【風の谷のナウシカ】“ナウシカの恋人!?”セルムとは。ハウルを思わせるジブリイケメン。ナウシカとセルムは結婚したのか。についての記事をご覧いただきありがとうございます。
この記事では『風の谷のナウシカ』の原作漫画の考察として、超重要キャラクターセルムについて考察・解説していきます。
宮崎駿監督最新作2023年7月14日に公開予定『君たちはどう生きるか』。
ジャンルは“冒険活劇ファンタジー”ということで、もしかしたら似たセルムにキャラクターが出てくるかもしれません。
目次
セルムとは。 “森の人”と呼ばれる腐海に住む賢人。
キャラクター名 | 庭の主 |
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登場作品 | 風の谷のナウシカ |
登場回 | 漫画『風の谷のナウシカ』第3巻 |
能力 | 念話や精神だけ肉体から離れる能力、テレパシーなど不思議な力 |
印象的なセリフ | 「私と共に生きてください」「生きましょう すべてをこの星にたくして共に」 |
セルムとは、“森の人”と呼ばれる腐海の中でも火に頼らず生きる術を知っている少数民族の一人です。
火を捨てることで蟲達から敵視されず、セルムは腐海の中の住居で暮らすことができています。
セルムは一族の長の息子で普段は蟲の皮でできた不気味な防護服を付けていますが、素顔はかなりの美形です。加えて、念話や肉体から精神だけ離れる能力など不思議な力を持っており、また同じく美形のセライネという妹がいます。
ナウシカやユパ同様腐海の謎を追っており、時にナウシカを導き、時にナウシカに導かれる“いい関係”です。
セルムの活躍。ナウシカの危機を2度も救う。
大海嘯を納めるべく奔走し、半ば自暴自棄になったナウシカはその身を王蟲に捧げてしまいます。賢い王蟲のおかげでナウシカは助かりますが、精神と肉体は離れ離れになってしまいます。
あわや廃人になってしまうというところで、セルムがナウシカを助けます。
精神だけの状態でナウシカに接触し、ナウシカに腐海の途切れる大地、浄化された土地をみせることで希望を取り戻させ、肉体から離れてしまったナウシカの意識を肉体へと戻します。
その後は一時別行動になりますが、ナウシカが庭の主に襲われたときにまた助けにきます。
庭の主が精神攻撃をすることでナウシカの心を折ろうとする時、セルムは庭の主がはった結界を破ってナウシカを守りに来ました。
セルムは庭の主の精神攻撃からは身を守れても、庭の主が語る「人間も腐海も蟲も全て旧世界に造られた人造生物」という世界の真実に動揺してしまいますが、そこはナウシカがフォローをいれることでセルムは平静を保つことができました。
セルムは自分達が敬意を払ってきた腐海や蟲達が人造生物で、さらに穢れた人間が造ったものだと知って動揺します。
ですが、その時ナウシカの放った
「たとえどんなきっかけで生まれようと命は同じ」
「精神の偉大さは苦悩の深さによって決まる」
「生命はどんなに小さくとも外なる宇宙と内なる宇宙をもつ」
というセリフはセルムを納得させました。
二人のお互いの考えを尊重し時に導き、時に導かれる関係は素敵ですね。
ナウシカの結婚相手は?劇場版ではアスベルとくっつき、原作漫画ではセルムとくっつく。
結婚した…という描写ははっきりと描かれていませんが、劇場版ではナウシカはアズベルと“いい感じ”になっていました。
ペジテの人たちも風の谷の民と共に暮らすようになった描写もあるので、ふたつの民族の関係を取り持つため婚姻関係を結んでいてもおかしくはありません。
しかし、漫画では映画化されていない2巻以降のお話になると徐々にナウシカと別行動をとることが増えていき、アスベルはドルクのケチャという女の子と結ばれています。
宮崎駿監督はアスベルとナウシカがくっついちゃうからから、あえて離したと語っているので、逆に言えば映画版ナウシカはアスベルとくっついたことがほぼ確定です。
漫画版ではアスベルのかわりに、セルムがナウシカに何度もアタックしています。
ナウシカに対し「共に生きること」をせまるセルムに対し、はじめはやんわり断っていたナウシカも、終盤になると自らセルムを求めています。
全てに決着がついた後、あとがきには「やがて森の人の元へ去った」かもしれないというようなことが書かれており、筆者の勝手な妄想になってしまいますが、これは宮崎駿監督なりの照れ隠しでナウシカとセルムは結ばれたとみていいと思います。
まとめ。ジブリイケメンキャラランキング1位セルム。
ジブリのイケメン男性キャラクターといえば『もののけ姫』のアシタカや『ハウルの動く城』のハウルなんかが頭に浮かぶ方が多いと思いますが、セルムも他の男性キャラクターに負けない魅力を持っています。
- セルムとは腐海の中でも火に頼らず生きる術を知っている少数民族“森の人”の一人。
- 素顔はかなりの美形で、ナウシカやユパ同様腐海の謎を追っている。
- 念話や肉体から精神のみ離れる技を使える。
- ナウシカの窮地を二回も救う。
- 二人のお互いの考えを尊重し時に導き、時に導かれる関係。
- ナウシカは劇場版でアスベルとくっつき、原作漫画ではセルムとくっつく。
漫画『風の谷のナウシカ』のナウシカはジブリ・宮崎ヒロインの中で一番苦労した女性キャラクター、そして宮崎駿監督の一番思い入れのあるキャラクターと言ってもいいと思います。
セルムはそんなナウシカに相応しい男性キャラクターだと思います。
思想信条にこだわりすぎず、柔軟な考えを持ち、ナウシカの窮地を救い、時に導き時に導かれる、素敵な関係ですよね。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。