『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の特報映像3が未だ公開されない中、今回は特報映像や冒頭映像の考察ではなく、
前作『新劇場版エヴァンゲリオン』シリーズから、考察を深めていきたいと思います。
そこで、今回考察する内容は、『シン・エヴァンゲリオン』でキーとなるかもしれない!加持リョウジの行方とは?です!
※株式会社カラー公式Youtubeにて、特報3が発表されました。↓の記事で続編の考察もしているので、興味のある方はぜひ!
目次
『Q』にも冒頭映像にも特報にもいなかった加持リョウジというキャラクター
加持リョウジって誰だっけ?
※下記はアニメ版の解説です。
CV:山寺宏一。30歳のいかにも大人の男性って感じ。
ネルフの諜報員で、元々はドイツ支部所属でしたが、エヴァ弐号機パイロットのアスカ・ラングレーの保護観察役のため来日。
上記は表向きの理由で、実は碇ゲンドウへ『アダムの幼体』(新劇ではネブカドネザルの鍵)を密輸するため来日した。
しかし、それすらもスパイ活動の一環で、実は同時に日本政府内務省のスパイでもあった加持は、3重スパイだった。(日本政府、ゼーレ、ネルフ)
加持が何故そんな役回りをしていたかと言うと、特殊な立場を利用し、ゼーレや碇ゲンドウの進めるセカンドインパクトや人類補完計画を、独自に探るため。
葛城ミサトや赤木リツコとは大学時代の友人同士。ミサトとは元恋人同士でもある。ミサトの心情の変化により、一度は別れてしまうものの、再会後は一見不仲に見えつつも、再びその関係を深めていった。(アニメ版ではアスカから一方的な好意を持たれていた。)
物語後半。ゼーレとネルフ(碇ゲンドウ)の陰謀を把握するも、どちらかに始末されるのは時間の問題と考えた加持は、ミサトにこれまで調べた情報を託す。
その後、何者かの手によって殺されてしまう。 (ゼーレかゲンドウの差し金かは分からない)
以上が加持リョウジのアニメ版での役回りです。
しかし、新劇場版では所々改変がされており、その改変部分が『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』へと繋がる重要な鍵になるかもしれません。
『加持リョウジ』と『海洋生態系保存研究機構』の関係とは
『新劇場版エヴァンゲリオン:破』から登場した、赤い海を浄化する施設『海洋生態系保存研究機構』。
シンジ達は、加持リョウジに社会見学と称し『海洋生態系保存研究機構』という施設に連れていかれます。
『海洋生態系保存研究機構』の目的は、新劇場版からの新設定である、セカンドインパクトで赤く染った海を、元の青い海へと復元する実験を行っている。
旧作にはない、新劇場版から追加された新施設(新組織)です。
海洋生態系保存研究機構の正体は『ヴィレ』?
※ここからはあくまで個人的な考察です。
海洋生態系保存研究機構の正体とは、『ヴィレ』の元となった組織だったのではないでしょうか?
『赤い海』対『青い海』
インパクトが起きたり、使徒が死ぬ度に世界は赤く染っていってしまいます。
そんな赤く染まる海を浄化して青い海へと元に戻している『海洋生態系保存研究機構』は、まるでインパクトを起こそうとする流れに逆らっている様に捉えることができます。
『赤い海』対『青い海』
『インパクト』対『浄化』
『ネルフ』対『ヴィレ』
この対立した関係こそ『新劇場版エヴァンゲリオン:Q』での『ヴィレ誕生』の伏線だったのではないでしょうか?
『Q』劇中本編では語られていませんが、『ヴィレ』に所属する人物達は全員青いスカーフを腕に巻いています。
これは『青い海』を取り戻すという覚悟の腕章ではないでしょうか?
加持リョウジの『Q』までの立ち位置
『破』の時点で、ネルフ&ゼーレ両方のスパイをしていた加持リョウジは、実はこの時点で、第三の組織である『海洋生態系保存研究機構=ヴィレ』に所属。もしくはする予定だったのではないでしょうか?
わざわざ追加された新設定(新組織)に加持を絡ませたのは、何か意図があっての事だと思います。
マリがコネメガネと呼ばれる理由
アスカは『新劇場版エヴァンゲリオン:Q』でマリのことを『コネメガネ』と呼んでいます。
これは誰とのコネを指すのか?それは加持リョウジだと思われます。
加持リョウジとマリが絡んでいるシーンは『新劇場版エヴァンゲリオン:破』冒頭の第三の使徒殲滅戦のシーン。
マリは加持リョウジに対して「エヴァ(エヴァ仮説五号機)に乗せてくれてありがとう」と加持リョウジに対して言っています。
この会話は『Q』の前『破』の時点で加持リョウジとマリとの繋がりがあったという事です。おそらくマリが『ヴィレ』で『エヴァ八号機』に乗っているのは加持リョウジとのコネではないかと推測されます。
高雄コウジも加持リョウジとの繋がりがある。
『新劇場版エヴァンゲリオン:Q』の新キャラクター『高雄コウジ』はヴンダーを指揮するミサトに対して、「加持の話より面白い艦長だ」と言っています。
高雄コウジはミサト経由ではなく、加持経由で『ヴィレ』に入ったと思われます。
まとめ:加持リョウジは『ヴィレ』のキーキャラクター。
新劇場版の加持リョウジは、海洋生態系保存研究機構の人間で『ネルフ&ゼーレ』にスパイとして情報収集していた。
シンジ達を海洋生態系保存研究機構に招いたのは、エヴァンゲリオンパイロットのデータ収集とパイロット達に、元の世界(海が赤くなる前の世界)の素晴らしさを伝えておくため。
海洋生態系保存研究機構は、赤い海=インパクトの謎を探っていた。
そして『破』の時点で、加持は、ネルフとその上層組織ゼーレに不信感を抱いていたミサトを、ヴィレに勧誘していた。
加持の部下(同僚かも?)だったマリは、ミサトやアスカより前に『ヴィレ』に所属していたため、アスカからコネメガネと言われているのではないでしょうか?
加持リョウジの今後活躍に期待
旧作ではゼーレの手によって殺されてしまった加持リョウジ。新劇場版で役回りが変わり、生存の可能性が高まっています。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』で再登場する可能性は十分あると言えるでしょう。
特報映像2や冒頭映像ではいなかったため特報映像3にて、早くも登場が明かされるかも知れませんね。
個人的には、アニメ版の頃から大人のずるさや哀愁、かっこよさを描いていた加持リョウジがかなり好きなキャラクターだったので、再登場してくれると嬉しいです。
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