こんにちは!アリスケです。
今回は『チェンソーマン』世界での“宇宙”について考察していきます。
『チェンソーマン』の世界での宇宙飛行士や宇宙の魔人など、宇宙に関するものが登場しますが、どこか違和感を感じた読者も少なくないようです。
宇宙の魔人の強さや、宇宙飛行士を使った闇の悪魔の恐怖演出はどうしてあんなに心惹かれるのか?チェンソーマン世界の宇宙に対する感情は恐怖のほうが勝っているのか?
まずは宇宙の悪魔“コスモ”について考察していきましょう。
目次
宇宙の魔人(コスモ)とは?ハロウィンと宇宙になんの関係が?
広大な未知に恐怖を覚えたのは初めてかも
崖っぷちをのぞき込むようなタマヒュン感というかチェンソーマンのハロウィンとか、
ラヴクラフトの宇宙的恐怖とかって、
この感覚だったりするんだろうか https://t.co/EOCklNYVzw pic.twitter.com/S0jChiXQ2v— FHF (@FHF_Ebauche) October 13, 2022
宇宙の魔人(コスモ)とは『チェンソーマン』”刺客編”に登場した中国からの刺客デビルハンター”クァンシ”の連れてきた魔人です。
同性愛者のクァンシは数人の魔人の仲間を連れ歩いており、その中の一人です。
ハートマークがある目玉と脳みそが半分飛び出している奇抜な見た目に、基本的に「ハロウィン!」としか話さず、行動からも知性は感じられません。
クァンシがサンタクロースと戦っている時も、一人で東京観光を楽しむマイペースっぷりをみせています。
宇宙の魔人(コスモ)の能力は?深淵を覗く恐ろしさ。
洗脳能力があるらしくクァンシに日本に連れてこられた当初は一般人を数人「ハロウィン」としかしゃべれなくしていました。
しかし、クァンシに本気を見せるように言われたときは、一度に何千何百人いるかわからない人形の悪魔を全員洗脳する強さを見せました。
能力の内容は相手の頭の中に全宇宙の知識を問答無用で理解させることで思考を停止させ、思考を塗りつぶすことで一生死ぬまで「ハロウィン」のことしか考えられなくしてしまいます。
全知全能を味合わせることによって個の生物としての思考を停止させるというのが『呪術廻戦』に登場する五条悟の領域展開”無領空処”に似ています。
しかし、領域から解放されると能力が解除される無領空処と違い、能力を1度くらうと一生再起不能になってしまう点はコスモのハロウィンの方が恐ろしいと言えます。
なぜコスモはこんなに強いのか?『チェンソーマン』の世界の宇宙への恐怖。
読者の間では『チェンソーマン』世界では宇宙開発が現実と比べ未発達なのではないかという説があります。
現実と比べ悪魔という災害が1つ多いため、それだけ技術の発展は遅れてしまうでしょう。
さらに、チェンソーマンによって戦争の概念が消されているということは、アメリカとソ連の間にあった冷戦時代もなくなっているかもしれません。
『チェンソーマン』の世界に冷戦時代がなければ、現実世界であったソ連の無人探査機打ち上げもアメリカのアポロ計画もなく、宇宙開発競走はなかったことになります。
『チェンソーマン』の世界では人工衛星の数も少ないのか、携帯電話は使用されておらず、未だに黒電話を使っていました。
『チェンソーマン』1部は1997年が舞台なので、連載年よりも少し昔を描いていますが、それを考慮しても技術レベルが低いところが随所にあります。
後述の闇の悪魔の能力表現の描写に宇宙飛行士が登場するので、まったく宇宙開発がされていないというわけではなさそうですが、現実と比べると遅れているのには間違いなさそうです。
闇の悪魔とは?闇に挑む宇宙飛行士が逆に不気味。
チェンソーマンの作者って凄いよね恐怖の表現で自分の下半身に向かって手を合わせる宇宙飛行士てこのシーン初めて見た時めっちゃ怖かったもん pic.twitter.com/J32Fbwp5Nd
— よし@すぷら3始めました! (@smabra_Terry) October 14, 2022
闇の悪魔とは『チェンソーマン』に登場する超越者と呼ばれる最強格の悪魔の1人です。
攻撃の面では、並の悪魔なら敵意を向けられただけで死ぬというとんでもない強さを誇り、1部ラスボスもあと一歩のところまで追い詰めています。
防御の面では全ての攻撃に対する耐性を持ち、たとえ攻撃を食らっても暗闇の中に入れば傷は瞬時に回復します。
これまで1度も死んだことはなく、ずっと地獄にいるので現世では会うことはありませんが、少ない登場シーンで読者に圧倒的な存在感を見せつけました。
登場シーンでは、上半身と下半身が真っ二つになった11人の宇宙飛行士が拝む形で列を成して現れます。
宇宙飛行士と言えば、宇宙という無限に広がる闇に挑む勇者ですが、そんな彼らですら拝むしかない姿に、読者も不安と恐怖を感じてしまいます。
宇宙飛行士と言えば「小さな1歩」という言葉が有名ですが、胴体が両断された彼らには1歩すら闇に対して挑むことも許されず、また11とは1997年までに亡くなった宇宙飛行士の数と一致します。
『チェンソーマン』の世界では、11人もの宇宙飛行士を亡くしてなんの進展もなければ、確かに宇宙や闇という未知に対する恐怖が強まっているのも頷けます。
現実世界では人工衛星は生活に欠かせないものですし、宇宙も一般人が旅行でいけるようになるほど身近なものになりつつあるので、怖さよりも憧れなどのプラスのイメージが強いと思います。
『チェンソーマン』第2部では1部の公安編より日常風景が描かれる機会が多いので、『チェンソーマン』世界の宇宙に関しても何かしら情報が解禁されて欲しいですね。
最後までご覧頂きありがとうございました。