今回はアニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』のグラスレー・ディフェンス・システムズについて考察・解説していきます。
『機動戦士ガンダム 水星の魔女』は魅力あふれるモビルスーツが多く登場します。毎週多種多様なモビルスーツの活躍が楽しみです。
物語の根幹であるGUND-ARM通称『ガンダム』、そしてガンダム技術を許さない『アンチガンダムモビルスーツ』の戦いが面白いですね。
学園物語なのに常に毎週死の匂いが微かにあり、ドキドキさせてくれます。
物語の根幹であるガンダムやアンチガンダム等のモビルスーツ達、それを量産する会社の中で今もっとも怪しいのがグラスレー・ディフェンス・システムズです。
目次
グラスレー・ディフェンス・システムズとは。
登場作品 | 機動戦士ガンダム 水星の魔女 |
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会社名 | グラスレー・ディフェンス・システムズ |
開発モビルスーツ | ベギルベウ ハイングラ ミカエリス ハインドリー ハインドリー・シュトルム ベギルペンデ |
CEO | サリウス・ゼネリ |
次期CEO | シャディク・ゼネリ |
グラスレー・ディフェンス・システムズとは、アニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に登場する会社で、ベネリットグループに所属する御三家企業の1つで、略称“グラスレー社”と呼ばれています。
サリウス・ゼネリが老いてなお現役でCEOを務め、サリウス養子シャディク・ゼネリもまた会社の経営に参加しています。
※ラスボス候補シャディクに関する詳しい考察解説はこちら
倫理観に少し問題がある身体拡張技術“ガンダム”を危険視しており、ガンダムを無効化するアンチガンダム機能、パーメット・電子対抗システム「アンチドート」を積んだモビルスーツを量産しており、生粋のガンダム嫌いの会社と言えます。
サリウスとデリングの溝。デリング総裁も元グラスレー社員!?
グラスレー社が所属するベネリットグループの総裁デリングも以前はこの会社で働いており、もともと幹部でした。元部下がグループの総裁に…良い気持ちはしませんね。
『水星の魔女』一期初期にはヴィム・ジェタークのような、デリングに対するあからさまな不穏な態度は見せていませんでしたが、デリングが融資を打ち切った企業に対しても庇うような態度など反骨心を徐々に見せ始めます。
ガンダムを一切認めなかったデリングが、エアリアルを理由にガンダム開発を許し始め、さらに義理の息子のシャディクまでガンダムに手を出そうとしていることに対して、さすがのサリウスも動揺していたようで、息子の実質的な裏切りに気が付くのが遅れてしまいました。
ガンダムを禁止するのは“争いを絶やさない為?”令和のアナハイム。
パーメットによる身体拡張技術やガンド技術は、兵器や医療に革新的な発展をもたらしましたが、研究の過程で命を堕とすものが後を絶たず、結果研究は禁止されてしまいました。
しかし、ガンド技術を禁止したのには倫理観の問題以外にも、オックス社の切り捨てを図る評議会のスペーシアン派閥による、アーシアンへの差別感情や、ガンド技術が実際に兵器運用されたときにグラスレー出遅れてしまうことなど、いろんな思惑が交差していたと考えられます。
実際、オックス・アース・コーポレーションを襲ったデリング率いるMS開発評議会直属の特殊部隊ドミニコス隊にはグラスレー社のMSが配備されていました。
グラスレー社のモビルスーツの特徴。連携と滲み出る反ガンダム思想。
開発MSの特徴は“連携”だと思います
通常機体はライフルやシールドなど一般的なモビルスーツの武装ですが、電子対抗装備を搭載している高級機体との連携をできるような最低限の電子装備を搭載しています。
グラスレー社製のモビルスーツの連携による戦術は拠点防衛や警備のみならず、サリウスやベネリットグループの反ガンダム思想を象徴するような「魔女」狩りにも効果を発揮します。
魔女狩りが描かれたプロローグの解説はこちら
まとめ。影の多いグラスレー社の行く末は?
地球の魔女までスレッタと仲良くなっちゃったら、いよいよラスボス候補がシャディクかスレッタママしかいなくなっちゃう。
— アリスケ (@walking_planets) April 19, 2023
株式会社ガンダムと組んだペイル社。CEOが死に、モビルスーツがテロ組織に使われてしまったジェターク社。御三家で今後主人公達の敵になりそうなのはやっぱりグラスレー社です。プロローグの時から続くアンチガンダムの因縁は一回ちゃんと清算しないかぎり続くでしょうね。
以上まとめると
- グラスレー・ディフェンス・システムズとはアニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」に登場する架空の企業。
- グラスレー社のCEOはサリウスが務め、養子のシャディク・ゼネリもパイロットを兼任しながら経営に参加している。
- 倫理観に問題がある身体拡張技術「ガンダム」を危険視している。…というのは建前で裏には反アーシアン思想やアンチガンダム思想がある。
グラスレー社は反アーシアン、反ガンド技術など作中で主人公達と対立する要素を全てを内包しているといえます。
グラスレー社の開発したモビルスーツの虎の子は搭載されたパーメット・電子対抗システム「アンチドート」で、GUNDフォーマット搭載機体の動作やGUNDビットを無力化するのが売りでした。
しかし、「アンチドート」が通用するのはパーメットスコア3まででスコア4以上に至った機体には出力負けしてしまう上、エアリアルのスコア6に状態にはアンチドートが効かなくなるどころか、アンチドートを使用した機体すらジャックされてしまい、完全に無力化されてしまっています。
グラスレー社はここからどんなモビルスーツを出してくるか注目です。
こういった電子戦闘はオカルトパワーをなしにすると従来のガンダムシリーズでは見られなかったのでもっとディープに描いていってくれると個人的には嬉しいです。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。