今回はアニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』のフォルドの夜明けについて考察・解説していきます。
『機動戦士ガンダム 水星の魔女』は魅力あふれるキャラクターが多く登場します。主人公サイドも魅力的ですが、一期の終盤より登場した敵サイド(?)「フォルドの夜明け」のメンバーも魅力があります。
物語の根幹であるスペーシアンとアーシアンの対立という構図において、重要な組織“フォルドの夜明け”。
その名前の意味や保有モビルスーツ、目的について解説、考察していきます。
目次
フォルドの夜明けとは。言葉の意味は「大地の夜明け」
登場作品 | 機動戦士ガンダム 水星の魔女 |
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組織名 | フォルドの夜明け |
保有モビルスーツ | ガンダム・ルブリス・ウル ガンダム・ルブリス・ソーン デスルター ガンヴォルヴァ(無人機) プロドロス |
リーダー | ナジ・ゲオル・ヒジャ |
メンバー | オルコット ベッシ・エンリケ グリスタン・ディンバリ フィリップ・クー マチェイ・ガオ ジャリル・リ・ナランカ ソフィ・プロネ ノレア・デュノク グエル・ジェターク |
避難民 | セド シーシア |
フォルドの夜明けとは、アニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に登場する架空の組織です。地球を拠点に活動しており、地球で暮らすアーシアンの差別をなくし、地位向上を目指し活動しています。
他にも難民の保護をしていたり、孤児の保護などをしていますが、目的のためならテロ好意も辞さない危険な組織です。
公式サイトでは『反スペーシアン組織』と紹介されていたり、メンバーの発言を聞く限り「アーシアンへの恨み」が原動力になっているメンバーも多そうです。
フォルドの夜明けの名前の意味は、「フォルド」が北欧神話のアルヴィースの言葉で「大地」を意味する言葉なので、“大地の夜明け”つまり地球の解放を意味するような言葉になっています。
※水星の魔女の元ネタはこちら
拠点の1つである廃校(日本にある?)では難民キャンプを運営しており、他にも戦闘員の家族や孤児が生活しており自給自足用の畑も存在しています。
リーダーのナジ・ゲオル・ヒジャはアスティカシア学園に在籍するシャディク・ゼネリを“プリンス”と呼びコネクションを持っており、報酬によって破壊工作などの汚れ仕事を請け負っているようです。
しかし、シャディクの所属するグラスレー社は反アーシアン派が多数在籍しているほか、シャディクもナジとの通話が切れた後に大きな溜息をついていたりと、あくまで仕事の関係で思想信条や目的は完全には一致していないようです。
フォルドの夜明けの保有モビルスーツ。注目はガンダムとジェターク社製のモビルスーツ。
フォルドの夜明けといえば、ソフィの駆るガンダム・ルブリス・ウルなど、ガンダムやガンド技術が使われた最先端のモビルスーツが印象的ですが、地球全体の苦境もあり物資に余裕があるわけではいようで、ジェターク社の旧式モビルスーツ、デスルターを運用しているのにも注目です。
プラント・クエタの襲撃にジェターク社製のモビルスーツが使われたことでジェターク社の信用と印象を下げる要因になりました。
ジェターク社製のモビルスーツが使われていたからこそ、グエルはクエタの宙域でモビルスーツを動かせたのですが、直接的な要因ではないとはいえジェターク社を潰す一要素にもなっているのでなんだか皮肉…。
未だセリフのみでしかか語られていない先のドローン大戦に参戦していたと思われる元軍人もフォルドの夜明けに所属しており、ドローンといえばを最新モビルスーツにもドローン兵器を搭載していたジェターク社が有名なのでなにか繋がりがあるのかもしれません。
昔の大戦でジェターク社に苦しめられ、その意趣返しとしてテロ行為にジェターク社製のモビルスーツを使っているとしたら、それは最高の復讐といえるかもしれません。
ソフィの解説はこちら
フォルドの夜明けの目的。スペーシアンの排除もしくはアーシアンの地位向上?
フォルドの夜明けの目的、リーダーのナジ・ゲオル・ヒジャの目的は未だ語られていません。しかし、協力関係のシャディクの目的は「スペーシアンとアーシアンの武力均衡」なのでそれに近いものではあると思います。
シャディクの目的が「アーシアンに武器を流して武力の均衡を図り、抑止力を建前としたモビルスーツ産業の永続、活性化」である以上、今後フォルドの夜明けに武器が宇宙勢力と対等に渡り合えるほど大量に流れていくと思います。
リーダーのナジ・ゲオル・ヒジャもシャディクの目論みには気づいているはずでしょうし、もちろん「アーシアンとスペーシアンで戦争し続けたい。」とは思っていないと思います。
ナジやフォルドの夜明けメンバーの目的は「打倒スペーシアン」のはず。
重要なのは、シャディクの目論見によりアーシアンに武器が流れる時、油断しているスペーシアン勢力を畳み掛けられるほどの“何か”です。
その何かこそ“エアリアル”なのではないでしょうか。エアリアルというよりは「パーメットスコア6」とかいうチート技術の争奪戦になっていくと思います。
グエルとミオリネのスレッタ争奪戦もあいまって面白くなっていきそうですね。
まとめ。“フォルドの夜明け”は敵で終わるには惜しい魅力的な組織。
グエルくんフォルドの夜明けに入るのか、
またパイロット姿がみれるようで嬉しいような、戦争で死にそうで恐ろしいような…。
— アリスケ (@walking_planets) April 25, 2023
今回は作中で最も重要な組織といってもいい“フォルドの夜明け”について解説、考察しました。ガンダムシリーズのお決まりに当てはまらないような新鮮で面白い設定の組織だと思います。
以上まとめると
- フォルドの夜明けとはアニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に登場する武装組織。
- 地球を拠点に活動しており、物語の根幹であるスペーシアンとアーシアンの対立という構図においてアーシアン側の反スペーシアン組織。
- 名前の意味は「大地の夜明け」。地球に住む人たちの解放を意味しているように感じる。
- フォルドの夜明けは、ガンダム系の最新鋭のモビルスーツの他、ジェターク社製の旧式モビルスーツも保有している。
- 15話にてフォルドの夜明けにグエル・ジェタークが加入した。
『機動戦士ガンダム 水星の魔女』はデータストームやガンダム技術をめぐるお話も面白いですが、アーシアンとスペーシアンの対立も面白い舞台装置だと思います。
どういうアーシアンとスペーシアンの対立がどのような結末を迎えるのかはわかりませんが、一期のエンディングでモビルスーツが緑に覆われていたようなシーンがあるので、従来のガンダムシリーズでは描かれなかった「地球は緑に還して、人類は全て宇宙で暮らす」という未来が本当に描かれるかもしれません。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。