今回は漫画・アニメ『チェンソーマン』に登場する【狐の悪魔】について考察・解説していこうと思います。
『チェンソーマン』のアニメにて超作画で描かれた狐の悪魔。漫画連載当時から人気でアニメEDでも優遇されていました。
死んでしまったキャラクターが多い1部の中でも生き残り、2部再登場が期待される数少ないキャラクターです。
しかし、ファンの一部では“弱い”“無能”“嫌い”という意見もあります。果たして狐の悪魔は愛されキャラなのか、それとも本当に嫌われているのか…。
目次
狐の悪魔とは。公安のお抱え悪魔。
名前 | 狐の悪魔(コン) |
---|---|
契約者 | 早川アキ 他モブ公安職員 |
能力 | 指で印を結んで「コン」と唱えると狐の体の一部分で攻撃できる |
契約代償 | 皮膚の一部、髪の毛など |
特徴 | 面食い |
狐の悪魔とは『チェンソーマン』1部にて序盤に登場した主人公達に味方する悪魔です。
味方といっても、契約代償を払ってもらう代わりに、公安に協力するというギブアンドテイクの関係で、完全な味方というわけではなく時折身勝手な行動をします。
狐の悪魔の本体は京都にあり、1部連載終了時点で未だに完全体を見せたことはなく、体の全体像は不明です。
狐の指文字にそのまま肉付けしたような骨格に、目玉が4つという不気味な顔をしており、悪魔というより妖狐のような妖怪といった感じの見た目です。
性格は悪魔の中ではかなり友好的で、日本の多くの公安デビルハンターは狐の悪魔と契約しています。
狐の悪魔の能力と代償。イケメンには優しい?
狐の悪魔の能力は、契約者が指で印を結んで「コン」と唱えると狐の体の一部が召喚され敵を攻撃します。
召喚できる狐の体の部分は契約者や代償によって違います。狐の悪魔は面食いらしく、イケメンは頭を呼び出したり契約代償を軽くしてもらえるようです。
“侍らせている”というほどではありませんが、男とばかり関係をもつ妖艶な雰囲気は妖怪“玉藻前”がイメージの根底にあるのかもしれません。
EDで優遇。「コン」がブームに。
アニメでは超作画で描かれ、EDでは「コン」というセリフが強調されたマキシマムザホルモンの『刃渡り2億センチ』が動画投稿サイトやSNSで話題になりました。
特に早川アキがデンジをヒルの悪魔から助けたときにみせた顔の前に狐のハンドサインをかざすポーズは『チェンソーマン』という作品を代表するポーズとしてコスプレイヤーや二次創作画に多く使われています。
狐の悪魔は弱い?活躍はヒルの悪魔戦がピーク!?
狐の活躍は…正直ヒルの悪魔を倒したところがピークです。
- デンジが苦戦しているヒルの悪魔を一瞬にして飲み込んでしまう圧倒的な力。
- 初めて明かされた公安デビルハンターは悪魔と契約して戦うという設定。
- 見せた力はまだ全力じゃないという強者感。
狐の悪魔の初登場はそのすべてが魅力的にみえましたが、徐々にかませ犬ならぬかませ狐へと転落していきました。
無能と謗られてもしょうがない理由。「まずい」じゃねーよちゃんと働け!
狐の悪魔はヒルの悪魔を倒しただけでなく、上記でも書いたように『チェンソーマン』世界の「人間と悪魔の関係」「公安デビルハンターの戦い方」「悪魔の多様性」などの情報をワクワクするような形で読者にみせてくれました。
しかし、その後はいいとこなしで徐々に出番を減らしていきます。
- 永遠の悪魔戦では圏外で連絡がとれず召喚できない。
- サムライソード編ではサムライソードのような武器人間は食べれないといって戦線離脱。
- 武器人間は食べられないことを黙ってたくせに使い方が荒いといってアキとの契約を一方的に破棄。
- 人形の悪魔戦では、知能がない人形にほんの数回の攻撃で見切られて攻撃をかわされる。
永遠の悪魔戦のように活躍しようがない戦いは別として、対武器人間戦は特に狐の悪魔の弱いところが出ています。
ボム戦では「この味嫌い」といって武器人間が「まずい」という理由で勝手に戦線離脱していきました。
100歩譲って“食べられない”のはしょうがないとして、腕や足を噛みちぎったりはしてほしいですね。
人形の悪魔戦では人形の数が多すぎたので、体の一部分だけでは対処できないのはわかりますが、狐が簡単に攻撃を見切られているという描写の数話後に、蛸の悪魔がバシバシ人形を倒すシーンが描かれたせいで、余計に無能に見えてしまいます。
まとめ。狐の悪魔は初心者向けの悪魔。完全体の再登場に期待。
狐の悪魔さん2部に玉藻前みたいな人型で登場しないかな…
— アリスケ (@walking_planets) March 5, 2023
狐の悪魔は良くも悪くもない初心者向けの悪魔といった感じです。
弱いし身勝手なところもありますが、皮膚や髪の毛だけで力を貸してくれるのは、寿命や五感を要求するような鬼畜な悪魔達と比べれてかなり良心的な悪魔だと言えるでしょう。
以上まとめると
- チェンソーマン1部に登場した“味方サイド”の悪魔「狐の悪魔」
- 狐の悪魔の名前は「コン」
- 指で印を結んで「コン」と唱えると、狐の体の一部分で攻撃できる。
- 本体は京都にあり、1部連載終了時点で未だに完全体を見せていない。
- 人間に友好的で日本の公安デビルハンターのほとんどが狐の悪魔と契約している。
- イケメンは頭を呼び出したり、契約代償を軽くしてもらえる。
- 『チェンソーマン』アニメEDのマキシマムザホルモンの「刃渡り2億センチ」では狐の悪魔がめちゃくちゃかっこよく描かれている。
- 狐の悪魔は初登場時は強者感があったが、徐々にかませ犬ならぬかませ狐へと転落していく。
- 物語が進んでいくにつれて、狐の悪魔では対応できないような凶悪な悪魔や有能な悪魔が現れたせいで、契約代償と見合った性能なのに“弱い”“無能”という評価になってしまった。
なんだか狐の悪魔のネガキャンみたいな記事になってしまいまたが、契約代償と見合った性能は十分にあると思います。
そしてなんといってもまだ本体は姿を見せていません。
『チェンソーマン』では東京のデビルハンターはちゃんと描かれていましたが、実力派ぞろいと噂の京都公安デビルハンターの活躍は全然描かれていません。
京都といえば呪いや妖怪など、日本の怖いものの本場というイメージもあるので『ガンツ』のように実は東京メンバーより関西メンバーのほうが強いという展開で、その中には狐の悪魔をフルに使える人間なんかがいたら面白くなりそうですね。
狐の悪魔の再登場と再活躍に期待です。
以上、最後までご覧頂きありがとうございました。