『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の新情報が続々と公開されています。
様々な情報が公開される中、なんと特報1、特報2、特報3、冒頭10分映像、すべてに登場しているキャラクターがいます。
そのキャラクターとは『真希波・マリ・イラストリアス』です。
彼女は新劇場版2作目から登場したキャラクターだとつい忘れてしまいそうになるくらい、すっかり見慣れたキャラクターとなりました。
監督曰く、彼女は旧作の流れを破壊するために投入されたキャラクターと言いますから、シンエヴァに深く関わってくるのは当然とも言えます。
そんな超重要キャラクター『真希波・マリ・イラストリアス』の過去と正体、さらに『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』での活躍を解説、考察していこうと思います。
真希波マリは『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』から登場。劇中で語られた素性。
『真希波・マリ・イラストリアス』は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』から新規に登場したキャラクターです。
アスカやレイのセーラー服とは違うミッションスクール風の制服をまとい、赤渕の眼鏡が特徴で、今までのエヴァに登場したキャラクターにない特徴をあわせもっています。
ネルフユーロ支部所属のエヴァパイロットで、初登場時はエヴァンゲリオン仮設5号機に搭乗していた。
加持リョウジとも面識があり、お互いがお互いを利用し合うような関係。加持リョウジとの関係についてはこちら
アスカから「コネメガネ」と呼ばれており、誰かしらのコネでエヴァに乗せてもらっているか、ヴィレに入ったのがコネなのかわかりませんが、どちらにせよ加持リョウジとはそれなりの関係だった様子です。
シンジと意図せず邂逅した際、「L.C.L」の匂いだけでシンジをエヴァパイロットと見破ったり、ネルフ職員に無断でエヴァ2号機に乗り込んで単騎出撃するなど、実力は確かなものの、奇行や独断専行も目立ちます。
Qでは歳をとったか、ゼルエルにこてんぱんにやられたのを反省したのか、『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』では命令に素直にしたがったり、戦局を冷静にみている様子がうかがえます。
心からヴィレの勝利を目指して動いているようにも見えますが、初期の行動や設定を考慮すると、いい意味でも悪い意味でも『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』でなにかやらかしてくれそう予感があります。
漫画版で真希波マリの過去の姿が。映画を観ただけではわからない過去と正体。
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』にて公開された『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の予告では全くの正体不明でした。
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』にて公開された『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の予告にてクローン綾波と同じ部屋にいたことから「だれかのクローンでは?」という説があります。
アスカの旧作での苗字が「式波」、マリの苗字が「真希波」であることからアスカのクローンではないかという説が最有力候補でした。
しかし、貞本 義行氏の『新世紀エヴァンゲリオン コミックス最終巻』にてさらに有力な説が登場しました。
描かれたのは、セカンドインパクトが起きる2年前、1998年京都大学。
冬月コウゾウ教授の教え子である碇ユイと六分儀ゲンドウ、そして飛び級で入学した16歳の少女ら真希波マリの姿です。
飛び級で京都大学に入れるだけあり、今までずっとトップの成績だったマリですが、碇ユイだけは超えることが出来ず次第に彼女に嫉妬し、執着するあまり恋愛感情にも似た好意も抱いてしまいます。
ある日、ユイが実験用のねずみを逃し、マリが捕獲を手伝っていた時、マリの鞄からマリが盗んだユイのメガネが出てきてしまう。
マリはその時にユイへ募らせていた嫉妬と好意を告白し謝罪、ユイはそれを許し2人は和解することになります。
そしてユイはメガネをマリにプレゼントし、マリは後日イギリスへと留学していくところで物語は終了しています。
これは漫画版オリジナルの「おまけ」として描かれたものなので、あくまで「貞本氏が考えるマリの過去」なのかもしれません。
しかし、真希波マリの過去が上記のようなものだとすると、マリがゲンドウのことを君付けで呼んでいたことや、
Qで冬月の持っていた写真に若かりしころのゲンドウとユイ、冬月達に混じってマリらしき人物が写っていたことにも納得がいきます。
マリの容姿を見ると年齢的におかしい気もしますが、エヴァ世界にある「エヴァの呪縛(年齢に関わらず外見が固定される)」や「クローン技術」のことを考えると、本人とは言わずとも、イギリスに行ったあとの真希波マリのクローンなんてことも十分にあり得ます。
『シンエヴァ』での活躍。必ず過去が描かれる。
特報3では新プラグスーツをアスカと共につけるシーンの他に、意味深に手を振るシーンも描かれており、真希波マリの活躍が『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』で描かれるのはまず間違いないでしょう。
新プラグスーツをアスカとマリで一緒に着るシーンでは、マリの立ち位置はヱヴァンゲリヲン新劇場版:Qで死んでしまったカヲルの位置にあたります。
このことから「マリはシンエヴァで死んでしまう」という考察もされており、ここまで新劇場版を引っ掻き回したキャラクターが、なんの正体もあかされずに退場するというのはないでしょう。
旧作の完結編である、旧劇場版でアスカが死ぬ前にアスカの精神模様が描かれたように、彼女の過去は描かれずとも、真希波マリのエヴァにのる動機くらいは描かれるのではないかと思います。
漫画版エヴァとはキャラクターの年齢設定がところどころ違うため、マリの過去が全くの違う可能性もありますが、漫画版が綺麗纏まっていた分、シンエヴァへのハードルが高くなったと思います。。
「真希波・マリ・イラストリアス」は新劇場版からの追加キャラクターということもあり、ファンからの人気はアスカやレイと比べると低いですが、個人的には嫌いではないキャラクターなので、シンエヴァでは何らかの見せ場があることを期待します。