かわいい絵柄にちょっぴりグロテスクなところが魅力のメイドインアビス。
今回は『メイドインアビス』においてグロの原因でもありながら、物語を面白くする重要なアイテム“カートリッジ”について考察&解説していきます。
目次
カートリッジとは。上昇負荷を克服する夢のアイテム。
登場作品 | メイドインアビス |
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名称 | カートリッジ |
特徴 | 黒色のアタッシュケース型アイテム |
効果 | アビスの「上昇負荷」を克服可能 |
開発者 | 白笛・黎明卿ボンドルド |
中身 | 生きた子供(カートリッジの「呪い肩代り機」) |
材料 | 精神的に繋がりが強い人間 |
作成方法 | 人間を生きたまま分解し、必要な部分を箱詰め |
消費期限 | 数日 |
発明のきっかけ | ナナチとミーティの実験 |
その他の効果 | 箱詰めされた人間が装備者を真に思いやることで、装備者にアビスからの「祝福」が授かる |
カートリッジとは、アニメ・漫画『メイドインアビス』に登場するアイテムの一つです。色は黒く、取っ手がないアタッシュケースのような形をしています。
アビスに眠る遺物でもなければ、武器や防具の類でもなく、登場シーンもわずかですが作中屈指の存在感があります。
カートリッジを開発したのは白笛・黎明卿ボンドルドであり、カートリッジを装備することで、アビスで最も厄介な“上昇負荷”を克服することができます。
上昇負荷について詳しい考察はこちら
『メイドインアビス』上昇負荷とは。正体は呪いではなく祝福?カートリッジやなれ果て化による回避する方法。解説、考察、紹介。
カートリッジがあれば本来上がることができないアビスのルールを破ることができ、上をとることができれば、探索や戦闘においても有利に立ち回ることができる夢のアイテムです。
欠点としては消費期限と耐久限界がある点です。そのため、作成してから数日ほどしか使用できないのと、長時間アビスの上昇負荷に耐える際は複数個装備しなければなりません。
「プルシュカがこぼれちゃう」
「おやおや、レシーマが終わってしまいました」
カートリッジの中身は?正体は“呪い肩代り機”。
カートリッジの正体はボンドルドが生み出した世紀の大発明であり他の人間には決してまねできないものです。
真似できないのは技術的にという意味ではなく倫理的に真似できないという意味であり、カートリッジの中身は“生きた子供”であり、カートリッジはアビスの呪いを防ぐものでも打ち消すものでもなく、ただ自分が受けるはずの呪いを、箱の中身の子供に肩代りさせるものです。
子供たちは、数日間生きれるだけの最低限の臓器のみ残されているため箱詰めされてなお、生きているし意識もあります。 呪いの負荷が限界に達すると、背負子から排出されその役目を終えます。
カートリッジはボンドルドの切り札であるとともに、劇中では思わぬ形でリコ達の助けとなりました。
カートリッジの材料は?必要なのは生きた人間。
カートリッジは、上昇負荷を肩代わりさせる人間を携帯できるように箱に詰め込んだものです。
これは“精神”や“命の形”が重要なようで、まず生き物でも成れ果てやアビスの原生生物ではだめで、さらに人間でも、装備者の呪いを自ら肩代わりしていいと思えるほどの強い精神的繋がりが必要です。
“知り合いレベル”ではだめで、たとえ家族でも血がつながっているだけではだめで、お互いを愛し合っている必要があります。
そのため、作中でボンドルドは身寄りのない孤児達に目をつけました。
孤児はいなくなっても問題になりにくく、大量に移動がしやすいです。
さらに家族がおらず、生きるのに必死で他人を思いやる余裕がなかった者たちに、衣食住を十分に用意し、さらに他の境遇が似ている子供たちと共同生活させることで、血がつながっていなくとも家族といえるような集団を形成していました。
カートリッジの作成方法。分解と箱詰め。
カートリッジは人間を生きたまま分解し、アビスに人間として認識されるに必要な脳と精髄を半分ほどのこして箱に詰めることで作成できます。
数日間の消費期限に耐えられるだけはらわたと薬液で満たされ、およそ人間としての活動はできませんが、この状態に加工されたものはまだ生きており、ぬくもりや鼓動を感じることができる他、特殊な能力を持った者には“声”も聞こえるようです。
この“箱詰め作業”をナナチは手伝っていた経験があり、リコの腕を縫合したり切開したりと、やたら上手かったのはこの経験が活きていたようです。
また、この箱詰め方法はボンドルドが白笛の作成方法を模索していた時に思いついたようです…。
カートリッジ発明の秘密。ボンドルドが思いついたのはいつ?
ボンドルドがカートリッジを思いついたのはナナチとミーティの実験でした。
精神的な繋がりの強い二人をカプセルに入れ、二人同時に上昇負荷を体験させ、片方だけに上昇負荷を押し付ける実験は成功します。
片方は祝福を一身に受けたことでよりアビスにより適応した姿となり、片方は一身にアビスの呪いを受けたことで成れ果てになってしまいます。
カートリッジはかつてナナチとミーティの実験によって生まれたアイテムといえるでしょう。
カートリッジの真の効果。祝福と命を響く石(ユアワース)をもたらす。
カートリッジにはただ呪いを肩代りするだけでなく、他にも効果がありました。それは箱詰めされた人間が装備者を真に思いやることで発現します。
カートリッジの装備者がアビスから祝福を受け、ナナチの様にアビスにより適した身体を授かることができるのです。
これはまさにナナチとミーティの実験の再現であり、簡易的に上昇負荷の押し付けあいができます。
これには親子レベルの絆が必要な上、材料にカートリッジにされても相手を思いやれる精神的な強さが必要です。
ボンドルドは「使用者に全てを捧げる確固たる意思がなければ、命の紋が適合しない」と言っていましたがそんな人間そうそう見つけられないでしょう。
まとめ。カートリッジの再登場はある?
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カートリッジは映画だと一本、漫画でも数話しか登場していませんが視聴者には大きな影響を与えてくれました。
世の創作物にはもっとグロいものやえげつないものもありますが、どれもゴア表現を楽しむものにすぎませんでした。
しかし、カートリッジはゴア表現もありつつ主人公達の試練になり、前に進む為の動機とアイテムになったすばらしいものだと思います。
6層以下の探掘家達は上昇負荷やアビスの呪いを克服するアイテムをそれぞれ持っていそうなのでカートリッジの再登場はもうなさそうです。
以上まとめると
- カートリッジとは黒く、取っ手がないアタッシュケースのような形をしているアイテム。
- 上昇負荷を克服し、探索や戦闘においても有利に立ち回ることができる夢のアイテム。
- ボンドルドが生み出した世紀の大発明。
- 正体は、自分が受けるはずの呪いを箱の中身の子供に肩代りさせるもの。
- 負荷が限界に達すると、背負子から排出されその役目を終える。
- 上昇負荷を肩代わりさせる人間を携帯できるように箱に詰め込んだものだが、生き物でも成れ果てやアビスの原生生物ではだめで人間でなければならない。
- カートリッジと装備者には精神的なつよい繋がりが必要。
上昇負荷を肩代わりさせる人間を携帯できるように箱に詰め込んだものだが、生き物でも成れ果てやアビスの原生生物ではだめで人間でなければならない。
↑と書きましたが実際どうなんでしょうか。人間の呪いの肩代りが人間にしかできないのか、そもそも呪いを引き受けるのが人間のような精神構造が複雑な生き物でしかできないのか。
もし仮にアビスが底抜けレベルに広大だとして、時間の流れも外よりゆっくりなら、人間並みの精神構造の複雑さをもったアビスの原生生物もいそうす。もとからアビスの環境に適応した原生生物がさらに祝福を受けたらどうなるのか気になりますね。
もしやそれが獣相の正体かとも考えましたが、最新話を見る限りそうではない様子…うーん気になる。
こんな色んな妄想をさせてくれるカートリッジはやはり名アイテムですね。
以上最後までご覧いただきありがとうございました。