今回は『チェンソーマン』第2部に登場した落下の悪魔について解説&考察していきます。
122話にて、ついに死の悪魔登場かと思いきや、死を引き寄せる悪魔の正体は“落下の悪魔”でした。
一部のファンからは闇よりも強いんじゃないかとうわさされていた落下の悪魔、能力や元ネタ、これからの展開について解説&考察していきます。
目次
落下の悪魔とは。恐怖!!地獄の料理人。
登場作品 『チェンソーマン』2部
名前 | 落下の悪魔 |
---|---|
能力 | 人間を物理的、精神的に落とす。 |
所属 | 地獄 |
初登場 | 122話 |
落下の悪魔とは『チェンソーマン』2部に登場する根源的恐怖の名を持つ悪魔です。
死人の体からいろんな部位をつなぎ合わせてできたような、いびつな体系をしており、顔や口調、体つきから一応女性かと思われますが、そもそも悪魔なので性別はないかもしれません。
同じく根源的恐怖の名を持つ、悪魔の闇の悪魔とは対照的に饒舌、口調がすべて謙譲語です。
そのため、根源的恐怖の名を持つ悪魔や地獄の悪魔達の中では格下なのかと思いきや、「おのこしはゆるしまへんで」精神の持ち主で、自らの料理を残したものは殺すと言っています。
肝心の料理は恐怖に歪んだ人間のこと…。悪魔にとっては絶品なのかな?
自らを地獄からきた料理人だとなのっており、コック帽に前掛けをつけたフランス料理人のような恰好をしています。
しかし、そもそもその体はあくまで仮のもののようで本体の姿かどうかは不明です。
超越者≠根源的恐怖の名を持つ悪魔
超越者=死を一度も経験していない悪魔
詳しくはこちらの根源的恐怖の名を持つ悪魔についての考察を読んでいただきたいですが、とある研究ではそもそも人間が生まれつき備える恐怖は『落下』と『音』しかないというデータがあります。
落下と音以外の恐怖は全て後天的に、学習することで覚える恐怖だとされているそうなので、もしかしたら闇の悪魔よりも強いなんてこともありえそうです。
落下の悪魔の能力。物理も精神も“落とす”
落下の悪魔の能力は
- 人間のトラウマや嫌な出来事を思い起こさせ気分を落ち込ませる。
- 精神が落ち込んだ人間だけの天地がひっくり返ったように空へ“落下”していく。
上記の能力は口ぶりから数ある能力(料理法)の一つでしかないようで、まだまだ底はしれません。
また、出現時の人間のマインドコントロール投身自殺は出現時の儀式のようなもので能力かどうか不明なのと、空に現れた地獄の扉は地獄の悪魔などの他の悪魔の能力の可能性もあります。
落下の悪魔の元ネタは?カマキリのような腕とコック姿の意味。
恐ろしい能力や不穏すぎるセリフが目を引く一方、その強さとデザインに惚れてしまったファンも多いようです。
そんな落下の悪魔には元ネタはあるのでしょうか?藤本タツキ先生はホラー系をはじめ、いろんな映画や小説が好きなことで有名です。
『チェンソーマン』のアニメオープニングにも、ふんだんに映画のパロディが盛り込まれていたり、作品内にも有名な漫画や小説、映画のキャラクターのオマージュや画角、構図へのリスペクトが随所に見られます。
もしかすると、落下の悪魔にも元ネタがあるのかもしれません。
落下の悪魔の元ネタ候補①『カマキリ』落下を“恐れない”虫
落下の悪魔にカマキリの手が生えてるのはカマキリが落下への恐怖を持っていない生物の代表だからだったり?
(ただの針金虫による川への身投げ)
— アリスケ (@walking_planets) March 15, 2023
落下の悪魔は妖艶な見た目とコック姿が目立ちますが、体から生えたカマキリの腕のような手も気になります。
他の人間の腕っぽいものも肘関節がふたつあってなんだか昆虫っぽいです。
カマキリと落下といえば「カマキリの水への投身自殺」が頭に浮かびますよね。夏に小川へ行くとカマキリが人目につくのもお構いなしに歩いていて、水のある所へひょいっと飛び込んで自ら死んでいきます。
これはカマキリがハリガネムシに寄生されているために起こる恐ろしい入水自殺です。
落下の悪魔が現れたときもの何かにとりつかれたように不自然にアパートから飛び降りていく人間はまるでハリガネムシに寄生されたカマキリのようでした。
ある意味カマキリは落下を恐れない、落下の恐怖を克服している虫といったらなんとも皮肉ですが、『チェンソーマン』のアニメOPにも寄生虫に操られる暗喩を使っていたこともあったので、十分あり得る元ネタだと思います。(元ネタというかデザイン元?)
落下の悪魔の候補②『ザ・メニュー』「パンッ」と手を叩く恐怖のシェフ。
もう一つの元ネタ候補は映画『ザ・メニュー』です。『ザ・メニュー』とは、とある孤島にある超人気レストランに集まったセレブ達が、恐怖に突き落とされるサスペンス・コメディ・ホラー映画です。
恐ろしいレストランのシェフが手を「パンッ」と叩く姿が印象的ですが、落下の悪魔も能力発動時に手を「パンッ」と叩きます。
『チェンソーマン』作者の藤本タツキ先生本人が、Twitterにて「ハマった映画」といっているので、まず間違いない元ネタ(デザイン元)と言っていいでしょう。
また、ほかにもヨルの元の姿であるよだかや、猫のクラムボンなど宮沢賢治オマージュが『チェンソーマン』2部では盛り込まれているため、『注文の多い料理店』もオマージュされているかもしれません。
まとめ。落下の悪魔がかっこよすぎて、次に出てくる悪魔に期待高まる。
さて落下の悪魔の能力や元ネタについて解説、考察しました。落下の悪魔は恐ろしくかつ、どんなコマも油断ができない悪魔ですね。
123話はアサのトラウマに根源的恐怖の名を持つ悪魔である落下の悪魔の登場など見どころ満載で次回がめちゃくちゃ気になります。
以上まとめると
- 落下の悪魔は根源的恐怖の名を持つ悪魔。
- 同じ根源的恐怖の名を持つ悪魔の闇の悪魔とは対照的に饒舌。
- 外見は女性らしい体系や顔、カマキリのような腕と昆虫のような節のある腕、コック姿が印象的。
- 落下の悪魔の元ネタ候補1「カマキリ」
- 落下の悪魔の元ネタ候補2「ザ・メニュー」
個人的にも落下の悪魔のデザインも能力も元ネタもかなり好みです。
これは今後の活躍が気になりますね。物理的にも精神的にも落とすなんて強すぎるし、まだほかにも能力があるなんて、どんな強強能力なのか楽しみです。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。