【チェンソーマン】サメの魔人(ビーム)の元ネタは?死亡理由と能力、再登場の可能性について徹底考察・解説。についての記事をご覧いただきありがとうございます。
『チェンソーマン』第1部にてパワーのほかにデンジのバディとして活躍したサメの魔人。
“サメの悪魔に変身できる”という強力な力を持ちながらデンジに忠誠を尽くす不思議なキャラクターです。
今回は、そんなサメの魔人の能力や死亡するまでの活躍、はたまた元ネタに関しても迫っていこうと思います。
殺伐とした世界の癒し。どのヒロインよりも一番かわいいサメの魔人は死なないでほしかった…。
目次
サメの魔人とは?デンジのバディとして大活躍
名前 | ビーム(サメの魔人) |
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契約者 | なし |
能力 | 一時的にサメに変身できる。地面や壁に潜ることができる。 |
特徴 | デンジのことをチェンソー様と呼び慕っている。1話 |
サメの魔人(ビーム)とは漫画・アニメ『チェンソーマン』に登場するサメの悪魔が人間に憑依したキャラクターです。公安退魔4課に所属し、なぜかチェンソーの悪魔に変身するデンジに心酔しています。
頭は目のないサメのような姿をしており、常に上裸で名前は“ビーム”というふざけたキャラクターですが、強さは本物で一時的にサメになることができます。
知性が低く、通話は人と話すことも出来ないほど凶暴ですが、なぜがデンジを「チェンソー様」と呼びデンジのためならなんでも言うことを聞きます。
出会った当初はデンジから「男は嫌いだ」と煙たがられていましたが、共に修羅場をくぐり抜けるうちに良きバディになりました。
ビームは悪魔の中では珍しく『サメに変身できる能力』と『壁や地面を泳げる能力』作中では珍しい能力を2つ使えるタイプなります。
サメに変身する能力は使い方が限られますが、地面に潜れる能力は汎用性は高いです。
『ジョジョの奇妙な冒険』のオアシスのような使い方ができれば遠距離攻撃もできますし、物体を透過できるならナイフや銃弾などの物理攻撃が効かなさそうですよね。
ただ、欠点なのは魔人は総じて頭がちょっと悪いということで、能力を応用して使うのがにがてそうだということです。
『チェンソーマン』は『ハンターハンター』や『ジョジョの奇妙な冒険』のような能力を説明しながら戦うようなバトルシーンはないですが、これからそういう路線にもいけそうな可能性を感じる能力です。
サメの魔人の能力とは?サメのように地面を泳ぐ。
サメの魔人の能力は、一時的にサメの悪魔に変身できることと、壁や地面をまるで水中のように泳ぐことができることの二つです。
サメに変身する能力は、頭がホオジロザメのように大きく変形し敵を噛み殺します。
しかし、この能力は実力が格下の相手や同格の相手でないと、近づく前に回避されるか、反撃にあってしまいます。
サメに変身する能力と比べて壁や地面を自由に泳ぐ能力は汎用性が高く、敵を奇襲したり敵から身を隠して逃げる事にも使えます。
作中でもデンジを助けるときは壁や地面を泳ぐ能力を使うことが多く、サメに変身した時も戦闘に自らが加わるというよりは、デンジを上にのせることで機動力として役立っていました。
サメの魔人の活躍と死亡理由は?地獄で起きた悲劇。
サメの魔人の死亡理由は、『チェンソーマン』第1部“刺客編”にてサンタクロースに地獄に落とされた時に、闇の悪魔に殺されてしまいました。
闇の悪魔はチェンソーマンの心臓を求めており、デンジは闇の悪魔に追い詰められてしまいます。腕を切り落とされ、他の公安メンバーがやられていくのを眺めることしかできませんでした。
しかし、サメの魔人が自らの血をデンジに飲ませることでデンジは復活し、闇の悪魔と闘います。サメの魔人はデンジを復活させる行為が闇の悪魔から怒りを買い、体をバラバラにされてしまいました。
その後、地獄から帰還するも体が元に戻ることはなく、アキの後日談によりさらっと死亡したことが語られます。
サメの魔人は、明るい性格とデンジとの漫才のような掛け合いから人気があり、物語からさらっと退場してしまった時は読者から多数の悲しみの声がありました。
後に真チェンソーマン復活の際、マキマによって眷属が並べられる描写にいましたが、バラバラになった無残な姿で廊下に“置かれている”だけで生気は感じられませんでした。
サメの魔人の目的は?チェンソー信者はネタじゃなかった。
チェンソーマンの心臓を多くの悪魔が求める中、サメの魔人は序盤からチェンソーマンに対して好意的でした。
出会う敵悪魔達は皆チェンソーマンに対する恨み言を語り、武器人間もデンジの心臓を狙います。
さらに味方である公安所属の天使の悪魔からもデンジがチェンソーの悪魔になれることは警戒されていました。
出会うもの皆敵ばかりだったからこそ、チェンソー大好きっ子のビームは読者の癒やしでした。
サメの魔人の目的はチェンソーマンに尽くすことだと考えられます。。
マキマが語っていチェンソーマンに対する悪魔が持つ感情は、怒り、恐れ、崇拝のどれかです。
悪魔をめちゃくちゃに殺しまくるチェンソーマンに対して、怒り戦うか、恐れて逃げるか、その強さを崇拝するかに分かれますが、ビームは崇拝していました。
チェンソー様!とデンジを呼び、デンジの言うことならなんでも聞きました。
デンジのことを真のチェンソーマンと頑なに認めない厄介ファンのマキマと違い、全肯定ファンなのがまたビームの人気の理由です。
サメの魔人がチェンソーマンに地獄で殺された理由。
公安に所属している悪魔や魔人は皆、地獄で死んだ時にチェンソーマンの「ブウウン」というチェンソーを鳴らす音を聞いています。
天使の悪魔はこのことでデンジに何か引っかかっていたようですが、天使の悪魔は無気力なので謎を突き止めることはせず、早川アキに話すだけで留めていました。
物語後半、公安のメンバーは全員チェンソーマンに殺されているだけでなく、眷属であったことがわかりました。
理由として考えられるのは、チェンソーマンが眷属を連れて全員と現世に行きたかったか、ただ殺されて喰われなかっただけで勝手に眷属だと名乗っているかのどちらかです。
マキマが信仰の違いがあったと語っている上、マキマやサメの魔人以外はそんなにチェンソーマンに協力しているわけではないので恐らく後者が真実だと思います。
暴力の魔人や天使の悪魔は、公安に所属しているのでデンジに全く協力していないわけではありませんが、“チェンソーマン大好き!”という感じではありませんでした。
恐らくチェンソーマンの眷属がチェンソーマンに殺された“理由”なんてものはなく、ただ自分より強いやつに惚れたから眷属と名乗っているに過ぎないと考えられます。
しかし、『チェンソーマン』第2部ではチェンソーマンの能力や過去について深堀されるようなので、もしかしたら眷属周りの真相も語られるかもしれません。
「全員で共通の敵がいて、全員で倒すために現世に転生しようとした。」という組織的な動き方はチェンソーマンには似合いませんが、地獄での眷属達の絡みが回想シーンで描かれることがあればそれはそれで嬉しいですね。
サメの魔人の元ネタはサメハリケーン?強さの秘密はB級ホラーとジョーズ。
サメは人類を15番目に多く殺している動物です。よく動物番組やネット記事で「サメより人間を多く殺している動物」なんていうタイトルを目にしますが、毎度比較されている“サメ”は確かに人間をいっぱい殺しているイメージがあります。
悪魔は冠している名前がもつ恐怖によって強さが決まりますが、サメの魔人はサメが人間から恐れられているが故にあれだけ強かったのでしょう。
さらに、サメと言ったらサメ映画も人間から恐怖を集めています。
かの有名なパニックホラー映画『ジョーズ 』は映画館で観た人の多くを恐怖させ、中には海洋恐怖症になってしまう人までいました。
ジョーズ以外にもサメ映画は数多くつくられ、サメがまるでゴジラのように、いろいろな怪獣と戦うシリーズの映画もあります。
それらはB級映画なのであまり怖くはありませんが、スプラッタシーンはちゃんとあるので、やはり苦手な人には恐ろしい映画です。
さらに、デンジとサメの魔人がレゼと台風の悪魔と戦う回の副題は「サメハリケーン」になっており、元ネタは「シャークネード ラスト・チェーンソー」だと思われます。
サメの魔人の元ネタは現実のサメ事件と『ジョーズ』、サメ系B級映画だと思うと、怖い名前の割にそこまで強くないのも納得できます。
サメの魔人の元ネタは仮面の男?『ファイアパンチ』に登場した裸の男が似過ぎてる!
元ネタというよりも、前身のキャラクターといった感じですが、『チェンソーマン』連載前の藤本タツキ先生の連載漫画『ファイアパンチ』にサメの魔人によく似たキャラクターが登場します。
ファイアパンチの世界観や考察についてはこちら
仮面の男とは『ファイアパンチ』に登場する主人公に見方サイドのキャラクターです。
金属の仮面で頭を覆う、ブリーフ一丁の成人男性で金属を生成する祝福者(能力者)です。
言葉を一切発さず、ジェスチャーや中指を立てたりすることでコミュニケーションをとります。
戦闘力が高く、中ボスクラスの敵を軽く倒すことができ、主人公の危機を救いました。
見た目や言葉を発さないことからコミカルなシーンが多く、殺伐とした『ファイアパンチ』の世界の癒しになってくれます。
サメの魔人との共通点は
- 頭が異形
- 首から下が裸
- 主人公サイド
- 主人公の信者
- 初登場シーンで他の能力者たちと一緒に出てくる
- 本気を出すと強い
- 作品の癒し
共通点が多いうえ、並べてみると外見どころか戦闘描写の構図も似ています。
どちらも殺伐とした世界の中で癒しをくれる存在であり、正直こういう変態キャラクターは大好きなので、『チェンソーマン2部』でアグニっぽいキャラを出したように仮面の男っぽいキャラクターも“鉄の悪魔”とかで出してほしいですね。
サメの魔人が元ネタ!?『ルックバック』よりシャークキック
上記ではサメの魔人の元ネタについて語りましたが、サメの魔人が元ネタのキャラクターについても語っていきましょう。
こちらも元ネタというよりは、ファンサービスに近いですが藤本タツキ短編集『ルックバック』にてシャークというキャラクターが登場します。
シャークは『ルックバック』の主人公が連載している漫画に登場する漫画の中の漫画のキャラクターです。
サメの魔人との共通点は
・頭が鮫
・首から下が人間
というくらいしかありませんが、シャークが主人公を務める『シャークキック』という漫画がサメの魔人が登場する漫画『チェンソーマン』を明らかに意識した漫画になっています。
フォントや漫画の巻数、作品のコマの構図が『チェンソーマン』に酷似しています。
藤本タツキ先生もサメの魔人がお気に入りだったのかもしれませんね。
サメの魔人が弱いのは悪魔が悪い?20人中7人が悪魔に殺される現実。
現実世界では、“鮫”のせいで海洋恐怖所になる人がいるレベルで怖がられています。ビームが魔人になっていて、悪魔状態からパワーが落ちているとはいえ、名前の割りにすこし弱すぎる気がします。
一応その件に関しては1部作中で「悪魔への恐怖心を不用意にあおがないため、恐ろしい事件は報道規制される」という説明がされていました。
そして、更に2部では「チェンソーマン世界では20人中7人が悪魔に殺されている」という事実が明かされました。
そりゃ鮫への恐怖心が下がるよ…。ただでさえ鮫の事件は珍しいのに、報道規制もされてる上に鮫なんかよりよっぽど危険生物?が町に野放しになっていますからね。。
サメの怖さはチェンソーマン世界では一般人からは縁遠いものなのかもしれませんね。
サメの悪魔は2部に登場するのか?
サメの魔人は完全に死亡してしまいました。しかし、サメの魔人は地獄で死んでも、現世で死にかけて魔人になってもチェンソーマンへの忠誠心だけは覚えていました。
チェンソーマンファンの中には真剣に『チェンソーマン』のヒロインをビームだと主張する層も一定数おり、“サメの魔人ビーム”としてではなく、“サメの悪魔”としての再登場はありえるかもしれません。
個人的にもサメの魔人とデンジの掛け合いは大好きで、殺伐とした『チェンソーマン』世界の癒しだったので、再登場に期待したいです。
まとめ:サメの魔人は弱いところもおバカなところも魅力的。
サメの魔人は個人的に一番死亡した時にショックだったキャラクターです。
地面に潜れる能力も好きだしB級サメ映画も好きだったので、再登場してほしいです。
再登場の時にはビームはビームとしての人格ではなく、“サメの悪魔”としての登場になりますが、どんな形であれもう一度デンジと再開してほしいですね
以上まとめると
- サメの悪魔に変身できる
- 壁や地面を泳ぐことができる
- 自制心がなくデンジには優しいが基本凶暴でおバカ。
- 地獄に落ちた際に闇の悪魔にやられてさらっと死亡した。
- サメの悪魔としての再登場はありえるかもしれない。
- 元ネタが残念なせいで、サメという恐ろしい名前の悪魔なのに弱い
サメの魔人はデザインも能力も元ネタも秀逸なキャラクターです。アニメでも魅力的でしたし、レぜ編の活躍も楽しみです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。