『ウルトラセブン 第8話 狙われた街』にて登場する、メトロン星人がアクションフィギュアになって発売されました。
“幻覚宇宙人”というなんとも怖そうな異名を持つメトロン星人ですが、「ちゃぶ台が似合う宇宙人」として有名な大人にも人気なキャラクターです。
モロボシ・ダンとちゃぶ台を挟み、あぐらをかいて対談するシーンは、ウルトラシリーズの中でも屈指の名シーンです。
ウルトラセブンが、ウルトラシリーズの中でも一番好きな筆者としては、あの名シーンを自宅のテーブルで再現できることがなんとも嬉しいです。
S.H.Figuartsは、ほんとによくファンのツボを心得てますね。発売から時間はたっていますが、ようやく入手できたのでさっそくレビューしていきたいと思います。
覗き穴まで再現。スーツそのまま、脅威の造形。
箱はフィギュア本体が外から見えるようになっているタイプで、正面には劇中のメトロン星人が印刷されています。
すでに箱越しで再現度が高いことがわかります。本物のスーツを並べてみてもなんの遜色もありません。フィギュアの質感はまるで劇中からそのまま飛び出してきたようです。
付属品は最低限かつファンの心をつかんでいます。メトロン星人には手首がないので、他のフィギュアのように付け替え手首パーツの紛失の心配はなさそうです。
毎度ながら見事な造形です。スーツの覗き穴まで再現してくるとは驚きです。S.H.Figuartsならではのこだわりを感じます。
しかし、リアルな怪獣の造形を望んでいる人からすると、これは気になる部分なのかもしれません。
『S.H.Figuartsツインテール』の足の裏などもそうですが、あからさまに“スーツ”“着ぐるみ感”を感じさせる造形に抵抗を感じる人もいるようです。
メトロン星人は立体物が多いので、S.H.Figuarts以外にもフィギュアは多く存在しますが、可動フィギュアとなると他にはありません。
個人的にも今回の覗き穴を再現しているところはすごく感動しますが、ツインテールの足の裏など、あからさまに“人間”を感じさせる造形には、ちょっと違和感を感じます。
ポロリもなければ。空洞も見えない。
グリグリ動かしてもポロリがありません。そして、中の空洞が見えないのもいいですね。
両手を上げても、足を回転させても、あぐらをかかせても中の空洞がみえません。ポージングさせていて、どんなポーズでも決まります。NGポーズがありません。
空洞が見えないことによって“フィギュア感”が極限まで抑えられています。まさに劇中から飛び出してきたようです。
最低限かつ最高の付属品。ちゃぶ台と幻覚タバコ。
メトロン星人と言えばやはり、ちゃぶ台とタバコです。ちゃぶ台の造形が特にどうこうはありませんが、やっぱり付属していることが嬉しいですね。
そして驚いたのは幻覚タバコです。タバコ箱が付属していることは知っていましたが、まさかタバコが2本ばらで付いてくるとは思いませんでした。
手首パーツの紛失はなくても、タバコの紛失が怖いですね。開ける時は慎重に開封したいと思います。
S.H.Figuartsウルトラ怪獣の中でも最高の出来。
S.H.Figuartsで発売されたウルトラマンを除く、ウルトラ怪獣のフィギュアの中でおそらく最高の出来だと思います。
造形もよく、ポロリや空洞が見えないのも工夫されていまし、何より彩色が完璧です。
スーツを再現しながらも、ちゃんとフィギュアとして映えるように濃いめに彩色されている部分もあり、他のフィギュアと並べた時のインパクトが凄いです。
メトロン星人は、個人的に好きなキャラクターなので、ひいき目で見ている部分が正直ありますが、それだけ期待を裏切らない完成度の高いフィギュアです。
すでにプレ値がついていて、再販を望む声も多いですが、ちょっとでも買おうか迷っている方は、店頭やリサイクルショップでみつけたら即買いをおすすめします。
これは、S.H.Figuartsウルトラセブン、S.H.Figuartsモロボシ・ダンも欲しくなりますね…。笑