『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の特報やキービジュアルが続々と公開されており、公開日2021年1月23日への期待が高まっています。
公開された情報の中には、新しいエヴァンゲリオンから、これまでの新劇場版に登場したエヴァンゲリオンも確認することができます。
そこで今回は『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の前作にあたる『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』に登場したエヴァンゲリオンシリーズをおさらいするため、解説&考察をしていこうと思います。
目次
神になりかけたエヴァ。『エヴァンゲリオン第13号機』
登場者は碇シンジと渚カヲル。
ミサト達旧ネルフメンバーが、ヴィレから離れ、碇ゲンドウ率いる新ネルフがつくった『エヴァンゲリオン第13号機』。
外見はエヴァ初号機に似ており、Q公開当初は初号機を改造したものかと勘違いしてしまう人も多かったようです。
他の外見的特徴は目が4つあること、覚醒時に腕が4つになることです。
というのも全ては、操縦システムを2人で分担する『ダブルエントリー方式』という他のEVAとは異なる操縦方式を採用した機体だからだと考えられます。
この特殊な仕様の理由は、メインシャフトをふさいでいるリリスの結界を突破するため魂の器が2つ必要と劇中では語られていました。(しかし、本当の理由はシンジのDSSチョーカーが作動しても儀式が中断されないようにだと考えられる。)
そのため戦闘や基本的操縦は1人だけでも行えます。
他のエヴァシリーズと違い「第~号機」と呼称するため「第~使徒」と呼称する使徒により近い存在という考察もあります。
特徴的な武装としてATフィールドビットが登場しました。これはガンダムシリーズにおけるファンネルやビットと同じような武装です。
劇中で第13号機本体にはATフィールドがないことが示唆されており、それを補うための武装だと考えられます。
さらに『エヴァンゲリオン第13号機』についての考察はこちらにてもう少し深く考察しています。
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』では、第13号機の役目(ゲンドウの考える融合儀式の起爆剤)はヴィレとカオルくんの手によって食い止められました。
しかし、それはあくまで先延ばしにしたに過ぎず、『エヴァンゲリオン第13号機』の登場は『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』に確定されています。
戦闘シーンはないかもしれませんが、ヱヴァQで見せた真っ白の擬似シン化を超えるものを『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』では見せてくれるかも知れません。
改造されたエヴァ。『エヴァンゲリオン改2号機』
搭乗者は式波・アスカ・ラングレー。 正式名称は
『汎用ヒト型決戦兵器 人造人間エヴァンゲリオン 正規実用型 改2号機』
冒頭と終盤の戦闘によって2パターンの姿が登場した。(β、γ)
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』にて第10の使徒との戦いで損傷した機体をヴィレが修復、改修、改造したもので、右側頭部と切断された左腕は、エヴァらしからぬ機械的なパーツ補われており、サイボーグ感あふれる造形になっています。
また、左腕は状況に応じて、様々なアタッチメントに換装することが可能であり、劇中何度か取り外しを行うシーンがありました。
さらに、改2号機には奥の手としてコード777(コードトリプルセブン)があります。
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』で弐号機がみせたモードチェンジした姿「ザ・ビースト」と似ており、モードチェンジによって制御リミッターと拘束具を排除し、攻撃に特化した姿です。
破のときの「ザ・ビースト」比べて、露出する制御棒の数が減り、胴体部分の装甲もすべて排除しています。
「ザ・ビースト」よりさらに人間型離れした姿に変身しており、牙の巨大化、四足歩行、猫のような四肢、さらに尻尾が生えたりと、「ザ・ビースト」よりもさらに獣らしい姿になりました。
改2号機は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』のラストで戦闘によりボロボロになってしまいましたが、それがまた改修、改造された新2号機αが『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』に登場されることが決定しています。
新2号機αとなっているからには、βの姿があることが予想されます。その姿はコード777のような獣の姿になるか、予告で登場した8+2号機のような姿になるのか楽しみです。
Qから登場。シンでも大活躍『エヴァンゲリオン8号機』
登場者は真希波・マリ・イラストリアス。正式名称は「汎用ヒト型決戦兵器 人造人間エヴァンゲリオン 正規実用型(ヴィレカスタム) 8号機。
実はネルフが建造していたものをヴィレが強奪したものであり、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』に流れたQ予告と姿が違うのはそういった経緯があるからかもしれない。
α仕様とβ仕様があり、腕周りや体格で見分けることができます。
Qの冒頭でのUS作戦の時の姿。建造当時の姿に近いものだとされています。
特徴的な目が8つある顔は変わらず、体格は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』や『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』に登場した既存のエヴァンゲリオンに似ています。
装甲が強化され、全体的に体格が良くなっています。手首周りから充電できるようになっており、篭手をつけたような見た目になっています。
Qのラストの戦闘で2号機同様にボロボロになってしまいましたが、『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』にも登場することが確定しています。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』(冒頭10分40秒00コマ)0706版に登場した姿。
Qのラストの戦闘で両腕を失った後に機械の義腕で補った姿であり、昔のロボットのような腕にマシンガンをつけただけの姿です。
しかし、これはあくまで仮の姿に過ぎず、特報3には五体満足の状態で登場しました。2号機同様に活躍が楽しみです。
敵になったネルフのエヴァ。『エヴァ Mark9』
搭乗者はアヤナミレイ(仮称)
正式名称は「EVANGELION Mark.09」ですが、ヴィレからは「アダムスの器」とも呼ばれており、既存のエヴァとは一線を画する強さをもっています。
初登場時は、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』に登場した、零号機に酷似したオレンジ、イエロー、白を基調とした機体です。
目はヌルヌル可動する1つ目のカメラアイですが、8号機によって頭ごと吹っ飛ばされてもものともしなかったことから、あまり意味を持ってはいない様です。
Mark6と同様に胴体の装甲が正規実用型のエヴァより1つ多く、やはりMarkシリーズは同じ系統のエヴァンゲリオンだと考えられます。
頭上に光輪が出現し、カラーリングがブラックを基調としたものに変化、1本の角と12個の眼をもった頭部が失った1つ目のカメラアイ顔のかわりに生えてきています。そもそも生えてきた頭部の方が本物の顔です。
全身がコアでできており、壊れた体は即再生可能。単独で飛行することが出来、破壊力抜群のビームも発射できるとして、いままで初号機が覚醒してやっと引き出せたエヴァンゲリオン本来の力を常時扱うことができます。
さらにAAAヴンダー本来の持ち主ということもあり、ポテンシャルはエヴァンゲリオンの中でもトップクラスに高いです。
改2号機の自爆によってQでは脱落しましたが、『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』では同じMarkシリーズであるMark10の登場が決まっており、また化け物のようなエヴァンゲリオンとの戦いが2号機と8号機にはまっているかもしれまさん。
おまけ。初号機とMark4はシンエヴァにも登場するのか?
Qに登場したエヴァは、上記のもの以外にも初号機とMark4がいます。
しかし、初号機はAAAヴンダーの主機(エンジン)としてエネルギー源として使われているので、姿を確認することはできません。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の特報にも登場しておらず、初号機の再来を望むファンの声は少なくありません。
Mark4はエヴァ4号機とは違い、人型ではありません。
使徒のような動きに見た目も既存のエヴァンゲリオンとはかけ離れており、いかにも敵といった感じです。
無人機であり、ネルフが初号機を元に作った量産機のような立ち位置であり、『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』にも『44A』など、4を冠したエヴァの量産機が登場します。
知能も低く単純な動きしかできず、今のところ役目といえば、はっきりいって既存のエヴァンゲリオン達の引き立て役のやられ役といった感じです。
しかし、もしかしたら『旧劇場版エヴァンゲリオン』の量産機のような残酷に既存のエヴァンゲリオン達をむさぼるようなシーンが用意されているかもしれません。
以上で『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』で登場したエヴァンゲリオンの解説になります。
そのほとんどが『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』に登場する機体であり、公開前に『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』だけでも観ておきたいところです。