2021年10月より放送が開始されたアニメ『マブラヴ オルタネイティヴ』。
2006年に発売されたゲームが約15年の歳月を経てアニメ化され、注目を集めています。
劇中には魅力的なキャラクターやかっこいいロボットが登場します。ついついキャラクターやロボットに目が行きがちですが、敵もまた魅力的です。
『マブラヴ オルタネイティヴ』に登場する敵は“BETA”と呼ばれ、初めてアニメを観た人の中にはトラウマになるような、とても印象に残る不気味なデザインをしています。
加えてその設定もとても異色なものであり、この“BETA”というものがなんなのか知ることによって、より『マブラヴ』シリーズを楽しむことが出来ます。
そこで今回は『マブラヴ 』に登場する“BETA”の種類とその正体や世界に及ぼした影響について解説していこうと思います。
BETAとは?和解不可能の人類最悪の敵。
BETAとは“Beings of the Extra Terrestrial origin which is Adversary of human race”の略であり、『人類に敵対的な地球外起源種』という意味です。
その正体は不明で人類との意思疎通は不可能です。邂逅以来、人類は最悪の脅威に悩まされ続けています。
体は人類と同じ炭素系生物でありながら、体には呼吸器官や生殖器官はなく、そもそも臓器そのものがありません。
人類も研究を続けていますが、なぜ人類を襲ってくるのかさえ、物語の最終盤までわかりません。
BETAの種類と戦法。人類がここまで追い込まれるワケ。
BETAの“種類”といってもあくまで、人類が観測出来ているもの、『オルタネイティヴ』に登場するものであり、他の惑星、人類の知覚外に新種が存在する可能性があります。
小型でも侮るなかれ。グロ担当小型種。戦車級、闘士級、兵士級の怖さ。
BETAの戦法は基本的にその物量にものをいわせた集団戦法であり、人類は戦術をもって対抗しますが、圧倒的な物量に押され、約30年におよび苦渋をなめさせられています。
基本的に大型のBETAが目立ちますが、人類を1番多く殺しているのは小型種です。
人間に似た触腕や“歯のようなもの”をもち、人間をひねり潰したり、まるで食うように人を殺します。
中型、大型のBETAは人を殺すというより、戦術機(ロボット)を“倒す”というように描写されますが、小型種は隠れている人や、動けなくなった戦術機から人間を探し出して確実に殺す様は、視聴者とっていちばん恐怖をあたえてくる存在です。
古参ファンのトラウマも、だいたい上記の3種のどれかというのが多いです。
戦術機破壊担当の大型種。要撃級、突撃級、要塞級
いくら小型種の数が多くても、人類の戦術機にはそれほど驚異にはなりません。
そこで戦術機を破壊する専門家達が要撃級、突撃級、要塞級になります。
ダイヤモンドをも超える硬度の触角や甲殻を持っており、その防御力はそのまま攻撃力につながっています。
BETAの戦法は、まず大型種で戦術機や人類の攻撃拠点を破壊して、そのあとに小型種が人を殺すというのが基本的なものになっています。
戦闘機やミサイルが使えない理由。飛行機を一瞬で撃ち落とす光線級。
BETAは“ハイヴ”と呼ばれる蟻塚のようなものから無数に生み出されてきます。
そのハイヴの攻略が人類反撃の鍵になってきます。
ハイヴは地球の各地にあり、BETAは各国の進行の拠点としてハイヴを建設します。
地球初のハイヴは、“オリジナルハイヴ”と呼ばれ、地球外から撃ち込まれた隕石のようなものです。
そこから人類とBETAの戦いが始まることになるのですが、以外にも人類は最初はBETAに有利をとっていました。
人類には地の利がある上に、飛ぶことが出来ないBETAに対して、人類の戦闘機や爆撃機は圧倒的な力を持っていました。
しかし、とある日を境に人類の航空機は使えなくなってしまいます。
ある日突然登場した“光線級”は人間の目のような器官からレーザー光線を発し、人類側の航空機をあっという間に撃ち落としてしまいます。
最初、人類はオリジナルハイヴに対して、舐めプしており、核爆弾の使用やハイヴへの直接攻撃はせず、むしろ貴重な地球外生命体として扱っていました。
しかし、光線級の登場を境に人類は一気に形成を逆転され、敗北へと追い込まれていきました。
BETAを統率する人類攻略の要。頭脳級、重頭脳級
頭脳級とは、各地にあるハイヴの中心の存在であり、オリジナルハイヴにいる重頭脳級からの司令を受けてどこに進行するか、攻撃するかを決めています。
各種BETAにエネルギーを送るのも、BETAが得た人類に対するデータを頭脳級の役目であり、ハイヴのが攻略できたかどうかはこの“頭脳級を倒せたか?”が判断の基準になります。
重頭脳級とは、BETAの中で唯一“意志のようなもの”と人類との対話が可能なレベルの知能を持っており、主人公の武とわずかながら対話することができました。
そこで武は衝撃の真実を知ることになります。
まとめ。BETAの正体と目的。重頭脳級が語る創造主の存在。
※下記に『マブラヴ オルタネイティヴ』のネタバレを含みます。
重頭脳級が語ったBETAの正体は、とある創造主によって生み出された資源回収の道具に過ぎないとのこと。
そもそもBETAは自らのことを生命体と考えておらず、“生命体”とは自らの創造主である珪素系生物のこを指す言葉として考えています。
つまり、自分達と同じ炭素系生物の人間は生物だと思っていないと考えられます。
重頭脳級には創造主から「絶対に“生命体”がいる星には手を出すな。」という命令が出されており、人類は資源回収の邪魔になる自然災害程度にしか思われていなかったようです。
ゲーム『マブラヴ オルタネイティヴ』ではこの重頭脳級を撃破することで、ひとまず物語は終わりを迎えます。
重頭脳級を破壊したからと言って地球にいるBETAが活動を停止させる訳ではなく、さらに宇宙には重頭脳級だけでも10の37乗の数が存在することが重頭脳級から明かされます。
『マブラヴ オルタネイティヴ』の物語は重頭脳級に勝利して一旦終わります。いわゆる「人類の戦いはこれからだEND」です。
人類の滅亡はひとまず先送りされ、勝てる確率が0から2~3%になったというだけですが、それでも人類滅亡ENDよりはマシですね。
そして、他の惑星や衛星に重頭脳級がいくら存在するとはいえ、それを撃破まで追い込んだ惑星は少ないのではないでしょうか?
BETAの創造主は、これをただの災害による事故だととらえるかもしれませんが、これを機に人類のことを生命体だと認識してくれると嬉しいですね。
もしかしたら現在公開中のアニメ『マブラヴ オルタネイティヴ』のアニメオリジナルシーンで補足があるかもしれません。
『マブラヴ オルタネイティヴ』は第1話がまるまるアニメオリジナルだったので、何か新しい情報の開示がある可能性は十分あります。
新しいゲームやアプリも配信され、再び盛り上がりをみせる『マブラヴ オルタネイティヴ』に今後も目が離せません。
それでは次の記事で!