【チェンソーマン】正義の悪魔の本体はどこ?目的や契約者や能力について徹底考察・解説。についての記事をご覧いただきありがとうございます。
この記事では漫画・アニメ『チェンソーマン』の考察として、『正義の悪魔』の能力について考察・解説・紹介をしていきます。
『チェンソーマン』第2部にて序盤の難敵を務めている”正義の悪魔”。
契約者は登場するも、本体が登場しない悪魔ですが、それでも主人公を追い詰めている恐ろしいキャラクターです。
今回はそんな正義の悪魔の契約者や能力、はたまた目的に関しても迫っていこうと思います。
目次
正義の悪魔とは?まさかの契約の代償なし!?
正義の悪魔、契約者の正義の違いによってフォルムが違うタイプの悪魔なのね。 pic.twitter.com/9wOsvGJNlP
— サダール (@Sata4290) October 12, 2022
正義の悪魔とは『チェンソーマン』第2部の記念すべき第1話から登場した悪魔です。
契約した人間の身体強化や怪物化、思考盗聴能力を付与できるようですが、いまだに本体は登場していません。
“正義”なのに”悪”魔なのは天使の悪魔並みに矛盾した存在に感じますが、本体は顔を見せず、他人を利用して時には暴力を振りかざし一方的な要求を通そうとしてくるのが、なんとも現代のネット社会や匿名正義マンにある正義の負のイメージを体現しています。
今のところ作中には正義の悪魔と契約した人間が二人登場していますが、二人とも他の悪魔が契約に要求するような寿命や身体の一部のような重い代償を支払っているようにはみえません。
本当に無償で人間に力を貸しているなら、見返りを求めない立派な正義の心を持っていそうですが、悪魔は悪魔。人の不幸を望んでいるはず。
考えられるのは以下の二つの契約形態です。
- 一つ目がポチタや未来の悪魔のような「夢や目標をかなえてほしい」タイプ
- 二つ目が呪いの悪魔や天使の悪魔のような「寿命のような目に見えない代償をとる」タイプ
正義の悪魔はおそらく前者だと思います。自分なりの正義をなすために力を借り受けたと語るユウコの口ぶりから、正義の悪魔は「契約者が感じている不浄を正すための力を与える」のだと思います。
ただ、正義の悪魔と契約してしまうと思考が何をするにも”正義”にとらわれることになってしまい、理性を失ってしまいます。
正義の悪魔が本当に社会正義に熱い心を持っていて、善意の押し売りになってしまっているだけならまだかわいいもんですが、ゾンビの悪魔が力を貸すと誘惑して契約者をゾンビ化させて愉悦していたように、正義の悪魔も契約者の行き過ぎた正義をみて喜んでいるだけならまさに悪魔の所業です。
正義の悪魔の第一形態:契約者①委員長のムキムキ形態。
三鷹アサが通う高校のクラスの委員長が変身した形態。正義の悪魔の力を借りた状態では剥き出しの筋肉と臓物が絡み合ったようなグロテスクな姿になりました。
足が地面から離れ、極端に上半身だけ肥大化したテケテケのような状態で自重を支えており、攻撃方法は片手で薙ぎ払うような単調な攻撃しかできません。
頭が複数あり、総じてイライラしているような表情をしています。
委員長は担任の教師と肉体関係を持っていましたが、担任は三鷹アサに行為を抱いており、その心変わりに対する怒りをアサにぶつけていました。
委員長と契約した状態の正義の悪魔は、戦争の悪魔と契約したアサの手によって爆殺されます。
正義の悪魔の第二形態:契約者②ユウコのドレスアップ形態。
三鷹アサと同じ高校に通う女学生ユウコが変身した姿。遠くから見るとウェディングドレスのように見えますが、よくみると脳みそとあばら骨が剥き出しのグロテスク姿です。
頭部の鞭のような触手?や何本もある足にあたる部分を鞭のようにしならせ攻撃します。
委員長が変身した姿よりは理性が残っているようですが、正義の悪魔の契約者の特徴なのか自分が掲げる正義に対してブレーキが効かなくなっています。
アサは親友であるユウコの暴走を必死で止めようとしますが、とある新手の参戦により物語は荒れていきます。
正義の能力は?とても“正義”にはみえない見た目
他人を矢面に立たせ、本体は未だに登場していない正義の悪魔。
正義の悪魔の能力は、かなり多彩で第2部1話登場時はただのモブやられ役悪魔かと思いきや、今や第2部のストーリーに深く関わってきています。
そんな正義の悪魔の能力を分析していきましょう。
正義の悪魔の能力①女の子がグロテスクな見た目に!?身体強化。
正義の悪魔は契約者の身体を強化できるようです。強化と言うよりは化け物に変えているだけにもみえますが、人間と比べると戦闘能力は格段に上がります。
契約者によって強化された姿は変わり、委員長はただただグロテスクでしたが、ユウコはグロテスクの中に美しさも感じます。
委員長はクラスでいじめが起きないように奮闘する正義の心をもっていましたが、正義の悪魔の能力を使った時はアサに対する嫉妬が入り交じった不純な動機でした。
対してユウコはやり方は過激ですが、いじめっ子を許さないという純粋な正義の心から変身しているので変身した姿がどこかヒロイックなのかもしれません。
契約者の正義の思いによって姿が変わるだけでなく、強さも変わるなら、過激な思想を持った契約者によっては厄介な敵になりそうです。
正義の悪魔の能力②被害妄想かと思いきや!?思考盗聴。
契約者は正義の悪魔の能力によって対面している人間の思考を読み取ることができます。
正義の悪魔と契約した委員長が能力を使っている時は、本人の被害妄想だと思っていましたが、どうやら能力は本物のようです。
ユウコが使用した際は、アサが誰にも話していない戦争の悪魔との契約や、アサの戦術まで読み取っていました。
身体強化だけでなく未来の悪魔のような相手の攻撃の先読みのようなことまでできるとは、なかなか恐ろしい能力です。
ただ、未来の悪魔と違って完全な未来が見れる訳では無いので、契約者の技量が未来の悪魔よりも試される能力です。
正義の悪魔の能力③?正義感が強くなる!と言えば聞こえがいいが…。正義感の強化。
これは能力と言うよりも副作用に近いと思いますが、正義の悪魔と契約すると契約者の正義感は強くなります。
強くなりすぎて、正義をなすためなら殺人も厭わない過激な思考になってしまいます。
これはソンビの悪魔の能力に似ており、ゾンビの不死身の力を得られる代わりに契約者は理性を失ってしまうように、正義の悪魔も契約するとまともな判断が出来なくなってしまうようです。
正義の悪魔の目的は?デンジの通う学校に絡むわけ
正義の悪魔の目的は一体何なのでしょうか?やたら契約者を増やし、物語を引っ掻き回しているように思えます。
契約者に身体的な被害はないようなので、上記でも書いたように、本当に正義の実現を夢見ているだけなら可愛いですが、なにか邪な思惑がありそうです。
そもそも『チェンソーマン』世界では正義の悪魔よりもよっぽど“正義”の悪魔がいます。
それは“チェンソーマン(デンジ)”です。
チェンソーマン(デンジ)はそもそも女にモテたいという不純な動機で悪魔狩りをやっていますが、世間からは悪魔から市民を守る正義のヒーローとしてメディアにも取り上げられています。
正義の悪魔はこれに嫉妬しているのではないでしょうか?
正義の悪魔の契約者の特徴に“嫉妬”があります。委員長はアサに、ユウコは悪魔と契約してチェンソーマンのような力を持ったアサに。
つまり、これまでの行動から正義の悪魔の目的は、下記のいずれかだと考えられます。
- チェンソーマンに奪われた“正義のヒーロー”の座を取り戻したい
- 純粋に正義活動を広めたい
- 人の不幸を見たいだけ
中でも可能性が高いのが、チェンソーマンから正義のヒーローの座を奪還することです。
特に、チェンソーマンがアサの通う高校にいることは自由に動けなかった戦争の悪魔でさえ知っていた情報であるため、人の心が読める正義の悪魔はチェンソーマンが学校にいることも突き止めていそうです。
正義の悪魔がチェンソーマンが対面した時の掛け合いが楽しみです。
正義の悪魔が弱そうという意見と強そうという意見。
悪魔は冠する名前が恐れられるほど強くなるという特徴を持っています。正義の悪魔はどうでしょうか?
ジャンププラスのコメント欄や評価サイトでは、“正義”の名を関する悪魔って弱そうという意見が少なくありません。
正義の悪魔は、私たちの住む現実世界では強そうです。
ネットの匿名正義マンによる過剰な制裁によって、インフルエンサーが命を絶つという事件もありました。
しかし、『チェンソーマン』世界は、未だに黒電話が使われている世界です。悪魔という自然災害によって技術の発展が遅いのか、ネットがない世界では過剰な正義に対する怖いイメージがあまりなさそうです。
そして十字軍が活躍していた時代や、魔女狩りが横行した時代、フランス革命時代ならともかく、現代の価値観を持った世界では行き過ぎた正義に対する恐怖も薄そうです。
それでも一方的な自己流の正義を押し付けてくる人はどの時代も恐ろしいので、並の悪魔より強そうだけど高位の悪魔よりは弱いあの強さは妥当なのかもしれません。
正義の悪魔の今後の活躍は?本体登場しない!?
『チェンソーマン』では契約者がでてきても悪魔本体が必ず出てくるとは限りません。
公安職員も多くの悪魔と契約していますが、その本体は地下施設に閉じ込められており、本体は登場していません(例 カビの悪魔)。
また、マキマやデンジを追い詰めた銃の悪魔も人形の悪魔も本体の姿はまだ登場していません。
今後登場するかもしれませんが、契約者が散々戦ったのでこれで本体まで登場したらおなかいっぱいです。
正義の悪魔もこのまま契約者だけが登場して終わりそうですが、もしも正義の悪魔の目的が上記の「チェンソーマンに嫉妬している」場合は別です。
チェンソーマンに執着があるなら戦争の悪魔と手を組む可能性もありますし、逆にユウコが正義の悪魔を制してアサと手を組むかもしれません。
正義の悪魔は見た目のグロテスクさに反して意外と人気があるようです。どうしても正義の悪魔の本体がみたいという読者のためにも、今後登場して欲しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
個人的にも正義の悪魔は上手く扱えばほんとに正義のために使えそうなので、アサ戦力の強化のためにも今後のストーリーに関わって欲しいです。