルタネイティヴ』
プロジェクト イモータルは、『マブラヴ』シリーズに登場する人気キャラクターと“戦術機”を操り、“BETA”を倒すアクションRPGです。
【お知らせ】
スマートフォン向けアクションRPG「イモータルズ:マブラヴ オルタネイティヴ」の事前登録受付を開始しました!■事前登録方法
このTwitterアカウント(@Muvluv_IMTs)をフォローするだけ!!事前登録に関する最新情報は事前登録サイトをご確認ください!#イモータルズ #いもたれ pic.twitter.com/QYD6GBU9Nu
— イモータルズ:マブラヴ オルタネイティヴ【公式】@事前登録受付中 (@Muvluv_IMTs) October 23, 2021
事前登録受付中であり、まだまだ情報は少ないが開発過程をみると期待が膨らみますね。
『Project MIKHAIL: A Muv-Luv War Story』と比べて、刺激的な表現は抑え目であり、気軽に『マブラヴ』の世界観を楽しみたいという人に合いそうです。
リリースは2021年中ということで、楽しみに待ちましょう。
『オルタネイティヴ』の世界を中心に、アプリ、3Dアクションゲームと令和の時代で『マブラヴ』の熱が高まっています。
昔にプレイをして、ゲームやアニメを機にマブラヴ熱が再熱したという方も多いよです。(筆者もこの怒涛のマブラヴラッシュでまたハマり始めました。)
“大人の作品”というメージが強かったマブラヴも、アニメやニンテンドースイッチ、アプリでも『マブラヴ』の世界を楽しめるということで、今後新規のファンが増えていってくれることを強く願います。
続編や派生作品のアニメ、はたまた映画公開までいくかも?なんて妄想しながら『マブラヴ』の世界に浸っていこうと思います。
それでは次の記事で!