『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』公開(2020/1/23)まであとわずかとなってきました。
映画冒頭部分の公開や、特報1〜3までの公開、さらに今までの新劇場版の公開もされ長年のファンだけでなく新規の人達にも公開を楽しみにされています。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』本編がどんな内容になるのか様々な考察がされており、真相が気になるところです。
しかし、いくつか予想は出来ても、本編に関しては正直どんな内容になるのか公開されるまでわかりません。
どんなサプライズがあるか、楽しみではありますが、まずはすでに公開されている『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』に登場する設定を解説したいと思います。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の冒頭10分の映像で出てきた「バチカン条約」と「NERV・ユーロ支部」について、今回は解説、考察していこうと思います。
ヱヴァを持っていいのは3機まで!『バチカン条約』宣言の裏に隠された各国の不安。
『バチカン条約』とはエヴァンゲリオンの世界にある国際条約のことです。
ヱヴァの国ごとの保有数の制限やヱヴァ関連技術の保護、軍事転用禁止などが定められています。
中でも重要となってくるのは、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』や『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の冒頭10分間でも語られた第13条第1項。
「各国のヱヴァ保有数は3機まで」です。
これによって、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』で3号機が日本に持ち込まれた時は、2号機が封印されることになりました。
その際、日本で稼働できたヱヴァは初号機、零号機(修復中)、3号機でした。
リツコ曰く「この条約は締結各国の利害が絡んでいるため、条約改正はほぼ不可能」とのこと。
実際使徒が襲撃を行うのは、日本だけです。他の国からしたら使徒を倒しきったあと、ヱヴァみたいな強力な兵器を日本がたくさん持っていたら不安ですよね。
使徒を倒すにはヱヴァが必須。でも、ヱヴァを日本がたくさん持つのは不安。
では使徒を倒すのに必要な台数(3機)までなら持つことを許す。
こういう理屈があるわけです。
日本が使徒に落とされた時点で世界も終わりなわけであって、「何を悠長なことを」と思うかもしれませんが、完璧な信頼や協力が出来ないことも人間のしょうがないところです。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』ではEVAを軍事転用した条約違反とされる44シリーズが登場しました。
これは、ヱヴァ技術の私的改造、一国の保有台数もオーバー、軍事転用もしちゃってる、ということで、スリーアウトなわけですが、もう『国』と呼べるものが残ってない世界なので、条約もなにもなくなっています。
ヱヴァに対抗する兵器開発をしていた?『NERV・ユーロ支部』
『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』冒頭10分間では、ヨーロッパを統括する特務機関NERVの欧州支部パリにある『NERV・ユーロ支部』を、元の機能が使えるよう回復する作戦が行われていました。
第三新東京市のNERV本部よりは小規模なようですが、ヱヴァに対抗するための兵器『ジェットアローン』がありました。
ジェットアローンとは、TVアニメ版『新世紀エヴァンゲリオン』第七話「人の造りしもの」登場した、ヱヴァ以外で使徒に対抗するために作られた兵器です。
日本重化学工業共同体、通産省、防衛庁がNERVのヱヴァに対抗して作ったもので、パイロットが必要がなく動力源に核分裂型の原子炉を採用し150日間ものの連続行動が可能…。
とだけ聞くと凄そうですが、使徒が発生させる『ATフィールド』を突破することが出来ないため、「使徒と戦ったとしてもサンドバッグにされるのが落ち」というものでした。
結局NERV上方組織の策略によって使徒と戦うことすらできず、故障して終わりましたが、『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』にて、まさかの再登場を果たしまた。
ヴィレが『NERV・ユーロ支部』を回復させ、物資を補給する際に、ヱヴァ8号機がビルの中をCGスキャンした際、ヱヴァ2号機の予備パーツだけでなく『JA-02』という表示がありました。
予備パーツという扱いなのかは不明ですが、特徴的な上半身と切り離された両腕が保管されていました。
そのままジェットアローンとしてつかわれるけではなく、特報2で登場していた『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』で自爆して頭部と僅かな胸部以外残っていなかったEVA2号機。
その修復のために、JA-02の部品を移植した「ニコイチ型EVA2号機」として使われていました。
ネルフに対抗するため、旧作ではミサト達と敵対していた対エヴァ兵器が、今度は打倒ネルフのためにミサト達と協力することになるのはかなり熱い展開です。
特報2、特報3ではそんな「ニコイチ型EVA2号機」が登場し、本編での活躍に期待させられます。
まだ戦闘シーンなどは公開されていませんが、ネルフにリベンジを決めるジェットアローンの姿を早く観たいですね。