【水星の魔女】ソフィ・プロネ徹底考察・解説。死亡は予定されていた。残された伏線について考察&解説。記事をご覧いただきありがとうございます。
この記事では『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の考察として、グエルに次ぐ当て馬キャラ二号、ソフィ・プロネについて考察・解説していきます。
目次
ソフィ・プロネとは。自称妹キャラのガンダムパイロット、地球からきた魔女。
キャラクター名 | ソフィ・プロネ |
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登場作品 | 機動戦士ガンダム 水星の魔女 |
搭乗機 | ガンダム・ルブリス・ウル |
登場回 | 第10話 |
死亡回 | 第14話 |
印象的なセリフ | 「あたしはソフィ・プロネ…地球の魔女よ。」 「ガンダムは暴力マシン」 |
ソフィ・プロネとは、アニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に登場するガンダムパイロットの一人です。
カールのかかったボブヘアと橙髪が特徴的で、ガンダムの年上パイロットである主人公スレッタのことを、皮肉を込めて?お姉ちゃんと呼ぶ生意気な性格が目立つ少女です。
地球の日本を拠点としているアーシアン武装勢力、“フォルドの夜明け”に所属しており、地球の選ばれしエージェント…もしくはガンダムを動かすための捨て駒パイロットと考えられます。(おそらく後者)
宇宙を舞台とする物語の中で地球出身者であり、ガンダムは戦争の道具、暴力マシンと考えており、宇宙を拠点としてガンダム技術推進に励む主人公達とは真っ向から対立します。
しかし、ソフィの生活環境や教育環境を見るとこれまでの悲惨な生い立ちは容易に想像ができ、主人公達に対立しているも、同じ被差別者なのに希望を持って頑張っているのに対する妬みや恨み、憧れの感情からくるものだと考えられます。
搭乗モビルスーツ『ガンダム・ルブリス・ウル』。ガトリングと重装甲が目立つ暴力マシン。
『ガンダム・ルブリス・ウル』とは、地球の日本を拠点であるアーシアン武装勢力フォルドの夜明けが所有する、ガンダム・ルブリスの派生機体です。
曲面を多用したオリジナルやエアリアルと違い、戦車を思わせるような角ばった装甲板に覆われた無骨な外観をしており、より“兵器”としての印象が強いです。
威力の高いビームガトリングに加えて、パーメットスコア3以上で使用可能となる“ガンヴォルヴァ”と呼ばれるガンダム型のビットを操ることができます。
デザイン元がガンダムなだけあってなかなかヒロイックな見た目をしていますが、ソフィの好戦的な戦闘スタイルとあいまって、劇中ではより残忍なモビルスーツとしての印象が強いです。
ソフィの最期。エアリアルの真実を明かした功労者。
ソフィは『機動戦士ガンダム 水星の魔女』1期の終盤いきなり新たな勢力として現れ、暴れるだけ暴れて、2期の2話ですぐに退場してしまいました。
『機動戦士ガンダム 水星の魔女』2期2話にて、ついにスレッタの駆るガンダム・エアリアルと対決しました。
新型ガンドビットや実戦用の武器によって最初こそ優勢でしたが、ガンダム・エアリアルのパーメットスコア6のガンドビットジャックの前に兵器を無力化された上、データストームの過量によって命を落としました。
この際、ついにガンダム・エアリアルの中にエリクト・サマヤが取り込まれていることが確定的となり、長い間ファンの間で考察が飛び交っていた「データストームを克服しているのはガンダム・エアリアルかスレッタか」という論争に終止符が打たれました。
※データストームとエアリアルの謎について詳しくはこちら
正直ソフィにはグエルに負けない“かませ犬感”がありますが、ガンダム・エアリアルの謎が明かされる回で散っただけ華があります。
ソフィは死亡していない?エアリアルに取り込まれたという説も。
作中でソフィは“死んだ”と明言されていますが、それはあくまで肉体の話で、一部ではエリクト・サマヤ同様に精神が情報化され、エアリアルの中に取り込まれたのでは?という説もあります。
ガンド技術の真骨頂が「死者に会える」という技術なら、まさに世の中をひっくり返すことができる驚異の技術です。
魂を情報化して肉体を捨てるというのは、なんだか人類補完計画に似たきな臭さを感じますが、ガンド技術の研究者たちは身体に障害を持っていた人たちであるため、そういった技術を模索していた可能性はあります。
わざわざせ華々しく散ったソフィが再登場をする意味が物語にあるかというと疑問ですが、『Zガンダム』の最終回の様なガンダムシリーズによくある死者が魂だけで登場するようなオカルトパワーに、新しく論理的・SF的な理由付けをしようとしているのかなと考えると面白いと思います。
ソフィの死亡は確定していた!?ガンダムの自称妹キャラは死ぬ。
登場期間は僅かでしたが、数々の名言と同情できる境遇からファンが多かっただけに早々に亡くなってしまったのは惜しいですね。
しかし、ガンダムシリーズには“自称妹キャラは死ぬ”という暗黙のルールがあり、最初から死ぬことは確定していたとも言えます。
『機動戦士ガンダム 水星の魔女』は華より男子のような学園物語に加えて、ヒロイックなモビルスーツデザインが印象的で、新規が入りやすいようになっていますが、「仮面枠」や「命を削るガンダム」など、往年のガンダムシリーズにあるルールを大切にしているようなところも観ていて面白いです。
まとめ。ソフィの残した伏線と希望。
パシフィック・リムみたいに2人乗りすることでデータストームに耐えるガンダム出てこないかな。
— アリスケ (@walking_planets) December 30, 2022
ソフィはお気に入りのキャラクターだっただけに、早々に死んでしまったのは残念です。しかし、最終決戦で他のキャラクターと一緒に雑に死んでいくよりは、『水星の魔女』1期の最大の謎とも言えるエアリアルの真実を明かすという“神回”に散っていけて良かったとも思えます。
以上まとめると
- ソフィ・プロネは「機動戦士ガンダム 水星の魔女」に登場するガンダムのパイロット。
- カールのかかったボブヘアと橙髪、生意気な性格が特徴的な少女。
- 地球出身者であり、差別を受けて育った境遇から、ガンダムは戦争の道具、暴力マシンと考えるような攻撃的で歪んだ考えを持っている。
- アーシアン武装勢力フォルドの夜明けが所有するガンダム・ルブリスの派生機体『ガンダム・ルブリス・ウル』に搭乗する。
- 『ガンダム・ルブリス・ウル』現代の戦車を思わせるような角ばった装甲板に覆われた無骨な外観をしており、ソフィの思想を体現したような兵器としての印象が強い。
- 『ガンダム・ルブリス・ウル』はパーメットスコア3以上で使用可能となるガンダム型のビットも操ることができる。
- 機動戦士ガンダムの2期2話で、スレッタの駆るエアリアルと対決し敗北、死亡した。
- 短い登場期間だったものの数々の名言や派手な戦闘シーン、エアリアルの謎が明かされる重要な回に恵まれ、ファンも多い。
ソフィの死はさらにスレッタ属する地球寮とフォルドの夜明けとの溝を深めると思いきや、ソフィと親交のあったノレア・デュノクは意外にもスレッタに同調しています。
地球寮のニカの苦悩も丁寧に描かれており、ソフィの死をきっかけに地球寮とフォルドの夜明けが手を取り合っていくような展開に期待したいですね。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。