※『シン・エヴァンゲリオン』公式ポスターより
🏮#ぼんぼり祭🏮
今年も鎌倉・鶴岡八幡宮で開催の「ぼんぼり祭」に庵野秀明・安野モヨコ直筆のぼんぼりが飾られています。
開催は8月6日~9日まで。現地へ行かれる際は感染症対策をしっかりと、気を付けてお越しください。https://t.co/d6qpcuq83C#エヴァンゲリオン #エヴァ pic.twitter.com/AgnW2wuyhf
— 株式会社カラー (@khara_inc) August 6, 2020
2020年8月6日から8月9日まで、鎌倉・鶴岡八幡宮で開催された「ぼんぼり祭」にて、庵野秀明氏・安野モヨコ氏直筆のぼんぼりが飾られました。
多数のぼんぼりが飾られる中、中でも注目を集めたのは庵野秀明監督直筆のぼんぼりに描かれた『エヴァMark10』でしょう。
庵野秀明監督は、ぼんぼり祭りに飾れる直筆のぼんぼりに、自分が監督した公開予定の映画に関する内容が描かれます。
そんな中描かれた『エヴァMark10』ははたして『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』にてどんな活躍をするのでしょうか?
登場確定!?謎のエヴァンゲリオン『Mark10』。
まず『エヴァMark10』が『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』に登場することは99%確定していると思われます。
『エヴァンゲリオン』の新作に登場する新しいエヴァンゲリオンの事前情報が出た時、まず「本当に登場するのか?」とエヴァファンは疑ってしまいます。
なぜかというと、エヴァンゲリオンでは事前情報で公開されたことが、本編ではそのシーンがないことがありえます。
例えば『エヴァンゲリオン新劇場版:破』の本編上映終了後の『エヴァンゲリオン新劇場版:Q』の予告編で登場した『エヴァンゲリオン八号機』は、エヴァQ本編の容姿とはかなり異なっていました。
『エヴァンゲリオン新劇場版:Q』の次回予告で登場した『エヴァ8+2号機』の存在も、『8+2号機と戦っていた『量産機らしき機体』も、新しく公開された特報には一切影を見せませていません。(登場する可能性はまだ捨てきれない)
そのため、エヴァファンの中には、まだ『エヴァMark10』が本当に『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』に登場するか半信半疑の方もいると思います。
しかし、『エヴァMark10』が『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』に登場することは99%確定といっても過言ではありません。
なぜなら、ぼんぼり祭りに飾られてきたぼんぼりに描かれた新機体はすべて劇中に登場してきているからです。
『エヴァンゲリオン新劇場版:破』の前に描かれた『覚醒初号機』、『エヴァンゲリオン新劇場版:Q』の前に描かれた『八号機(劇中に登場する容姿と同じ)』はすべて本編に登場しています。
さらに『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』に登場するとして描かれた『新2号機』の姿も、特報映像にてちゃんと登場しています。
『エヴァMark10』は多少容姿が変更されることはあっても、登場自体は確定と思っていいでしょう。
『エヴァMark10』の中身は旧劇場版の量産機。
『エヴァMark10』について、SNS等ですでに多くの考察がされています。
- エヴァMark10は量産型のエヴァンゲリオンっぽい?
- 冒頭10分に登場した44Cの類ではないか?
- シンエヴァは旧劇場版の続きを描くのではないか?
などなど。
どれも面白い考察ばかりですが、私は以前から「『エヴァンゲリオン新劇場版』自体が旧劇場版の続き。」という考察を推しています。
そして『エヴァMark10』は量産機は量産機でも、中身が旧劇場の量産機では無いか?と思います
私の個人的な考察も含まれますが、詳しくは過去記事をご覧ください。
考察の内容は「そもそも、シンエヴァに関わらず、旧劇場の世界が一巡したあとの世界こそ、新劇場版の世界ではないか?」というものです。
そう考える理由はいくつかありますが、今回は『エヴァMark10』に深く関連する考察とともに、『エヴァMark10』の中身が旧劇場の量産機だと思う理由について語っていこうと思います。
Mark10に関わらず、Markシリーズの中身は旧劇場版の量産機。
旧劇場に登場した『エヴァンゲリオン量産機』は衝撃的なものでした。
それまでオタク界では、『量産機』と言えば『機動戦士ガンダム』に登場した、『量産機型ザク』のイメージが大きかったです。
それを見事に塗り替えてみせたのが『エヴァ量産機』です。
目がなく口だけの顔面に、肩の装甲板を取り払ったより人間らしい体躯は不気味そのものです。
さらに、S2機関(再生する細胞のようなもの)を搭載し、頭や体を切り刻まれても復活してきます。
アスカが乗る弐号機に対して、量産機らしく9体で戦いを挑んだ上、ただ弐号機を倒すだけに飽き足らず、
全機体で弐号機を食い散らかすという、オーバーキルで視聴者の多くにトラウマを植え付けました。
量産機にはパイロットはおらず、渚カヲルのダミープラグ(渚カヲルのコピーのようなもの)が差し込まれています。
量産機は初号機とともに、人類補完計画の重要な道具とされ、人類補完計画の際には、量産機9体すべてがリリスと初号機に同調し、神に等しい存在へとなりました。
しかし、碇シンジの願い(他人のいる世界がいい)によって世界は再編されることとなり、
碇シンジとエヴァ量産機9体、そしてエヴァ量産機内にいる9体の渚カヲルだけが、新劇場版の世界へと受け継がれました。
その証拠に『エヴァンゲリオン旧劇場版』以前の作品では、神に等しい存在を『アダム』と呼んでいましたが、新劇場版以降では『アダムス』と複数系で呼ばれています。
そしてアダムスは、肉体と魂は別として扱われ、魂は『渚カヲル』として存在し、肉体は新劇場版に登場する『エヴァンゲリオンのMarkシリーズ』中身となるのでした。
Markシリーズとは、エヴァンゲリオンMark6やMark9といったのことで、いわゆるアダムベースとよばれるエヴァンゲリオン達です。
実際に劇中のエヴァンゲリオンMark6の建造シーンでは、中にアダムスの内の一体が元に造られているシーンがあります。
なぜエヴァンゲリオンMark6の中身がアダムスなのか、過去記事で解説しています。
TVアニメ版、旧劇場版では地下にいるリリスをアダムに偽造するため、アダムの仮面がつけられていました。
登場人物達も終盤までリリスのことをアダムと思っていました。
しかし、新劇場版では最初から登場人物達は、地下にいる巨人の正体をリリスだと知っていました。
新劇場版でリリスは、アダムの仮面をつけておらず、月の巨人がアダムの仮面をつけています。
まとめると
旧劇場版の量産機の=新劇場版のアダムスの体(器)
旧劇場版の量産機に入れられていた渚カヲルのダミープラグ=新劇場版のアダムスの魂
※エヴァンゲリオンの世界では、魂と身体は別という考え方をしていて、身体は魂の入れ物に過ぎないという考え方をしています。
そのため、アダムスの『器』など呼び方で疑問を持ってしまう方もいると思いますが、『器』=『体』と思って貰ってほぼ大丈夫です。
新劇場版でMark6はゼーレ上層部から、真のエヴァンゲリオンと呼ばれています。
なぜなら、彼らにとって新劇場版の世界は旧劇場の続きの世界でしかなく、神とは旧劇場版の人類補完計画の儀式でリリスと同調して神となった旧劇場版量産機を指すのです。
新劇場版の世界のエヴァンゲリオン達は、所詮模造品でしかなく、旧劇場版量産機の身体(アダムスの身体)を元に造られた『Mark』シリーズのエヴァンゲリオンこそ、本物のエヴァンゲリオンなのです。
貞本義行さんによる漫画版の『エヴァンゲリオン』でも、神になった量産機だけは、次の世界に形が残されていいます。
漫画版は詳細な設定や描写が違い、リンクしているとは言いきれませんが、貞本義行さんといえば庵野秀明監督の大学時代からのオタク仲間であり、株式会社カラーの相談役です。
何か2人の間に話があったかはわかりませんが、2人の作品に対する見方は通じるものがあることでしょう。
さらに、同じMarkシリーズの『エヴァンゲリオンMark9』の中身は、『エヴァンゲリオン新劇場版:Q』の終盤で、アダムスの器だったことが判明します。
そして正体を露わにした『アダムスの器 移行中間形態』では、旧劇場量産機のように、頭を吹っ飛ばされてもすぐに復活してしまい弐号機を追い詰めるという、
まるで最初からS2機関を持っているような戦いをみせます。
旧劇場量産機=アダムス=エヴァンゲリオンMarkシリーズ
なのです。
今回、ぼんぼり祭りで飾られた『エヴァンゲリオンMark10』の中身はおそらく旧劇場版量産機で間違いないでしょう。
Twitterもやっていますので、エヴァについて解説、考察してほしい内容がありましたらDMください!
『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』で、Markシリーズの中から、旧劇場量産機が出てきたら嬉しいですが、そこは今の庵野秀明監督が描く新しい『量産機』に期待したいです。
それでは次の記事で!