今週も『SSSS.DYNAZENON 』は、視聴者を画面に釘付けにしてくれました。
ついに明かされた夢芽の姉の死の真相、すれ違うダイナゼノンメンバー達、今までとは格が違う強さの怪獣の出現。キャラが変わったムジナ。
そして突如空から現れる「グリッドナイト」。これで次回の第7話が楽しみで仕方がないです。
『SSSS.GRIDMAN』も第6話から、物語がシリアスな方向に進んでいきました。『SSSS.GRIDMAN』は第6話で世界の真実が明らかになります。
そして、『SSSS.DYNAZENON 』第6話「この切なさって、なに?」も、グリッドナイトの登場により、この世界の真実が明らかになってきました。。
今回は『SSSS.DYNAZENON 』第6話から参戦をした「グリッドナイト」というキャラクターに焦点を当てて、解説&考察していきたいと思います。
グリッドナイトとは。ダークヒーローになった元怪獣。
グリッドナイトは、もともと『SSSS.GRIDMAN』に登場した「アンチ」という怪獣の一体に過ぎませんでした。
しかし、グリッドマンと戦いを続けるうちに、徐々に人間の心を理解していきます。
やがて、自分は怪獣ではないことが自他共に認められ、グリッドマンと姿形が似た「グリッドナイト」へと変身し、グリッドマンと共闘することで自分の生きる理由をみつけました。
全ての戦いが終わったあとは、グリッドマン達の後を追い、ダークヒーローとして生きる理由を、探し続けて、電脳世界を放浪しているようです。
脚本の長谷川圭一氏は、アンチのことを「アカネのもう一つの人格、その内面のヒーロー願望そのもの」と表現しています。
実際、アンチの怪獣変身時間にはウルトラマンのような「活動限界」が存在し、無意識にアカネはアンチにヒーローの要素を入れてしまっています。
アンチはもともとグリッドマンになるため、ヒーローになるために生まれてきたのです。
そしてアンチは今、ダークヒーローとして生きていいます。『SSSS.DYNAZENON 』の世界のピンチを感じ取って、ダイナゼノンを守るために現れたのかと思います。
空から現れたグリッドナイトは“本物”になった。
グリッドマンと戦う度にグリッドマンの能力をコピーしてきたアンチは、とうとうグリッドマンの姿をもコピーした姿がグリッドナイトと言われています。
アカネにもアレクシスにもみはなされたアンチが、自分の存在理由を見つめ直し、グリッドマンと共に戦うために変異した姿こそグリッドナイトなのです。
コピーといえど、能力はグリッドマンに引けを取らない上に、ヒーローとしての志もあることから、キャリバーはアンチのことを第2のグリッドマンと認めています。
紆余曲折あった末にアンチはグリッドナイトとして第2のグリッドマンとして生きていく理由をみつけました。
『SSSS.DYNAZENON 』第6話でのグリッドナイトの登場シーンは、『SSSS.GRIDMAN』の第1話のグリッドマンと同じように空中から現れ、土煙をたてながら着地し、正面を睨みつけます。
怪獣だった頃のアンチは、人型形態から巨大化するように変身していました。グリッドナイトになった当初も、その変身方法に変わりはありませんでした。
しかし、『SSSS.DYNAZENON 』第6話でグリッドマンのように登場してみせたということは、グリッドマンのように正義のヒーローとして、グリッドナイトも成長したということだと思います。
『SSSS.DYNAZENON 』の世界はコンピュータワールドだった。
グリッドナイトが現れたことによって、『SSSS.GRIDMAN』と『SSSS.DYNAZENON 』の世界は、同じ世界という説が信憑性を帯びてきました。
『SSSS.DYNAZENON 』の世界は『SSSS.GRIDMAN』のあとの世界で、同じコンピュータワールドであることは、ほぼ確定のようです。
『SSSS.DYNAZENON 』の世界に宇宙や日本以外の国があることは、『SSSS.GRIDMAN』にてグリッドマンが最終話にて、フィクサービームを使ったことが理由だと考えられます。
『SSSS.GRIDMAN』の最終話にて、グリッドマンがフィクサービームをつかったシーンでは、ツツジ台の外にも世界が広がっていく様子がみえます。
グリッドマンがフィクサービームを使ったことによって『SSSS.DYNAZENON 』の世界は『SSSS.GRIDMAN』の世界より、リアルなコンピュータワールドになったのだと思います。
グリッドマンのフィクサービームによって、アカネという神が手を加えなくとも、コンピュータワールドの世界が、自活していけるように変わったのだと思います。
『SSSS.GRIDMAN』と『SSSS.DYNAZENON 』で同じ人間が登場するのは同じ世界だからで、所々変わってしまっている建物やキャラクターがいるのは、アカネによって都合よく変えられていたものが、ただ元の姿に戻っただけのことかもしれません。
せっかくグリッドマンが手をかけた世界が、よくわからん連中に、破壊されようとしているとしたら、それはグリッドナイトが黙っていませんよね。
グリッドナイト(アンチ)は、『SSSS.GRIDMAN』最終回で、アレクシスによって瀕死まで追い込まれていたところを、怪獣アノシラスによって命を救われています。
怪獣アノシラスが好意的なのはグリッドマンのおかげであり、グリッドマンの恩恵で命を助けられたグリッドナイト(アンチ)は性格上、必ず恩を返したいと思っているはずです。
恩返しのうってつけの舞台こそ『SSSS.DYNAZENON 』の世界なのだと思います。
怪獣優生思想とダイナゼノンパイロット達の問題を無事解決し、ツツジ台に平和を取り戻してこそ、初めてグリッドナイトはホントのホントにグリッドマンと同格になれると思います。
はたして第7話ではどんな活躍を観せてくれるのでしょうか。楽しみです。