2021年4月2日より、ついに『SSSS.DYNAZENON』の放送が開始されました。
『SSSS.DYNAZENON』は、TSUBURAYACONVETION発表の『SSSS.GRIDMAN』と同じ『GRIDMAN UNIVERSE』のプロジェクトのひとつです。
しかし、『SSSS.GRIDMAN』の続編というわけではないので、『SSSS.GRIDMAN』未視聴でも十分楽しめる作品になっています。
登場キャラクターは『SSSS.GRIDMAN』や、原作である『電光超人グリッドマン』から一新されており、世界観は共有しつつも、ストーリーは完全新作のものだと思われます。
グリッドマンが登場するかもまだわかりませんが、今回は簡単なあらすじと、今後の考察、みどころ解説、レビューをしていきたいと思います。
あらすじ。第1話『怪獣使いって、なに?』
物語の主人公は高校生の麻中蓬。ある日自らを「怪獣使い」と名乗る男ガウマと出会う。
突如現れ街を破壊する怪獣に対抗するため、巨大ロボット『ダイナゼノン』に乗り込み、たまたまその場に居合わせた南侑芽・山中暦・飛鳥川ちせと共に怪獣と戦うことになっていく。
第1話でいきなり怪獣と戦い、勝利します。一見、普通のロボットアニメのようにも感じます。
しかし、それはガウマの操縦によるものであり、主人公はただ、乗っているだけでした。
これから主人公たちは、自分が『ダイナゼノン』に乗る意味を探っていくことになります。
登場人物達の心の闇。傷ついた魂は星のように輝くのか?
ダイナゼノンに乗ることになったキャラクター達は、ガウマ以外全員、心に闇を抱えています。
ガウマの生い立ちもやがて明かされていくと思うので、もしかするとガウマにも何かあるのかもしれません。
高校卒業後に家を出るためか、主人公の蓬は家族や友人との関係よりも、バイトを優先しています。
親が離婚し、母と祖母と蓬の3人暮らしであり、母は気丈に振舞っていますが、所々で疲れがみえます。
それでも蓬のことを気遣っていますが、蓬はその事を申し訳なく思っているようです。
ヒロインの南夢芽は、いつも物憂げで、人を呼び出してはバックレるという行動を繰り返しているようです。
そんな行動のせいか、あることないこと悪評が学校に流れています。
悪評を聞いてもなお、呼び出しに応じてくれた蓬も例外なくバックレられます。
本人も自分を「嘘をつく体質」と自覚しているようで、その根本的な原因は姉の死によるものかもしれません。
幼い頃、姉が事故死しているようなので、もしかすると自分の不運な境遇を少しでも他人にわかってほしいという気持ちからの行動かと思われます。
ひょんなことから主人公と共にダイナゼノンを動かすことになった山中暦は無職です。(就職活動、というよりお金を稼ぐことには意欲はある様子。)
これは第2話の内容ですが、ダイナゼノンの操縦の上達ぶりはかなりはやく、もともと優秀な人間だったが、なんらかの事件が原因で無職になってしまったとも考えられます。
そして登場人物の中で忘れてはいけないのが、飛鳥川ちせです。
彼女はダイナゼノンのパイロットではありません。
山中暦の従兄であり、今のところは山中暦の部屋に入り浸って悪態をついている様子しか描かれていません。
今のところ、飛鳥川ちせの心に特に闇があるようには見えません。
今後明かされるかはわかりませんが、彼女もまた他の登場人物と同様に心に闇を抱えていると思っています。
ここからは個人的な予想にすぎませんが、飛鳥川ちせは従兄の暦に対して恋心を抱いているのではないでしょうか。
しかし、暦にはまったくその気はないために煮え切らないでいる。これが彼女の闇なのではないかと考えています。
一部ではOPやPVでは、彼女の背景が不穏な様子であることから、「裏切るのではないか?」という予想がたてられています。
彼女の名前の由来と考えられる「飛鳥川の淵瀬」は、世の移り変わりの儚さをうたったものであることから、もしかすると主人公達を裏切って敵である「怪獣優生思想」側につくかもしれませんね。
タイトルにあるSSSSの意味は、scarred soul shine like starsであり、直訳すると「傷ついた魂は星のように輝く」になります。
今後、登場人物たちがいかに、自身が抱えている問題と向き合い、成長していくか楽しみです。
初戦でいきなりが合体と変形をみせる。ダイナゼノンの正体は?
初戦でいきなり変形と合体を披露した『ダイナゼノン』ですが、その正体は謎に包まれています。
原作にもそれっぽい見た目や名前をしたキャラクターは登場しますが、グリッドマンとは違い、あくまで新規のキャラクターなのかもしれません。
操縦には4人必要だと劇中で語られていますが、初戦はガウマ1人で操縦をこなしており、他3人は乗って戦いを見ているだけです。
4人全員の力が発揮されるとどんな姿になるのか、どんな技を出すのか今からワクワクがとまりません。
そして、初戦は夜戦に限ります。
『新世紀エヴァンゲリオン』の初号機の初戦や『SSSS.GRIDMAN』の初戦もそうですが、夜の街に巨大ロボットは合いますね。
本家グリッドマンでは、戦う場所が電子機器の中の世界なので、ほぼ毎回夜戦のようでした。
摩天楼の中にさらにでかいロボットがどうどうと立つのは、やっぱり映えますね。
実は、特撮作品で夜戦が多いのには、ピアノ線や着ぐるみの荒らさが目立たないようにだとか理由があります。
それをオマージュしてるのかどうかは、もはやどうでもいいくらいかっこいい戦闘シーンでした。
『SSSS.GRIDMAN』は特撮ファンにはたまらない演出と、回を追うごとに面白くなっていく展開が魅力ですね。
『SSSS.GRIDMAN』に勝るとも劣らない魅力を第1話からみせてくれた『SSSS.DYNAZENON』を毎週楽しみに待ちたいと思います。
これからもレビューや考察、解説の記事をあげていこうと思っていますので、どうぞ今後ともよろしくお願いします。